『聖裁の青き炎』を改造してみた | ヴァンガ道路

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株式会社ブシロード様より発売中のトレーディングカードゲーム「CARDFIGHT!! ヴァンガード」について綴るブログ。

ゴールドパラディンは長いこと使っていなかったのですが、パッケージユニットのカッコいいイラストに惚れて衝動買いしてしまいました。
「青き炎」という肩書きは厨二っぽいけれど、夜空の下で揺らめき、静かに火の粉を振りまくその様は何とも神秘的です。




《青き炎の解放者 パーシヴァル》《誓いの解放者 アグロヴァル》が持つ能力はどちらも至ってシンプルですが、彼らが所属している「解放者」の仲間には山札から駆り出されることによって能力を発揮する者が多く、多彩な戦略を生み出すことができます。
残念ながら《パーシヴァル》《アグロヴァル》との相乗効果を期待できるユニットはトライアルデッキには含まれていませんが(「はじめようセット」には特典として付いています)、そういったユニットは低めのレアリティでこれまで発売されたブースターパックに収録されているので、始めたばかりの方でも手軽にデッキを改造することができます。

今回の記事で紹介するのは同じトライアルデッキ4個を使った改造例なので、手軽に作れるとは言い難いですが、それでもブースターパック収録のRRRを主軸にしたデッキに比べれば少ない資金で完成させられると思います。
「せっかくトライアルデッキを買ったけど、これといった改造が思いつかない…」という方は試してみてください。


『聖裁の青き炎』改造レシピ
※()内は『聖裁の青き炎』以外から追加したカードの収録セット名です

■7:グレード3
4:青き炎の解放者 パーシヴァル
3:解放者 ブルーフレイム・ドラゴン

■12:グレード2
4:誓いの解放者 アグロヴァル
4:不撓の解放者 カレティクス
4:歴史の解放者 メロン(BT15 『無限転生』)

■14:グレード1
4:疾駆の解放者 ヨセフス(BT10 『騎士王凱旋』)
4:理力の解放者 ゾロン(BT15 『無限転生』)
2:小さな解放者 マロン
4:剣陣の解放者 イグレーヌ(BT14『光輝迅雷』)

■17:グレード0
1:春風のメッセンジャー(BT07『獣王爆進』)
4:希望の解放者 エポナ(☆ BT10 『騎士王凱旋』)
4:猛撃の解放者(☆ TD08『聖域の解放者』)
4:大願の解放者 エーサス(☆)
4:聖木の解放者 エルキア(治)


デッキの中心となる《青き炎の解放者パーシヴァル》と《誓いの解放者 アグロヴァル》は毎試合必ず手札に来てほしいので、どちらも最大まで増量しました。
また、彼らの能力で呼び出すことでさらなる利益をもたらしてくれる《歴史の解放者 メロン》《疾駆の解放者 ヨセフス》《理力の解放者 ゾロン》も4枚ずつ追加し、山札の上から数枚という限られた範囲の中から当たりを引きやすくしています。


・このデッキの使い方

手札を使わずにリアガードを増やす《パーシヴァル》《アグロヴァル》によって、手札を増やす《メロン》《ヨセフス》を呼び出し、リアガードと手札の両方を維持するのがこのデッキの戦略です。
5体のリアガードを揃えた上で豊富な手札を持つことができれば、攻守ともに万全の状態で各ターンを迎えられます。

リアガードサークルが埋まっていると能力によるコールで利益を得られなくなってしまうので、基本的に手札からコールするのは単独でアタックを通せるユニットのみ。
序盤は相手のリアガードサークルが前後ともに空いていることが多く、この時点ではシールド値5000要求の攻撃に対してグレード1・2をガードに使われることは少ないので、ブースト無しの単独アタックでも十分通用します。
逆に、前後どちらか一方でも3体並んでいる場合は余ったグレード1・2をためらいなくガードに使えるので、横一列を埋められた場合は迷わずブーストをつけ、10000要求を取りに行くべきです。

盤面が完成した後は速やかに決着をつけたいところ。しかし、このデッキにはパワーやクリティカルを増やす能力が双闘以外に入っていないため、最後はクリティカルトリガーを都合良く引けるかどうかにかかっています。
グレード3への再ライドを繰り返し、シークメイトの度にクリティカルトリガーを戻したり、《パーシヴァル》《アグロヴァル》《ゾロン》の能力を何度も使って山札の順番を覚えておくなどの工夫が求められます。


・カード解説

《青き炎の解放者 パーシヴァル》


グレード3 パワー11000

】【(V)】:【双闘20000「誓いの解放者 アグロヴァル」(相手ヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットは1度だけドロップゾーンから4枚山札に戻し、山札から指定カードを探し、双闘できる)
】【(V)】:このユニットが【双闘】した時、あなたの山札の上から4枚見て、カード名に「解放者」を含むカードを1枚まで探し、ユニットのいない(R)にコールし、残りのカードを山札の下に好きな順番で置く。
】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、そのバトル中、このユニットのパワー+2000。


《誓いの解放者 アグロヴァル》


グレード2 パワー9000

】:[【カウンターブラスト】(1)]このユニットが(R)に登場した時、あなたのカード名に「解放者」を含むヴァンガードがいるなら、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札の上から3枚見て、カード名に「解放者」を含むカードを1枚まで探し、ユニットのいない(R)にコールし、残りのカードを山札の下に好きな順番で置く。



《パーシヴァル》は双闘時、《アグロヴァル》はコール時にリアガードを増やす能力を持っています。
ただし、山札の限られた範囲から必要なユニットを引けるとは限らないため、能力を使う時は前後ともにサークルが空いている状況が望ましいです。これならば、「前列しか空いていないのに見た山札が全部トリガー」「ヴァンガードの後ろしか空いていないのに全部グレード3」といった事態を防げますからね。

