ペットホテルから「蕎麦がいなくなりました」と連絡が来た、あの日。 | 出不精きもこ☆今日も元気で家にいます。

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とうとう神の領域(猫様のいる暮らし)に手を出しました。ฅ(=✧ω✧=)ฅニャニャーン✧

 

この事は書くのを凄く迷いました。

海外だし、中国だからこそ

「 こういう事がありました 」的に、情報として共有すべきな事かもだけど、

 

ワシ自身の気持ちが落ち着いてなかったことと、

そのペットホテルのイメージを下げたくなかった と言う思いで書くのを迷ってました。

 

 

 

ワシは個人的に、ブログに悪い事を書くのが得意ではありません。

『あの店美味しくなかった』とか、『サービスが悪い』とか

なるべく書いてないつもりです。

 

それに反して、

夫の悪口を書くのは大得意です。 キリッ( ▔•з•▔ )

 

 

まぁ、そんな訳で・・・そのペットホテルには、

本当にお世話になっているし感謝しているし、今でも利用しています。

 

 

ペットホテルの脱走系は、マイナスイメージになります。

悪い印象を与えたくない!と思っても書き方1つで変わるし、

読んでどう思うか?までは、当然ワシが決めれる訳じゃないし・・

 

 

でも、これだけは分かってもらいたい。

ワシは そのペットホテルに怒りの感情はありません

脱走事件を起こしてしまうと、信頼をなくすと思いますが、

基本的な落ち度は私にあります。

 

 

昨年の9月頭、チーム:オシャンティが深圳に遊びに来てくれた日。

小麦と蕎麦を普段利用している動物病院のホテルに預けました。

 

夫は日本で、不在だったこと。

長時間家を空ける事になるので、我が家は普段から置き餌にしていないし

ペットホテルに預ける事にしました。

 

香港でみんなを見送って1人になって、

ワシは船で深圳に戻ろう!っとチケット買ってフェリーターミナルで待っていました。

 

 

その時に知らない番号から電話が来て、出ませんでした。

よくよく考えると、香港にいるので 登録している番号とは違う表示になってただけで、

動物病院からの電話だと最初は気づきませんでした。

 

なんどもかかって来るので、出てみたら動物病院で。

早口の英語で何か言ってて。中国語で言って!っとお願いしたけど、

余計にサッパリ分からなくて、メールで送ってください!っとお願いしました。

 

 

待つ事数分・・

届いたメールを見て、私は 嫌だっ嫌だっっ!!っと叫び崩れました。

 

 

さすがに読めばわかる、 蕎麦がいない という事。

それでも私は、この画面をすぐにチーム:オシャンティに送りました。

3人は中国人並みに中国語を話すメンバー。

 

些細な希望を託したんです。

私の読み間違いかもしれない と。

 

理解できるのは、

蕎麦がいない 猫部屋探したけどいない 小麦は元気 という事。

他の文章もあるし、私の読み取り能力が低いから、違う事かもしれない と。

 

 

でも結果は、同じでした。

オシャンティのメンバーの空気が凍り付いたのが、私にも伝わりました。

 

蕎麦はいない。

全身が震えて嗚咽が出ました、ボタボタと涙が落ちて 立てませんでした。

一瞬で脳裏に浮かんだのは、上海にいた頃に

ペットホテルから脱走して、探しています!という内容の記事。

無事に戻ってきました!という報告は1度しか見た事が無かった。

 

皆はフライト前でバタバタしてる時間なのは分かってるはずなのに、

マサティにお願いしました、病院に電話して状況を確認してほしい と。

 

しばらくたって電話が来て、

「 いい?落ち着いて聞いてね? まず、大丈夫だからね。 」

そう言って、マサティが静かな口調でゆっくりと私を落ち着かせるように話しだしました。

 

まず、小麦はいるよ。

猫の部屋に蕎麦がいない。病院中探したけど見つかっていない。

病院の監視カメラすべてチェックしたけど、蕎麦は院外に出ていない

だから必ず院内にいるよ! 今スタッフ総力で探してるから。

飼い主が、すぐにそちらに向かうけど 今香港だから、

15時くらいには到着すると思うって伝えたよ。(その時12時ごろ)

 

 

 

