こんばんはー♩
お疲れ様です♫
昨日は講演会の講師をさせて頂きました。
今夜はその話しをさせて下さいm(_ _)m
今回の会場は大阪。
地元の方だけではなく、名古屋など遠方から来て下さった方もいらっしゃいました。
ご来場下さったのは摂食障害を患ってる当事者の方とそのご家族。
私はその人が病気なのか、そうでないのかが一目見るとだいたい分かります。
もしそれが当たっていたとすると、思ったより多くの当事者の方が来て下さっていました。
まずは簡単にご挨拶をさせて頂いた後、病気になる前から現在に至るまでのことをお話しさせて頂きました。
当事者の方と重なるであろう私の性格や、鬱になった時のこと、病気になってからの母の対応のことなどは掘り下げて。
私は講師をさせて頂いているにも関わらず、病気のことを話すと泣いてしまいます。
そして同時に皆さんも泣いて下さっていました。
でもそんなお姿を拝見すると、今私達の心はリンクしているんだなって思うんです。
かわいそうだとかそういう涙では決してないのです。
きっと当事者の方は同じことを思い、感じて生きていると思うし、ご家族の方には『そうそう。』『同じなんだ。』って思ってもらえたと思っています。
『私は拒食症になることを頑張っていました。食べないように頑張り、体重(数字)を減らすことを頑張ったのです。でも、頑張ることを辞めました。諦めて自分に負けたのです。』
この自分とは病気の自分。
肉体的にも精神的にも限界がきていた私には、もう病気に勝つ力は残っていませんでした。
だから負けたのです。
拒食症を頑張ることを諦めた。
これ以上できない自分を許した。
《病気に打ち勝つ》という言葉があるけれど、私達の病気は生まれ持ったものでもなければ不治の病でもありません。
ある時自分の中にもう一人《摂食障害の自分》が形成されてしまった。
なので正常な自分は必ず残っているのです。
だから数字は減らしたいけどこのままではダメだという危機感を覚えるし、ものすごく頑固になるしわがままも言うけれど、家族やお母さんに申し訳ないって思ってる。
そして自分がこれからどうなっていくのかと、途方もない恐怖を感じているはずです。
だって頭も心も行動も一致しないのですから。
きっと必要としているのは安心感です。
どんなあなたでも大丈夫。
どんなあなたでも大切だと言ってあげて下さい。
離れていこうが拒否されようが、私はあなたのことが大好きだと伝えてあげて下さい。
届いていないように感じることがあるかもしれませんが、必ず届くはずです。
母は私にすがりついてこう言いました。
『もう治らなくていい。病気のままでいい。ただ生きていて欲しい。生きていてくれるだけで十分。』
私は治したいと思いました。
皆さんとても真剣に私の下手くそな話しを聞いて下さっていました。
涙を流して下さっていたことも、頷いてくれていたことも、『助けて』って訴えるような目をしていたのも知っています。
当事者の方はご自分に、ご家族の方は当事者の方に、私を重ねて下さったのではないでしょうか。
私は23歳の時、身長162cm、体重は23キロでした。
死にかけて、立てなくなって、喋れなくなって、髪の毛は全部抜けました。
それから8年後の今、元気です。
普通に生活し、普通にごはんが食べられます。
そして昨日のように『経験者』としてお話しまでさせて頂けるようになりました。
でも、根本は変わっていませんよ。
自分くらいしか気が付いていないと思いますが、私は今でも『食』と『数字』から離れられていません。
食べないことで追い続けていた数字を、今度は作ることで追っているのです。
これが昨日お話しした《方向転換》。
追うものが『体重』から『ランキング』に変わっただけなのです。
講演会が終わった後もしばらく、今度は個人的に皆さんとお話しさせて頂きまして、そこでお母様方からお聞きしたお話しはとても貴重なものでした。
深い愛情を知りましたし、私のことを抱き締めてくれた方もいらっしゃったんですよ。
そして、また来て欲しいって言って下さったのです。
もう私はそれだけで報われます。
二度と摂食障害になりたくはないですが、そうなってしまった過去が浄化されていくように感じました。
悪いことばかりじゃないですね。
摂食障害を経験したからこそ得られるものがあるようです。
今どん底にいるなら後は上がるしかないですよ。辛いことを経験した分、きっと幸せになって下さい。
改めまして、お呼び下さったあゆみの会様、ご参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。
昨日はまた沢山のことを学ばせて頂いたように思います。
またいつかどこかでお会いできますように。
そして少しでも早く、皆さんのお気持ちが軽くなりますように。