今日で臨時国会が終了した。「政治資金規正法等の一部を改正する法律案」「政治資金監視委員会等の設置その他の政治資金の透明性を確保するための措置等に関する法律案」の政治改革2法案が成立したが、法律をつくっても守らなければなんにもならない。
今ある政治資金規正法でもきちんとした縛りがある。法に基づき正直に「収入」と「支出」を届出していれば何も問題なかったし、新たに法律をつくることもなかった。
その意味で「裏金」という言葉が社会に出回った責任を関係議員はしっかり心すべきである。
合わせて1千万以上も届出しなかった議員を事件化しなかった検察も何を考えていたのか。
サラリーマンの平均年収は450万円である。その3倍、4倍ものお金を届出しない、しかも確信犯である。少なくとも1千万以上の人は何かしかのペナルティを受けて当然だし、形とした責任を取らせるべきではないか。
私は内閣官房副長官のお祝いに、後援会長はじめ関係者から400万円のご祝儀を戴き、法律に基づき届出をしても何も行政をねじ曲げることはなかったのに「あっせん収賄事件」として立件された。
届出をしても賄賂と見られるならば、どの政治家も立件されるのではないか。当時「抵抗勢力」と言われ、意図的、恣意的にパージされたが、だから私は今も再審を求めて裁判している。
裏金議員と言われた人も、裁判してでも汚名を晴らす気概を持つならばわかるが「知らなかった」と逃げとも受け止める説明に終始した姿は、国民が納得しないだろう。
さまざまな見方があると思うが、要は政治家の基本的心構えがしっかりしているかどうかである。
政治の信頼回復のためにもお互い襟を正して行きたいと言い聞かせた次第だ。
23日のコメント
tkjさん、政治資金規正法に基づき、きちんと報告すればよいことで、その基本を実行しないことが問題なのです。
ひらけ日本さん、選挙制度の変化が政治家が小粒になったと多くの指摘があります。やはり、激しく、厳しく日頃から競っていないとそれなりの人物にはなれません。
ひでおさん、俺が政治家だという気概と私はこれをやる、したいという目標を持たないと駄目です。
tokoton山の男さん、中選挙区制時代、それぞれ国会議員が専門分野を持っており官僚に負けないという頭づくりがありました。小選挙区になり広く、薄く全て勉強しなければならず、官僚支配になったと考えます。
さださん、官僚が強くなったというより、国会議員が一所懸命働かなくなったというのが私の受け止めです。しっかりしてほしいものです。