先日は、2回続けて、

産婦人科の当直だったのだけど、

とくに出産もなく、平和な夜でしたラブラブ


ただブログとしては、

とくに書くようなエピソードもなかった訳であせる



でも助産師さんと話してると、

とても勉強になります。


今回は、新生児の奇形の話になりました。


私は、産婦人科の経験としては、

3~4年ありますが、

その間に遭遇した、新生児の奇形について書きます。



まず、よくあるのはダウン症です。

染色体の異常で、健常児より1本多いです。


ダウン症特有の顔貌があって、

慣れてる助産師さんなら、顔を見て分かるといいます。


35歳以上の出産になると、頻度が高くなるので、

注意深く観察します。


ダウン症の場合、顔貌で分かりやすいですが、

その影にある、先天的な心奇形の方が心配です。



外見的な、いわゆる小奇形がある新生児の場合、

内臓的に、もっと深刻な奇形を抱えている場合が多いのです。


それらを、早期発見するため、

外見的な、小さい奇形がないか、慎重に観察しますビックリマーク



他にも、


・内臓逆転(左右逆に臓器がある)してる新生児もいました。


・目の下に、5センチ大の瘤がある子。

(この子は、この瘤のせいで、目の角膜が乾燥するので、

早期に切除術を受けました)


・左右の目の高さが違ってる子。

(一見、あまり問題なさそうですが、実は中に大きな腫瘍があったようで、

今もNICUで経過観察してるそう)


・足の爪が2つある子

(爪が2つあっても大丈夫だけど、もし骨も二つあって、

つまり指が6本ある場合は、歩く際に支障が出ることも)


・鎖肛

(肛門の穴がない状態。その子は、膣から便が出てました。

外界への便の排出口がない子は、人工肛門を作ることもあるとか。

この子の場合は、とりあえず便を出せてるので、

もう少し大きくなったら、肛門を作り、肛門膣ろうを閉じるらしいです)


・片方の耳の穴がない子

(これも、なかなか気づきにくいです。お母さんが気づかれました。

片方から呼びかけても反応がないと)


・口蓋裂の子

(ミルクを飲む時、こぼしてしまいます)


その他にも、一見普通に見えるけど、染色体異常のある子もいました。


いきなりけいれん発作をおこし、そのままNICUに搬送されたけど、

予後は悪いそうです。



私達にできるのは、

とにかく小さい奇形を、なるべく早期に見つけることです。


でも、母親が「何か変だ」と言って来られることの方が

明らかに多いですけど・・・ガーン


愛するわが子なら、当然なのでしょうか!?





今日も読んで頂いて、有難うございます。

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