大丈夫!と言われたけど、不安は取れませんでした。

院内にいるはずなのに、見つからない という事。

ワシは、その院内 すべて見学しているんです。

猫部屋までの導線も知っている。 猫部屋が隔離されているのも知っている。

 

 

だからこそ、いない という事は、もう外に出たのではないか?と。

外に出たなら、時間との勝負です。 

そんなに遠くに行かないうちに、探さなきゃと思いました。

 

 

パニックで過呼吸になるほど息が出来なくて、

人の目も気にせず叫んで・・・

 

2016年9月頭 

香港のフェリーターミナルで泣き叫んで発狂してた女はワシです、すまん。

 

どうやって戻ったら、一番早く着くか・・ 迷いました。その時、12時ごろ。

赤点線のルート(船)で深圳に戻るには、

次のフェリーを待って1時間かけて深圳入り、到着15時半ごろ。

青点線の陸路で帰るには、イミグレまで1時間半。

その後イミグレ次第では、、混雑していたら時間が読めない。

 

確実に時間が読める船にするか、

イミグレの混雑具合を賭けで陸路で戻るか迷いましたが、

一瞬で立ち上がって、ATMに行きました。

 

賭け になるけど、じっとしていられなく。 

陸路で戻る!っと、気がついたらタクシー代の為のお金下していました。

 

 

預けていた動物病院に着いたら、スタッフが駆け寄って来て、

「 有! 」と叫びました。 いる! という事です。

 

いた! 見つかったんだ!!

なんだ、どこに隠れてたんだよっっと気持ちが楽になって猫部屋に到着してから、

 

 

そこからが私にとっては地獄でした。

どん底に叩き落されました。

 

 

蕎麦がいた!と言って指をさされた場所は、壁の中でした。

※写真は、解決後に撮影

 

意味が分からなくて、用意されてた脚立に上りました。

そこに見えた穴を見て、、私は発狂しました。

 

 

ココは中国、このホテルは商業施設内の一店舗。高さは2階部分。 

最悪、外から壁に穴をあけてもらえる と言う訳にはいかない。

 

その奥にいると言われても、見えない。

ましてや配線だらけの鉄骨、それがどこまでどうつながってるのか・・

正直、この国の建物の適当具合を嫌と言う程知っているから・・

この鉄骨の奥を想像すると、、

もしも落ちたら・・

出てこれなくなったら・・ 配線が引っかかったら・・

 

 

何よりも、蕎麦の気配がしない。

もう、奥に行ってしまって落ちてしまったのかもしれない・・

 

そう思ったら、気が狂って、

サスケ氏に 『 見えないよっ、レスキュー隊呼んでって言って 』と泣き叫びました。

 

 

ええ、サスケ氏=おさきの旦那様。

上海時代より、我が家の事件に毎度巻き込まれ、

毎度 通訳をしてくださる、、ワシがきっと一番ご迷惑をおかけしているご夫婦。

この時も、病院スタッフとのやり取りをしてくださってました、、毎度毎度本当に申し訳ない。。

 

 

レスキュー隊はすでに呼んでいるけど、まだ来ていない。

懐中電灯で見たら、いたから 必ずそこにいる!と言われましたが、

 

必死に顔を突っ込んでも見えない、手を入れても何も反応ない。

『 蕎麦っ、蕎麦ー! 』と呼んでも、何の音も聞こえなかったんです。

 

目視できる範囲は ほぼなくて、遠くは見えない。

 

どれだけ必死に腕を突っ込んでも、配線しか手に当たらない。

 

全身が震えて、脚立から滑り落ちそうになって、

嫌だ、嫌だと泣き叫んでる時に、

 

 

急に、小麦がギャン泣きしだしたんです。

 

 

そうだよね、本当は一番の怖がりは小麦。ただでさえ預けられて不安で。 

やっと迎えに来たと思ったら、私は半狂乱で余計に不安を与えてた。

 

降りて、小麦の部屋を開けて 小麦を抱っこしました。

小麦はずっと鳴いていて、

『 うん、ごめんね。帰ろう!お家に帰ろう!蕎麦を連れてくるから、待ってて 』

冷静を取り戻した私は そう小麦に話しかけました。

 

 

その時に、壁の奥から カシャカシャカシャと言う音が聞こえたんです。

 

 

蕎麦だっ!! 蕎麦がいる!!

