「リスクを負わない経営に未来はない」 | 等身大で書く若造社長☆奮闘記

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ワイキューブのメルマガの転載です。

安田佳生コラム

「 リスクを負わない経営に未来は無い  」

 私はなにも、手堅い経営を否定しているわけではない。
無借金で経営が出来るのであれば
それに越したことはないとも思う。だが現実として、
リスクを負わずに会社を存続させることは不可能だ。
少なくとも私はそう確信している。

もちろん経営者は、
好む・好まざるにかかわらずリスクを背負っている。
特に中小企業の社長は連帯保証という制度の下に、
個人的な資産や生活さえも預けざるを得ない。
失敗すれば大きな代償を払うことになるのだ。
誰もそこから逃れることはできない。
だから結果的に言えば、
リスクを背負っていない経営者などいない、
ということもできる。

だが、私が言いたいのはそういうことではない。
失敗したときに借金を背負うかどうか、
ということではなくて、
失敗するかも知れない戦略を積極的に行えるかどうか、
ということなのだ。
もちろん、経営はギャンブルとは違う。
イチかバチかで社運を賭けるわけにはいかない。
だが時として、失敗を覚悟した投資をすることも
経営者には必要なのだ。


 失敗をすることが出来ない経営者の、なんと多いことか。
彼らは経営の本質をまったく理解していないと思う。
経営とは、確率との勝負だ。
仮に100%成功するという投資があったとしよう。
いったい誰がこの投資を拒むというのか。
全ての経営者がやるであろう投資で、
差別化など図れるはずがない。

地域や業界を代表するようなリーディングカンパニーに
注目してみて欲しい。
彼らは、まず間違いなく他社がやらない戦略を実行している。
十人中九人の経営者がやらない戦略をやろうとすると、
業界では異端児的だといわれる。
同業の経営者たちは、その社長に注目しているものの、
自分ではやろうとしない。
彼らが成功したときに、少しだけマネをしてみるのだ。

そして、業界全体がその戦略をとり始めた頃、
ようやく重い腰を上げる。この時点ではその戦略に、
ほとんどリスクというものがないからだ。
そしてもちろん、ほとんど見返りも無い。


 十人中九人の経営者がやらない戦略を実行に移す人。
それは、本当は異端児でもなんでもない。
ごく普通の経営者の姿である。
確率の高くない投資だからこそ、ほとんどの経営者はやらない。
だからこそ、成功したときの見返りが大きいのだ。

中小企業の経営者は、もっと捨て金を使うべきである。
大企業のように大きな資本力があれば、
などと考えるのは本末転倒だ。
大企業はそれほどのリスクを負わなくても差別化が出来る。
それは、巨大な資本を動かせる会社が限られているからだ。

だが中小企業は違う。誰でも投資できるような、
少ない資本で戦わなくてはならない。だからこそ、
より勝率の低い投資をやらざるを得ないのだ。もちろん、
一度で会社が傾いてしまうような投資はやるべきではない。
だが、たかだ数百万の捨て金が覚悟できなくて、
いったいどうやって会社を経営していくというのだろう。

もちろん、リスクを背負う経営は、負ける可能性も秘めている。
だが、リスクを背負わない経営は、勝つ可能性のない経営だ。
そこには未来というものが無い。



まさに、その通りだと思う。

ワイキューブにいたころに、なぜオフィスにこんなお金を突っ込むんだ?
って聞いたことがある。

「バカだと思うでしょ?
だから、マスコミがこんなに注目してくれるんだよ。
金額計算するともう15億以上の広告予算を無料で手に入れた。
5億突っ込んでも、15億以上の広告予算を取れるならこの投資は勝ちだよ。
でも今からオフィス綺麗にしてももう遅い。

もうマスコミはそう簡単に食いつかないからね。

野球でいうなら、ストレートしかない時代に、
初めてカーブやフォークを投げる奴が出てきたら、
日本中が驚愕して、魔球だの消える球だの騒ぐけど、
投げてる本人もなぜ曲がるのか、落ちるのかは明確な根拠は理解できずに投げている。

そして、そのうち物理学者とかがでてきて、
この球はこういう回転をこういう投げ方で投げているから起こるんです。
って科学的分析をする。
そうすると模倣しやすくなって、一気にカーブもフォークも価値が落ちる。

これはビジネスでも一緒だからな。

って教えてもらったのを思いだした。

リスクを背負う経営ができなくて、
なぜ起業したんだ?って自分に突っ込みたくなる。

もちろん、一度で会社が傾いてしまうような投資はやるべきではない。

でも、ここも大事。
ダメージは食らうけど、死なない。

このラインが難しいんだよなぁ。。