なお、この能力で確認したカードは山札の下に置かれるので、しっかり順番を覚えておきましょう。山札が残り少なくなるまでは対戦に影響を与えませんし、シークメイトの度にシャッフルされてしまいますが、長期戦にもつれ込んだ場合はこの並び順が勝敗を左右する可能性があるからです。


《解放者 ブルーフレイム・ドラゴン》


グレード3 パワー10000

】【(V)】:【双闘20000「不撓の解放者 カレティクス」(相手ヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットは1度だけドロップゾーンから4枚山札に戻し、山札から指定カードを探し、双闘できる)
】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、このユニットが【双闘】しているなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000。
】【(R)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、そのバトル中、このユニットのパワー+2000。


《不撓の解放者 カレティクス》


グレード2 パワー10000

能力なし



もうひとつのレギオン。《パーシヴァル》を上回る強力なパワーを武器に、クリティカルトリガーの直撃を狙います。

しかし、パワー以外に取り柄が無く、相手がガードせざるを得ないところまでダメージを追い詰めておかなければ、ノーガードされて能力が無意味になってしまうのが難点。
《ブルーフレイム》はリアガード時にもパワーが増えますが、このデッキのブースト役では19000止まりなので、有効となるのは相手がグレード2にライドしている間か、クロスライドに成功した場合に限られます。

使い勝手の悪さを分かっていながら、なぜ《ブルーフレイム》を採用したのかというと、レギオンできるグレード3のゴールドパラディンが現時点ではこのカードと《パーシヴァル》しかいないことにあります。
このデッキはリアガードサークルに空きを用意しておきたいので、グレード3をコールするとその目的を妨げてしまいかねず、かといって手札に持ったままでは何の役にも立ちません。しかし、レギオンできるユニットならば、再ライドからのシークメイトとトリガーを山札に戻すという役割を持てるので、余分に引いても無駄にならないという従来のグレード3には無いメリットがあります。

レギオンリーダーの《ブルーフレイム》が少々頼りない一方、レギオンメイトの《カレティクス》は能力を持たないながら優秀な働きを見せてくれます。
先攻でライドできれば能力持ちのグレード2+ファーストヴァンガードのパワー14000ラインを防ぎやすくなり、リアガードとしてもパワー9000単体からは倒されないので、数ターンに渡って攻撃に参加できます。多くのデッキにおいてグレード2は能力持ちが優先されやすいため、いざパワー10000が現れると対処に困るという場面は少なくありません。


《歴史の解放者 メロン》


グレード2 パワー9000

】:このユニットが山札から(R)に登場した時、あなたの《ゴールドパラディン》のヴァンガードがいるなら、あなたの山札の上から5枚見て、グレード3以上の《ゴールドパラディン》を1枚まで探し、相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。


《疾駆の解放者 ヨセフス》


グレード1 パワー7000

】:[【ソウルブラスト】(1)-カード名に「解放者」を含むカード]このユニットが山札から(R)に登場した時、あなたのカード名に「解放者」を含むヴァンガードがいるなら、コストを払ってよい。払ったら、1枚引く。


《理力の解放者 ゾロン》


グレード1 パワー7000

】:[このユニットをソウルに置く]このユニットが山札から(R)に登場した時、あなたの《ゴールドパラディン》のヴァンガードがいるなら、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札の上から3枚見て、カード名に「解放者」を含むカードを1枚まで探し、(R)にコールし、残りのカードを山札の下に好きな順番で置く。



山札から登場することで能力を発揮するユニットたち。
《メロン》と《ヨセフス》は手札を増やし、《ゾロン》はこの2枚を呼ぶチャンスを増やします。

優先して呼びたいのは確実に手札を増やせる《ヨセフス》ですが、後列よりも前列の方が空きやすいため、実際は《メロン》を呼ぶ場合がほとんどです。
ただ、《ヨセフス》はソウルブラストによって双闘のコスト確保とソウルにあるレギオンメイトの救出ができるので、何度もレギオンを行うために必要となる場合もあります。

これまで、これらのユニットは手札に来てしまうと能力が無意味でしたが、レギオンの導入により山札に戻すことが容易になりました。
しかも、《パーシヴァル》ならただ戻すだけでなく直後に呼び出せるので相性抜群です。
《メロン》と《ゾロン》を活用すれば、山札にトリガーを残して他のカードを減らしていけるので、シークメイト時は無闇にトリガーを4枚戻すよりも、これらのユニットと《メロン》で引くためのグレード3と一緒に1~2枚だけトリガーを戻した方が有効な場合もあります。その時点で引きたいのはトリガーなのか、それとも他のカードなのかを見極めましょう。


・おわりに

新カードの登場によって、それと相性が良い昔のカードに光が当たることは様々なTCGで見られますが、ヴァンガードではあまりそういうことがなかったと思います(私が覚えている限りでは《スカーレットウィッチ ココ》ぐらい)。
「解放者」限定ではありますが、《パーシヴァル》《アグロヴァル》の登場により、これまでお世辞にも使いやすいとは言えなかった「山札からの登場時能力」を持つユニットが見直されるようになったのはとても喜ばしいことです。他のクランや名称においても、旧カードの救済が行われる期待を持てますからね。
来月発売の『煉獄焔舞』にはリミットブレイクをサポートするカードが収録されるとの情報もありますし、昔のカードの中に注目しているものがあるのなら、発売までの間に集めておくのも良いのではないでしょうか。

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