爪の音がする、出て来ようとしてる?! と思ったら、急に何もかもが冷静になりました。

 

レスキュー隊が来るまでに、何としてでも出さないと、

壁をドンドン開けようとすればするほど、蕎麦は奥に行く。

 

自分の中に流れる時間が、急に静かにゆっくりと感じました。

 

 

まず、スタッフに出て行ってもらいました。

猫部屋に私と小麦だけ。 他の人の声は聞こえないように。

 

小麦を部屋に戻し、

持って行ってた ご飯容器の音を出しながら、蕎麦を呼びました。

 

カシャカシャカシャと、爪の音が聞こえ、

鼻先が私の指に触れました。

 

 

腕を抜いて、ご飯容器の音を出しながら待つ事数分、

目視できるところに蕎麦が顔を出し、私を見て ニャー!!っと鳴きました。

 

気持ちは焦るけど、それでも待ちました。

チャンスは1回しかない気がしたんです。

だから、せめて首まで壁から出た時が、捕まえれる勝負だと思いました。

 

 

蕎麦にとっても狭い鉄骨の中。

匍匐前進の様に、這って進んできました。ニャーニャー鳴きながら。

 

少し手を入れると、怖がって後ずさりしようとするので

ゆっくりと匂いをかがせ、じっと待つ事数分。

 

 

壁から少し首が出た瞬間、

首をつかんで一気に引っ張り出しました。

 

首を掴んで蕎麦を持ったのは初めてで。

ビックリして逃げようとする蕎麦を力づくで抱きかかえ脚立を降りました。

 

 

地に足が着いた途端、涙がボロボロ出て来て。

外から様子を見ていたスタッフも ボロボロ泣いて、

「 ごめんなさい 」 と謝りながら泣き崩れていました。

 

 

蕎麦が腕の中にいるから言える事だけど、

よくぞ、よくぞ あの中にいると気づいてくれた!!っと感謝しかありませんでした。

誰も気づかなかったら、私は外に探しに出ていました。

 

もちろん最初は怒った態度をしました。

怒りと言うよりは、蕎麦の事しか考えてなかったので丁寧な態度などしませんでした。

でも、この病院が普段から どれだけ動物を愛しているか私は知っていたし、

蕎麦の事をアイドルの様に みんなが可愛がってくれてた。

 

落ち度は私にあるんです

蕎麦が、極度の人見知りである事を ちゃんと伝えてなかった私の落ち度です。

全く言ってなかった訳ではないですが、重点的に言うべきでした。

 

 

強いて言うなら・・・ 

猫部屋掃除する時に あの鉄骨の上の埃・・ 拭かないの?

拭いとけば気づくよね? なんですが、、言う気はありませんでした。

 

言わなくても、この病院は必ず この件をきっかけに改善する!という、

信頼があったからです。

 

 

病院に着いた途端、すれ違うスタッフ全員が、

ごめんなさいっと手を握ってきたり、肩に触れた来た。

掃除のおばちゃんも、ホウキを持ったまま固まってた。

普段見ない運転手さんも、なにか引っ張り出せる道具はないか必死で探してた。

 

 

中国はこうだ!と決めつける発言は良くないけど、

中国人は非を認めない人が本当に多い中、みんなが謝ってきました。

 

その日休みだった、日本語ができるスタッフは

お願いしてもいないのに、翌日事故報告をしてきました。

 

小麦と蕎麦の部屋とトイレ掃除の為に、2匹を外に出しました。

(隔離されている猫部屋内に出す。時々外に出して遊ばせることは了承済みだった)

お水を入れ替える為、スタッフが猫部屋を出て戻った時には小麦しかいなかった。

この事は病院全体の責任です。猫部屋は改装します。

もう二度と同じことを繰り返さないと約束します。

 

冷静になって、考えれば考えるほど

本当に よくあの場所にいると探し当ててくれた。

どれだけ必死で探したか、あの病院だからこそ見つかった!と思えました。

 

本当に、感謝しています。

 

スタッフが撮っていた写真を送ってくれました。

 

タオルの下に入る蕎麦が可愛い!っと撮ったそうですが、

蕎麦は ただただ怖くて隠れていたんだと思います。

蕎麦がいなくなった時間は午前11時。

それから約3時間、あの鉄骨の中に身を潜める方が安心だった程、

蕎麦にとって、ここは怖かったんだと思います。

 

家に帰ったら、↓こう。

 

