2025年7月8日:パート3

 20時。高崎の自宅で、パソコンのブログ更新画面と向き合っている。何となく「解き放たれた」気分で、温泉文化関連シリーズの続編(その⑯)に突入する!!
 
 シリーズその⑫のブログでは、「温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録運動」を実現に向けて動かしている原動力の1つとして、「旅館・ホテル関係団体、特に全旅連の運動が全国に広がり、温泉地の悲願となりつつあること」を挙げた。

 「全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)」を中核とした関連団体の努力のお陰で、温泉文化のユネスコ無形遺産登録の実現は、今や「全国の温泉地の悲願」となりつつある!!

 最も象徴的だったのは、6月17日に都内のホテルで開催された全旅連総会の懇親会(=温泉文化登録に向けた決起大会)に、数多くの現職国会議員が姿を見せていたことだ!!

 自民党の岩谷外務大臣、公明党の中野国交大臣が壇上で応援の挨拶をしてくれたことに加え、80人近い与党議員が会場に駆けつけてくれた!!(感謝)

 もちろん、大会の5日前(6月12日)に、群馬県知事と全旅連青年部の有志グループが、100人を超える衆参国会議員の会館事務所を回っていたこと、直後に馳浩 石川県知事が、電話で与党議員に絨毯爆撃を敢行してくれたことも、間違いなく効果があったと思う!!

 が、上記の温泉文化を応援する決起大会に、これだけの数の国会議員本人が足を運んでくれた最も大きな要因は、全旅連の全国各地の支部が、それぞれの地元で国会議員に働きかけてくれたことだと考えている!!

 そりゃあ、そうだろう。日本は世界誇る温泉王国!!ほとんどの都道府県には、温泉地が存在する。しかも、各地域の老舗旅館や名物ホテルの経営者はほとんどが地元の名士。それなりの影響力も人望もあるのだ!!

 加えて、全国各地にある「女将の会」にも、明るくて行動力のある女性たちがズラリと顔を揃えている!!

 温泉文化を応援する「知事の会」には、最終的に47人の知事全員の参加を得ることが出来た。この流れの背景にも、各県の旅館・ホテル関係者の地道な要望活動がある!!

 それにしても、「不思議な巡り合わせだな」と思わずにはいられない。

 今から26年ほど前、やはり全国の旅館・ホテル関係者が燃え上がった「特別消費税撤廃運動」というのがあった。全旅連の凄まじい気迫は、今以上だったと言っていい!!

 細かい説明は避けるが、この税金を撤廃することは、旅館・ホテル業会の社会的地位を向上させる戦いだったからだ!!

 当時の常識では、財務省の反対を乗り越えて、「あの規模の財源を無くすことは極めて難しい」と言われていた。が、全旅連を中核として、「ちっちゃな奇跡」を成し遂げた!!

 その時、自民党でこの運動の急先鋒を務めていたのが、草津温泉出身で、老舗旅館の息子として生まれた若き日(当選4年目)の山本一太参院議員だった。確か41歳だった。

 その頃、かつて全旅連の会長を務めたこともある亡父 山本富雄の働きかけで結成された「自民党観光振興議員連盟」の事務局長を務めていた自分が、この動きに参画するのは、ある意味、必然だった!!

 上述した都内の全旅連の総会で、今も「旅館業界の伝説」となっているこの戦いの中心人物だった小原さんや、針谷さん、北原さん等と久々に再会出来たのは、スゴく嬉しかった!!

 「特消税」の撤廃後も、旅館ホテル関係者と連携して、観光関連の様々な問題に取り組んでいた。が、参院選を契機に、ある自民党の長老議員と大ゲンカをした。その人物の進言で、議連の事務局長をクビになったのだ!!

 え?今さら、そんなことを恨む気持ちはない!(笑)振り返ると、必然の流れだった気もするし、その後の政治家としての活動に何のマイナスも及ぼしていない!!

 いいでしょう、このポジティブ思考!!(笑x2)

 ただし、その後は、外交や安保政策に力を注いでいたこともあって、旅館関係者とはやや疎遠になった。その点は、ちょっぴり残念だった!!

 それでも、「いつかまた観光振興の分野で力を発揮出来る時が来る!」と(なぜか)確信していた!!

 随分、時間はかかったが、その予感は的中した!!あれから20年以上が経過した今、今度は知事として、全旅連と力を合わせて戦える機会を与えられた。

 これって運命?!「神様の采配」があったとしか思えない展開だ!!(驚)

 何にせよ、政治家として、こんなに嬉しいことはない!!

 そんな歴史があったからこそ、6月17日の全旅連総会(式典)の挨拶で、あの頃、青年部として活動していた現在の幹部、先輩から特消税のエピソードよく聞かされていたはずの中堅、若手の方々を前に、こう締め括ったのだ!!

 「お集まりの全旅連関係の皆さん、今こそ、成功するわけがないと言われていたあの『特別地方消費税の撤廃運動』の歴史を思い出してください!!力を合わせて、もう一度、「ちっちゃな奇跡」を起こそうではありませんか!!」

 さて、と。YouTubeで最新のニュースをチェックする時間だ。