『泣きたくなっちゃた時に、にっこりするのは、大変でしょ?』

そんな風に言ってくれる大人がいたら、きっと子供達は勇気がもてますね。



瀧村有子 作
PHP研究所
ゆみちゃんは、幼稚園に通う3歳の女の子。
いつも元気がありません。

どうしたら元気になるかしら?
沢山考えたママは、ゆみちゃんに元気が出てくる特別な「おまじない」を掛ける事にしました。

…ですが、相変わらず笑顔はありません。

ママは気がつきます。
なにも泣きたい時に、にっこりする必要はなかったのです。

ママは新しい「おまじない」を考え出します。
『泣きたい時は泣いて良いよ』という「おまじない」をゆみちゃんの『てのひら』に掛けるママ。

けれどその「おまじない」は、ゆみちゃんとママにとって、「笑顔のおまじない」と、なって行くのでした…。

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「おまじない」を、あらかじめ読み手の『てのひら』に仕込んでおいて、絵本のシーンに合わせて、聞き手に「おまじない」を見せながら読み進めると、物語の世界と現実がリンクし始めます

(それまでは、聞き手に見つかっちゃダメですよ)

ママが、ゆみちゃんに掛けてくれる【にっこりマーク】の「おまじない」。

もう片方の『てのひら』にも、作中の【泣き虫マーク】の「おまじない」を描いておいて下さい。
聞き手がグッと物語に入ってきます。

聞き終えた後には、ママに「おまじない」をねだる子も!

5.6歳位~大人へおすすめ
(読み聞かせにも○)
繰り返し表現が続く長めのお話なので、書店や仕切りのない図書館など、聞き手に移動や流れがある場での読み聞かせには少し向かないかもしれません。

座って、落ち着いて聞いてもらえる会場には◎


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