 

基本的に、ホテルに預ける事は極力避けるけど 預けるときは、

必ず部屋を見せてもらう事。

性格を細かく伝え、うるさい客だと思われてもいいから要望は細かく伝える。

外に出して遊ばせなくてもいい!っと 今後は言うつもりです。

 

 

そして、この件をきっかけに買いました。

 

 

 

 

自動給餌器 1台 8500円。 吟味して吟味して選びました。

どこかの誰かさんは、小さいプリンター1台すら持って帰るの渋りましたが、

日本で仕入れて2台抱えて持って帰ってきました。 ★商品詳細はココ(Amazon)

 

1日6回まで、何時何分給餌 と設定出来る事。

デメリットは・・ 2台時計をきっちり合わせるのは難しいので、

きっちり同時に出てこない。差が20秒ほどある。

あと洗えません。 毎日ウェットティッシュで拭いています。

 

でも、最低1日1回は ココから給餌するように設定しています。

万が一、事故や災害で帰れなくても 最低限の給餌は出来る様にしています。

今後2泊程度なら、ホテルには預けません。

 

 

デザイン的には↓コレが良かったけど、

これは 何時何分給餌 ではなく、 6時間後給餌 なのでやめました。

 

 

ちなみに、この日の数々の奇跡。

船で帰るか陸路で帰るか判断を迷いつつ、陸路で帰りましたが正解でした。

病院に到着したのは、14時ごろだったんです。

 

まず香港でタクシー捕まえ、

大号泣しながら行き先を伝えたからか、すんげえスピードで走ってくださいました。

そのスピード、G(重力)がかかるほど。うむ(´-ω-`)

 

そして最長1時間はかかった事があるイミグレ通過。

まず香港イミグレ・・ 2人ほどしか並んでませんでした。

そして深センイミグレ・・ 外国人レーン誰一人並んでおらず、

トータル5分ほどで通過しました。 後にも先にも初めてです。

 

深圳入ってからのタクシーは、、

目的地が近いのでね・・舌打ちされました。1メーターの距離なのでね。

タクシーのレーンで待ちに待った客が近場なので、そりゃ舌打ちでしょうね。

 

まぁ・・ こちらも中国生活そこそこあるのでね、対処法は知ってるんすよ。

 

 

大号泣したまま、運転手に 『 快!(早く) 』 と言いながら、

50元札握らせます。

ボロボロ泣きながら、近場なのに50元(約800円)握らされた運転手は、

何かを察して 任せとけ!っと猛スピードです。

そのスピード、G(重力)がかかるほど。うむ(´-ω-`)

 

 

そして運転手・・・ 奇跡的に道を間違えます

 

 

目的地は地図左下。その道に出るはずが1本間違えます。

深圳の道路は、変なUターン出来ないように 中央分離帯がほぼあります。

なので、1本間違えたら・・・

 

 

この青線のルートで迂回しなければなりません。

 

運転手さん、一度振り返りワシの顔を見ます。

『 降りる!! もう、ここで降りるよ!! 』 と言ったらですね、

 

運転手さん、どや顔で親指立てて 「 問題ない! 」 と言います。

 

 

そして・・・ 恐ろしいほどのスピードで

 

逆走します。

そのスピード、G(重力)がかかってタクシーが離陸するほど。

 

 

普段なら有りえないし、人や車が少ない通りだから可能だったけど・・

この時は本当に急いでいたので・・・ 不謹慎ながらも・・・

 

 

中国に住んでてよかった と思いました。

日本なら絶対NG行為です。

 

 

友達に助けて貰ったり、

イミグレがガラガラだったり、

ホテルスタッフ全員が責任を感じて、手を抜く事なく探してくださった。

 

色んな奇跡が重なって、

今も我が家に 小麦も蕎麦もいます。 

 

 

 

自分の家のペットの性格を熟知しているのは飼い主。

中国だろうと、日本だろうと、

色んなことを踏まえて注意を払わねばならないと思いました。

 

 

小麦と蕎麦を守るのは私です。

ちゃんとしなきゃ!っと改めて身に染みた事件でした。

 

 

 

幸せだわ、こんな おブスな顔も見れる今。

もう二度と、あんな思いはさせたくないし、したくない。

 

 

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・・・しかし、凄い顔だな。 かわえええええええっお願い