カード考察:『FC2015 Winter』第8回 | ヴァンガ道路

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株式会社ブシロード様より発売中のトレーディングカードゲーム「CARDFIGHT!! ヴァンガード」について綴るブログ。

この記事では、『ファイターズコレクション2015 Winter』に収録されたズー国家所属のクランを扱っています。


■メガコロニー 「ギラファ」

邪甲怪神 ゴライアス


カード

長い時を経て、ギラファ一族が進化を遂げました。名前を変え、能力も変え、環境に適応せんとしています。

邪甲将軍 》のハーツ化に加えて、各グレードに1種類ずつしか存在しないギラファ一族をリアガードに何体か揃えねばならず、運用する上での課題は多いです。
その分見返りも大きく、メガコロニーでは難しいリアガード列での21000ラインを形成でき、スタンドを封じるヒット時効果も与えるため、うまく機能すれば一気にダメージ差をつけられます。

強化後の数値は以下の通り。

《ゴライアス》(《邪甲将軍》のハーツ化により「ギラファ」扱い)…30000
《邪甲将軍》…15000
エリート怪人 ギラファ 》…14000
蛹怪人 》…11000
幼虫怪人 》…10000

G0のノーマルユニットである《幼虫怪人》は無視して構わないでしょう。
《邪甲将軍》と《エリート怪人 ギラファ》は適当なグレード1からブーストを受ければ容易に21000となり、単独で高パワーを叩き出せる《ゴライアス》と合わせて複数体のスタンド封じを狙えます。

一方、ブースト役の《蛹怪人》を強化した場合はスタンド封じが使えず、21000ラインを作るためには10000以上の前列が必要となるので、《ゴライアス》の効果を持て余してしまう場合があります。しかしながら、《邪甲将軍》と同じ縦列に並べた際の26000ラインは圧巻で、《ゴライアス》を使うなら積極的に目指したい陣形です。

なお、相手のユニットが1体でもスタンドしているとパワーアップは無効になってしまうため、対策として《スイートカクテル 》や《クライムバグ 》を採用しておくと安定性が高まります。
どうしても条件を満たせない場合は他のGユニットに切り替える手もありますし、2回目以降の超越で出しても十分強力なので、焦らずに態勢を整えると良いでしょう。


エリート怪人 トライグール

カード


「類は友を呼ぶ」ということわざがピッタリな、第2のエリート怪人。《ゴライアス》を扱う上で重要となる、ギラファ一族の確保をこなします。

1体でも相手ユニットのスタンドを封じれば能力を使用でき、G2にライドした時点から延々と手札を増やし続けることも可能です。《トライグール》が複数並んだらもはや地獄絵図としか言いようがなく、スタンド封じによる攻撃力の減少も相まって、非常に強固な守りを実現できます。

ギラファ一族の中でスタンド封じできるのは《ゴライアス》と《エリート怪人 ギラファ》だけなので、確実性を高めるために、序盤から使える《マシニング・パピリオ 》《アビス・ダイバー 》等をぜひ採用したいところ。
また、連携ライドを捨てることになりますが、ファーストヴァンガードに《メガコロニー戦闘員C 》を起用すれば、ほぼ確実にスタンド封じを成功させられます。

ただ、ギラファ一族は《幼虫怪人》を除くと最大で12枚しかデッキに入れられず、失敗のリスクがあることもお忘れなく。手札に《邪甲将軍》を持っている時は《蛹怪人》の登場時能力を使わないようにしましょう。


■グレートネイチャー 「特別名誉博士」


全智竜 キャスパリーグ


カード


シャノアール 》が進化を果たし、なんとドラゴンに。同じネコ科でも《レオパルド・チェイサー》とはえらい違いだ。


ダメージの枚数に関わらず《シャノアール》のブレイクライド効果を使える代わりに、攻撃するたびにカウンターブラストを要求されるため、《クレヨン・タイガー 》を利用して発動機会を増やすのは少々難しいです。無理にコンボを狙うよりは、次のターンへの繋ぎと割り切ってコストを残しておいた方が賢明でしょう。


