三宅島磯釣りガイド⑫

下根崎
下根崎(あこんざき)

 

 下根崎は、三宅島北部の神着地区に突き出ている磯です。潮通しが良く水深も竿下から9m位と深いです。魚影も濃く、上物から底物まで様々な魚が狙える三宅島屈指の磯です。だだし、釣り座が限られるので、朝早く出掛けて釣り座を確保した方が良いでしょう。また、足場はそれほど悪くないのですが、全体的に磯が低いので凪の日しか釣りが出来ません。地形的に南西風の凪の日が最も良く、逆に北東風が吹いていると一見して凪でも波を被る事があるので注意が必要です。なお、海が荒れる冬場は、まず釣りが出来ません。

 

下根崎までの道のり

 三宅一周道路から三宅島海洋開発脇の小道を下ります。道なりに進んで行くと、写真の駐車スペースに辿り着けます。
下根崎駐車場
階段付近まで進むと下根崎が見えてきます。
上から見下ろして、波を被っているなら他の場所へ行きましょう。
下根崎

 駐車スペースから釣り座までは徒歩5分程度です。傾斜があるので行きの降りと、帰りの登りが少しきついです。少なくとも片手の空いた状態で移動することをお勧めします。

下根崎


ひょうたん山
噴火山(ひょうたん山下)

 

 噴火山と呼ばれる磯は、三宅島の東北東に位置するひょうたん山のふもとに広がっています。季節に応じて様々な魚が狙えますが、砂地が多いので石物はあまりお勧めしません。また、根掛かりが少ないので、ハマフエフキ狙いのぶっこみ釣りやカワハギ狙いの底釣りも気軽に出来ます。水深は竿下で6m前後ですが、海底噴火口と言われている一部だけ深くなっています。この海底噴火口の周辺は、特に魚影が濃く好ポイントになっています。地形上、東よりのウネリには弱いですが、冬の西風でも竿の出せる数少ない磯の一つです。

 

噴火山までの道のり

三宅一周道路から赤場暁バス停脇の小道を進みます。 道なりに進み、海岸の手前で少し左に進むと駐車スペースです。
噴火山駐車場

写真右の突き出た磯が噴火山の磯です。
海側は崖なので、注意して進んでください。
駐車スペースから釣り座までは徒歩510分程度です。

噴火山

南側の海底は砂地が多く、良型のカワハギが多く釣れます。

足場の良い釣り座が多いので、広く探ってみても面白そうです。
噴火山

 

サタドー岬
サタドー岬  

 三宅島の東に突き出たサタドー岬は、釣り座が高く海面から20m前後もあります。当然、タモは届きませんので、島専用の落とし網を使用しなければ大型は取り込めません。また、軽い仕掛けだと道糸が風に引っ張られてしまうので、釣り方はカゴ釣りやぶっこみ釣り等に限定されてしまいます。水深は竿下で13m前後と三宅島の磯で最も深く、潮通しも良いのでサメが出ることも多い場所です。かつては、大型のヒラマサが釣れる場所として名を馳せましたが、最近は釣りをする人も少なく閑散としていることが多いです。

 

サタドー岬までの道のり

御子敷バス停脇の小道を徒歩10分程度進むと灯台が見えてきます。
サタドー岬

駐車スペース(写真右)から釣り座まで歩いてすぐです。
先端部までは起伏のある磯場を少し歩きます。
サタドー岬

足場が高いので波を被る心配はありませんが、落ちると危険です。滑りにくい靴で、安全には十分気を付けて釣りを楽しみましょう。
サタドー岬


ベンケイ根
ベンケイ根周辺

 三宅島の東南東に位置するベンケイ根周辺の磯は、駐車スペースから近く足場も良いので気軽に入れる磯です。釣り座は、北側の三池港向きと南側の御蔵島向きの二つに釣り座が分かれるので、風向きや潮の流れを見て釣り座を決めると良いでしょう。また、ベンケイ根の北側にはカガリ場と呼ばれる磯があり、冬の西風にめっぽう強くシマアジ、クロメジナ釣りの穴場として知られています。その他、ハマフエフキ、アオリイカ狙いが良く、全体的に水深が5m前後と浅いので、日中よりも夜間に釣果が集中することが多いです。

 

ベンケイ根までの道のり
三宅一週道路から釜方バス停脇の小道を三宅島空港に沿って進みます。ベンケイ根の根元には、磯場案内の看板があるのですぐに分かります。最寄りの釜方バス停からは10分程度歩くので、車での釣行が良いでしょう。
ベンケイ根駐車場

駐車スペースから釣り座まで近いので、初心者でも安心な磯と言えます。また、入釣経路には、足を乗せると動く岩があるので気を付けて下さい。
カガリ場

 ベンケイ根の脇にあるカガリ場も実績が高くオススメの磯です。特に冬場の西風にとても強く、クロメジナやシマアジが狙えます。


ベンケイ根


ベンケイ根


☆⑬へ続く