スーーー
龍ちゃんは4組の扉を開けた
ペタペタ
龍ちゃん、石ちゃん、僕の順番で4組に入り
窓側の三席目に座ってる髪の毛がちょっと癖が強い子の所に向かった
ドン!
龍ちゃんは机に思いっきり手をついた
髪の毛の癖がすごい子はキョトンとしていた
「俺らと一緒にバンド組もうや!
今ボーカル、ギター、ベースおるから
ドラムやってほしいねん!」
龍ちゃんは自慢の八重歯を見せながら笑顔で言った
「......ええで?」
髪の毛の癖が強い子がワンクッションおいて答えた
僕は思わず、「はや!」と口にしてしまった
「よっしゃあ、決まりやな!
俺がギターをする石田、石ちゃん呼んでな!」
自己紹介がまだだっためこのタイミングですることになった
「俺がベースをする広瀬龍、龍でいいから!」
「あ、ボーカルの翔です。
よろしくお願いします。」
「改めて、清田です!
よろしくお願いします!」
キーンコーンカーンコーン
タイミングがいいのか
休憩を終えるベルが鳴り響いた。
「そしたら、学校終わるまでに
バンド名考えとくわ!」
龍は、4組を飛び出していった
「俺らも戻ろか?」
石ちゃんが一言ぼそっと呟いた
「ほな、また放課後な!」
僕は清田君に手を振った
清田君も笑顔で手を振り返してくれました。
放課後
僕たちはエントランス集まっていた
「早速やけど、バンド名考えてきたで!」
龍は今にも走り出しそうなくらい
ルンルンだった
「俺も考えたで」
清田君も手をあげた
「お?ほんなら先に清田のやつ聞かして!」
龍は腕を組み姿勢を正した
「思い出のかほりたち.....」
2秒ほど沈黙が続いた
「それ、古典で習ったかほりはかおりと読むやつやろ?」
石ちゃんは必死に笑いを堪えていた
「俺たちかおり放つバンドなんか!」
僕も思わずツッコミをいれた
「しゃあないな、俺の決めたバンド名
教えたるわ!」
龍はかなりの自信有り気な口調で言った
「ForDearこのバンド名でいきたいと思うねん」
その時僕たちは反論もなく
この英語の意味もわからないまま
響きが好きとゆう理由で三人共静かに頷いた
5語に続く