リアガード1体に能力を重ねがけする場合でも、パワー+8000に加えて2枚ドロー(退却を考慮すると実質1枚)はカウンターブラストを2つ消費するだけの価値はあり、《ぐるぐるダックビル 》等の退却フォローがなくても気軽に使っていけます。

また、この能力でリアガードを指定する枚数は「1枚まで」となっているため、退却させないことも選択できます。その場合は当然パワーアップしませんが、ドローだけは発生するので、退却したリアガードの補充が難しい場合はこの方法を使いましょう。


次のターンが回ってきたらブレイクライドするもよし、《マーナガルム 》を超越するもよし。手札が増えることによって選択肢も増え、柔軟な戦い方ができます。



特別名誉助手 みけさぶろー


カード


助手の立場で特別な名誉を与えられるほどなら、さっさと独立した方がいいんじゃないかな。

・・・と思ったのですが、考えてみればグレートネイチャーは高名な学者だらけで、ライバルは数えきれないほど多いはず。万年助手の方が安泰なのかも。


《ぐるぐるダックビル》とほとんど同じ感覚で使うことができ、こちらは確実にG3を手札に加えられるので、あちらよりも安定した働きができます。退却手段は豊富なので序盤から使いやすく、ライド事故の回避や超越コスト確保に役立ちます。

もちろん、1体のユニットに《ぐるぐるダックビル》と能力を重ねがけするのも有効です。味方1体の退却に対して増える手札は2枚となり、本来ならデメリットと引き換えであるパワーアップをノーリスク・ハイリターンで行えます。


ビッグベリー 》や《マーナガルム》を用いる超越主軸のデッキでは使いにくいですが、あまり超越に頼らないデッキでは《ぐるぐるダックビル》と合わせて採用したいカードです。



■ネオネクタール 「メイデン」


世界樹を守るロータス・メイデン


カード


ネオネクタール初出の『双剣覚醒』から数を増やし続けていた「メイデン」が、ついにカテゴリとしてまとまりました。「メイデン」は個々の能力が優秀であり、種類の多さもあって無理なくデッキを作れます。


カウンターとソウルの複合コストはどちらも1枚ずつですが、「メイデン」は全体的に能力でコストを消費するため、見た目以上に重く感じます。とはいえ、3列すべてに+5000、さらにヒット時能力まで与えるわけですから、十分コストに見合った強力な性能です。


ただ、あらかじめリアガードを揃えておくことが前提でありながら、ヒットした時にリアガードを展開するという挙動はちぐはぐな印象を受けてしまいます。《ロータス》の能力によってコールされたユニットはパワーがそのままなので、連続攻撃には使いにくく、コールするための条件が「山札の上5枚の中から自軍の同名カード」というのもかなり厳しいです。


とはいえ、相手からしてみれば厄介であることは間違いないでしょう。パワーアップによってただでさえガードが難しいのに、ヒットさせれば同名ユニットが揃い、次のターンには《ジングルフラワー 》でさらに高い要求値を出されることも想定しなければなりませんからね。

加えて、各種「メイデン」の多くが元よりヒット時能力を備えているため、パワーに関わらずガードを引きずり出しやすいのもポイントが高いです。


G3の「メイデン」は《ランブリングローズ 》や《ビーナストラップ“Я” 》といった、超越しなくても十分戦えるカードが揃っていますが、全体的にパワーが不足気味だったので、その欠点を埋めてくれる《ロータス》の追加はありがたいところです。


メイデン・オブ・ウォーターポット


カード



あと少しで透けそうなスカートがヤバイ。こんなこと書いてる自分はもっとヤバイ。


リアガードを増やすために消費したコストを払い戻してくれる、縁の下の力持ち(女の子には失礼?)なカード。ドローがついているため損失は無く、ソウルチャージも兼ねているので、発動条件を満たしたら迷わず使いましょう。


《ウォーターポット》自身が山札から登場しても能力は使えず、前列を強化する《ロータス》ともあまり噛み合いませんが、G1の「メイデン」は種類が少ないため、名称デッキを組むなら多めに採用したいカードです。


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