「ちょ………な、何だ、冗談かよ………。びっくりした………」
笑ってるってことはそうだろう。
っていうか、笑っていなくたってそうだろ。
だって俺たちは兄弟だ。
同性同士の結婚は、結構前にもう認められている。(⚠️あくまでもお話の中で)
だからできると言えばできる。
俺は相葉さんの籍には入っていないから、兄弟、義兄弟と言っても文字通り言っているだけで。
………って。
あれ?
法律上同性でも18才以上であれば結婚できるようになりました。
しかも俺と雅紀は兄弟と言ってはいるけれども、血の繋がりもなければ戸籍上でも兄弟ではありません。
………え。
ちょっと待って⁉︎つまり俺たちは普通に結婚できるってこと⁉︎
え?普通に、雅紀の年齢以外何の問題もないってこと⁉︎
できない理由をあげようと思ったのに、まじで雅紀の年齢以外、何の問題もないことに気づいて俺は何故か猛烈に焦り始めた。
いやいやいやいや、だから冗談だって、冗談‼︎
俺の話を聞いた雅紀が哀れな俺にそう言ってくれただけだって‼︎
俺の身体にまだ抱きついている雅紀が、顔を上げた。
その顔のまあかわいいことかわいいこと‼︎
何でこいつは男のくせにこんなかわいい顔してんだよ、まじで‼︎
話題も話題だし、どきどきしちまうだろ‼︎どうしてくれるんだよ⁉︎
「冗談じゃ、ないよ?」
「………え?………は?ちょっ………じょじょじょじょっ………冗談じゃないってっ………」
「本気」
「ちょっ………ちょっと待て。ちょっと待とう。一旦待とう。落ち着こう。………えっと………分かってるか?結婚っていうのは、好きな人と生涯の愛を誓うものだぞ?」
「うん。もちろんちゃんと分かってるよ?」
「いやいやいやいや、分かってないだろ、全然」
「分かってるってば。大丈夫だよ。僕翔兄のこと大好きだもん」
「ぶおっほっ………」
やめろ。
やめてくれってまじで。
そのかわいい、かわいすぎる顔で、しかも俺に抱きつきながら………ってか捕獲だけど、俺を捕獲しながら大好きだもん、だと⁉︎
いとも簡単にそんな重大な︎セリフを‼︎
「翔兄は僕のこと嫌いなの?」
「ぶおっほっ………」
シぬ。
雅紀。
やめろ。まじやめろ。
お前は俺をコロす気か?
そんなめちゃくちゃかわいい顔で、しかもうるうるの目で俺を見上げて、僕のこと嫌いなの?って。
それはお前‼︎反則中の反則だろ‼︎
何かの作戦か⁉︎誰かの入れ知恵か⁉︎
「………翔兄」
「きっ………嫌いじゃない‼︎そんなことあるはずがない‼︎絶対ない‼︎100%ない‼︎」
「じゃあ………好き?」
「………っ」
あ………悪魔だ。
カルガモヒナだと思って大事に大事に面倒を見て来たこいつは、雅紀は、実は天使だった………ではなく‼︎俺を翻弄する悪魔だったんだ‼︎
「すっ………すすすすっ…好きだよ‼︎好きだけども‼︎いっ………いいか⁉︎さっきも言ったけど‼︎結婚ってのは好きな者同士が生涯の愛を誓うものだ‼︎そこにはメンタルだけの意味だけじゃなくて‼︎濃厚なスキンシップも含まれてるってことだぞ⁉︎」
「うん。だから、分かってるよ?」
「いやいやいやいや、だから分かってないだろっ⁉︎」
「分かってるよ。結婚するってことは、僕が翔兄とキスとかえっちをするってことだよね?」
「ぶおっほっ………」
「………僕、翔兄になら、何されても………いいよ?」
「ぶおっほおおおおおっ………」
ぱたり
「えっ………翔兄⁉︎翔兄‼︎大丈夫⁉︎」
大丈夫じゃない。
大丈夫なわけないだろ。
シぬわ。
シんだわ。まじで俺。
かわいいかわいいカルガモヒナ雅紀の超爆弾発言の数々に、俺の頭がオーバーヒートを起こし、情けないことに俺はベッドにひっくり返ったのであった。
お話にクロウを出しちゃったので、同性婚が認められている設定でございます。
………カッコいい翔さんを書きたかったはずなのに、段々あやしくなってきたぞ

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