2025年7月26日

 14時。熱いミルクティーを飲みながら、パソコンのキーボードを叩いている。

 土曜日の今日は、午前9時30分に高崎の自宅を出発。午前10時30分から、沼田市内で開かれた「第60回 群馬県手をつなぐ育成会大会」に出席した。

 永年功労者に表彰状を手渡した後、来賓として、次のように挨拶した。出来るだけ正確に記しておく。

 「本日、『群馬県手をつなぐ育成会大会』が、大勢の関係者の方々のご参加を得て開催されたことを、心よりお喜び申し上げます。育成会の皆様には、日頃から県の障害者福祉施策にご理解とご協力を頂き、改めて、衷心より感謝を申し上げます!!」

 「加えて、今日、表彰を受けられた方々にも、お祝いをお伝えしたいと思います。皆さんの長年に渡るこの分野でのご尽力に、深く敬意を表させて頂きます!!」

 「先ほど、吾妻郡御出身の親の会の元会長(?)の方から、過去の様々なエピソードを伺い、胸を打たれました。改めて、ご家族の皆さんが社会の無理解や偏見と戦い、この分野の行政の取り組みを、力強く後押しして来られたのだと痛感しました!!」

 「今後も、知的障害を持つひとたちを支援するためにご活躍頂きますよう、お願いしたいと思います!!」

 「知事になってから、今夏でちょうど6年目になりますが、就任直後から1年かけて策定した群馬県の新しい総合計画の中で、次のような未来ビジョンを掲げました。」

 「それは、群馬県に『年齢、性別、国籍、障害の有無等に関わらず、全ての県民が取り残されることなく自ら思い描く人生を生き、幸福を実感出来る自立分散型の社会』を出現させるということです。この6年間、この理念を胸に、障害者福祉政策を進めて来ました!!」

 「今年の5月、県の健康福祉部長、副支局長と一緒に、障害を持つひとの継続就労を支援する県内の作業所を視察しました。その際、障害者の皆さんが生き生きと仕事をしている姿、彼らを支えるスタッフの方々が、誇りと熱意を持って頑張っている様子を拝見し、とても感銘を受けました。知事として、障害者福祉施策に真剣に取り組んでいく決意を新たにしました!!」

 「一方、国のほうでは、昨年の4月、障害者差別解消法が改正され、事業者が合理的配慮を提供することが義務化されました。これは、政府が、全てのひとが障害に対してより深い理解を持つことを求めたということに他なりません!!」

 「群馬県としても、引き続き関係者の皆さんのご意見に耳を傾けつつ、障害を持つひとはもちろん、全ての県民が安心して暮らせる社会を実現すべく、努力を続けていくつもりです!!」

 「結びに、手をつなぐ育成会の益々のご発展と、参加者の皆さんのご健康、ご健勝を心より祈念申し上げ、知事の挨拶とさせて頂きます。お招き、ありがとうございました!!」

 いつものように、原稿は読まなかった。頭の中でスピーチの動線さえ組み立てられれば、どんなに長くても、正確に言葉を再現出来るからだ!!