◆チベット舟曲、大規模土石流 |  ヌーhiron

◆チベット舟曲、大規模土石流




アムド・ドゥクチュ(甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県)で起きた大規模土石流による死者は既に1,117人、行方不明は600人を越える。住民登録もあいまいな彼の地、正確な人数を把握してるとも思えず、中国政府の過小評価もしばしば指摘されている。四川大地震でもチベット人は死者数にあがってないのではとの声もあがった。

そして、中国当局は「乱開発が原因ではない」と否定。ほんまかいな?

災害直後、匿名の中国語ツイートでは「ドゥクチュは長年にわたり砂金が乱採され、両岸の高い山の材木は伐採しつくされて灰色の土壌がむき出しになり、川底は砂金採掘の機械で(掘り返され)流れるのは濁った泥水のみ。ひどい自然破壊で満身創痍状態(後略)」の投稿があった。(uralungtaさんの訳)

チベット亡命政権ラクパ・ツォコ駐日代表は昨年4月の産経インタビューで「2,520万ヘクタールあった森林は、中国の乱伐で85年には1,357万ヘクタールに減少。木材は中国産として日本にも輸出されている。」なんと53%に減少したことになる。


アムドに住んでいた知人は、「中国政府の指示で、大人も子供も大勢がトラックに乗せられて森林伐採に行かされた。当時小学生だった私は刃物で手を怪我してしまい作業できなくなり、役人から叱られるかと思ったら、何故だか表彰された。」と話していた。名誉の負傷と言うことか?


チベットNOW@ルンタ、中原氏のブログには、有名なチベット旅行ガイドブックから「豊かだった、かつてのドゥクチュ」の話が掲載されている。

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「ドゥクチュの住民―――以前この地区住民は1.56憶立方メートルの木材を保有する、地域でももっとも富んだ人々であった。人々は何代にもわたり材木を切り出すことで生計を立てて来た。しかし、一方で自分たちを支える森の面倒をよく見ていた。だから、森の力は一度も弱ることなく、パンダがじゃれ合い、清らかな水の流れる、美しい緑の環境が維持され続けていた。

かつては、森にすむ人たちは農民や遊牧民より豊かであった。しかし劇的変化が起こったのは、1966年、この地に白竜森林管理事務所が開設され、同時にそのほとんどが(かつての)満州と四川省出身者である1~2万人の移民労働者とその家族が、この町に住みついた時からだった。

このエイリアンたちはこの地域の深い森に何の愛着も示さなかった。彼らはせっせと木を切りだしたが、その後植林することなどまるで考えもしなかった。この結果、ドゥクチュ川の両岸の丘はすっかり裸にされ、エコシステムは破壊された。

先住のチベット人たちは次第に隅に追いやられ、貧しくなっていった。彼らに残された唯一の生計の道は大麦栽培だけとなった。1950年以降の過剰伐採により森林面積の30%が失われ、材木量は25%減少した。河床の土石量は60%増え、水量は8%減少した。この結果、洪水と干ばつが増えている。


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