オリンパスが財テクの失敗による損失を1千数百億円も出し、それを隠し、穴埋めするために不透明な企業買収による不正経理を繰り返していたとか。
11月9日、読売新聞朝刊1面
オリンパスと言えば、内視鏡で世界トップの光学機器メーカー。
日本人なら誰もがしっている超有名な会社ですよね。
そんな会社が、なぜ後でわかるような不正をしたんでしょうか?
私ら素人には最初から損失は損失で決算で計上すればよかったのにと思えてなりません。
決算でそのような損失を計上すると財テクの失敗が明らかになって経営責任を問われるだけならまだしも、会社の株価や業績に影響が出ると判断したんでしょうね。
でも、それって、完全に株主や取引先、社員を騙していたってことですよね。しかも20年以上も。
事実が明らかになってから、オリンパスの株価は連日ストップ安。
1ヶ月前と比べると8割も下落しているようです。
粉飾決算が明らかになると上場廃止の可能性も。
株主は踏んだり蹴ったりですよ。
株主訴訟でも起こさないと怒りが収まりませんわなぁ。
それにしても、監査役はどのような監査をしていたんでしょうねぇ。
今回、その監査役自らが損失隠し、不正経理に関わっていたというんだから呆れてモノが言えませんよ。
まぁ、監査役といったって、副社長などの役員を務めた人、いわば身内ですから無理もないですね。
社外監査役や監査法人も見抜けなかったというんだから、よっぽど巧妙だったんでしょう。
報道では前会長兼社長にモノを言える役員、社員は1人もいなかったそうですが、オリンパスに法令遵守、企業モラルは存在していたのかと疑いたくなります。
今回のオリンパス不正経理事件では、オリンパスだけでなく日本企業全体、はたまた日本国そのものの国際的信用、信頼が地に落ちたと言っていいかも。
信用、信頼を失うのは簡単だけど、それを回復するのは大変ですよね。
あっ、そうそう、最近信用を失った企業と言えばもう1社ありました。
創業家のおぼっちゃまが会社のお金を100億円以上も持ち出して、海外のカジノなどで豪遊していたという大手製紙会社。
オリンパスの騒動で、すっかり忘れかけていました。