大阪市の橋下徹市長が、全職員を対象に「労使関係に関する職員のアンケート調査」という名の「思想調査」を職務命令として強制的に実施しました。
「思想調査」の目的は、「職員による不適切と思われる政治活動、組合活動について徹底した調査・実態解明を行い、ウミを出し切るため」だそうです。
橋下さんは、国からの地方の完全独立を唱え、「大阪都構想」や「道州制」、「首相公選制」など、住民受けする政策をカッコよく大々的に打ち上げ、大阪府民はもとより、今や国民的な人気者です。
しかし、今回のアンケート、ちょっとやり過ぎじゃないですか?
これって、憲法で保障されている「思想・信条の自由」を踏みにじる行為じゃないですか?
橋下さんも弁護士ですが、大阪弁護士会や日弁連でさえも「憲法上の権利に重大な侵害を与える」として、即刻中止を求めているくらいです。
橋下さんは、国には、「国の言うことは聞いてなんかおれない、地方のことは地方に任せろ」などと言ってますが、市役所の中では、職員に「オレに刃向かうな。完全服従せよ」と言っているようなもの。
橋下さん、大阪市職員といえども人間であり、国民、市民ですよ。
職員が何を考えていようが、どんな考えをもっていようがいいじゃないですか。
市民全体の「奉仕者」として、一生懸命、市民のために仕事をしていれば何の文句もないんじゃないの?
橋下市長、支持率が高い、人気があるからといって、ちょっと図に乗り過ぎてはいませんか?
と、ここまでこのブログを書いていたら、「アンケートの開封、集計を凍結する」とのニュースが流れました。
凍結を表明した橋下市長のコメントには納得のいかないものがありますが、これ以上はもう言いません(夜も遅く眠いから・・)。
アンケートの開封、集計を凍結するということは、今回アンケートが「誤りであった」と認めたいうことだと思いたいです。