これっておかしくない?どこが?
メッセージは問いかけである、という話をしてきました。試験の問題本文は、特定の問題の根拠か、事例を肉付けするための記述のどちらかです。前者は解答に使用するわけですから、メッセージを的確に読み取ることが求められます。たとえば、令和7年度の事例2では、次の一文がありました。B社の基本施術コースは30分で4,000円、60分で8,000円である。このメッセージは、どんな問いかけをしているのでしょう?B社の基本施術コースは30分で4,000円、60分で8,000円である。これってどこかおかしくない?ここから助言の余地を読み取れる?どんな余地?といったところでしょう。この問いかけへの変換は、「B社の価格設定には問題がある」という認識があるとやりやすい。なくても可能ですけれども、根拠として解釈するわけですからね。すでに問題が頭に入っています。この問題の場合だと、第2問があり、混雑する時間帯とそうでない時間帯があるという問題への対処を価格だけで解決する策を求めている設定になっています。助言が可能なわけですから、必ず余地がある。そういう意味では、これってどこかおかしくない?ここから助言の余地を読み取れる?どんな余地?といった問いかけは、“価格に関する記述を見つけたら発生する準備ができていた“ということです。改めて確認してみましょう。「B社の基本施術コースは30分で4,000円、60分で8,000円である。」どこにも“余地がある“とは書かれていません。しかし、必ずある。この前提があれば、余地は見出せます。