「SDGs日本賞」、「ボーダレス・ジャパン特別賞」受賞報告 | 山野ゆきよし日記

「SDGs日本賞」、「ボーダレス・ジャパン特別賞」受賞報告

 8月3日、「制服リユース リクル」が両賞を受賞した報告に市長室に来てくれる。「制服リユース リクル」代表の池下奈美さんのほかに、当初からサポートされている一般社団法人SDGs支援機構代表理事の河上伸之輔様、さまざまなお手伝いをされている石川シングルマザーの会代表のおばたみなこ様、ご子息君も同行される。

 

 

 「制服リユース リクル」は、文字通り、使用しなくなった制服等の買取や販売を行い、そのリユースを推進している。社会課題解決型ビジネスモデルとしての高い評価を受けたもの。 

 

 私は実際にリクルに訪問したことがあるが、市内どころか県内広い地域から提供された、制服、体操服、学童帽子等々が所狭しと並べられている。柔道着もあったな。いろいろな学校のもの。体操服に刺繍で名前が入っているものも丁寧に取るような作業もされていた。確かに他人の名の入った体操着を子供に着せるのはつらい。

 

 ところで、昨年度、金沢市は、使用しなくなった制服等の寄付を呼びかけ、小学校で443着、中学校で95着が寄せられた。それらを、ひとり親世帯などの児童扶養手当認定世帯に提供している。今年度、リクルが金沢市の「まちづくりチャレンジ事業」に採択されたことを受け、そのような活動を連携して推進していく。

 

 金沢市にとって、厳しい環境の世帯に制服等を提供することは一つの政策的目的ではあるが、今回の連携はそこにとどまらない。

 

 ちょっとのことで心理的に行政に連絡しづらい、もしくは、そんな発想さえない、だけれども子供の学校必需品をそろえることが大変な家庭もあろう。そんな方が、リクルに来られる。場合によっては、ご本人の許可を取ったうえで、行政に自然な形でつないでもらうこともあり得るかもしれない。

 

 それにしても、池下さんの純粋なパワーには恐れ入るばかり。さらに、いろいろなネットワークにつなげている河上伸之輔さんの熱意があってこそ。今回の市長室訪問もそう。

 

 みんな、大したもんだ。