ピカソ その1 | れぽれろのブログ

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パブロ・ピカソは言わずと知れた超有名画家。
おそらく20世紀で最も著名な画家だと思います。
19世紀末のスペインに生まれ、1970年代まで生きてます。

ピカソといえばキュビスム創始者の一人として有名ですが、
ピカソの面白さはそれだけにあらず。
むしろ、キュビスム期以外の方に面白い絵がたくさんある気がします。

個人的にピカソの面白いと思うところ。
ひとつは、コロコロ変わる画風。
もうひとつ、キュビスム発展・昇華させたような
30年代の自由な作品が面白いと思います。

ということで、ひとつめ。
コロコロ変わるピカソのいろんな絵を貼ってみます。


・老いたるギター弾き(1903年)

老いたるギター弾き

初期ピカソ。
このポーズがいい感じで好きです。
この頃は青の時代などと言われることも。
なんとなく悲しげな絵が多いのもこの時代の特徴。
ピカソの描く人物は、手が大きい場合が多いです。
この人も指がやたらと長い。
そしてこういう手の描写も好きです。

・道化師と子供(1905年)

道化師と子供

いわゆる、バラ色の時代。
この絵は大阪の国立国際美術館が所蔵している絵です。
別にこの時代の代表作ではないと思いますが、
個人的に思い入れがあるので貼っときます。
2人の目線が逆向きで、何やら切なげ。

・アヴィニョンの娘たち(1907年)

アヴィニョンの娘たち

超有名絵画。
ピカソがアフリカ彫刻やらに興味を持っていた時期の作品。
この絵は20世紀美術史上の大事件で、
キュビスムの元になった絵などと言われています。

・ヴァイオリン(1912年)

ヴァイオリン

キュビスムの絵です。
キュビスムは時期によって傾向が変わってくるのですが、
これはキュビスム絵画を描きはじめてから、割と時間がたったころの作品。
(いわゆる総合的キュビスム)
木の質感や立体感が感じられるのが楽しい。
キュビスムは理論優先で、ちょっと楽しみにくい絵が多いですが、
この絵は好きです。

・海辺を走る2人の女(1922年)

海辺を走る2人の女

キュビスムの探究のあと、ピカソは再び古典的な絵に戻ります。
新古典主義などと言われたりもします。
で、この時期の絵、なぜか人物がぽっちゃりしてます。
大女みたいな作品が多い。
割と好みが分かれる時期。
自分はこの絵の2人のポーズが好きです。

このあと、シュルレアリスムの影響を受けたりしながら、
より自由な雰囲気の作品になっていきます。
この辺はまた次回に。


最後におまけ、16歳のピカソの絵↓

・科学と慈愛(1897年)

科学と慈愛


なんというか、普通の絵です(笑)。