今、私の手元には
日本から届いた
1枚の紙がある。
玉川大学卒業後、
母校で17年間教員として勤めていた弟が
2018年7月に自死をしてから
6年もの月日が経過した。
玉川学園を動かす
上層部の役員にとって
当時小学部1年生の担任だった
佐藤馨一の自死は
過去の出来事かもしれない。
ある日、玉川学園労働組合ができたことを聞いた。
そして2024年10月下旬、
初めて公の前で
宣伝が行われたという。
玉川学園に労働組合があること
- その存在をアピールする為に
果敢な組合員が集い
通りがかった教職員・学生・父兄へ
熱意が込められたビラが配られた。
教員・佐藤馨一の自死は
玉川学園創立95年の歴史を迎えた中で
前代未聞であり、
玉川学園・地域全体を震撼させた事件である。
それはたとえ年月が経過しても
覆い隠せない事実である。
弟は精神状態ギリギリのところで
判断が正常に作動できないほど
心身共に疲弊しきって
自死という最悪の選択をしてしまった。
高等部時代から
玉川学園で教員として働きたいという
ブレない目標を掲げて生きてきた弟にとって
こんな結末を迎えるとは
本人も夢にも思っていなかったことだろう。
だから学生も含め、教職員の方々へ
私たち遺族が心の底から伝えたいことがある:
今年はじめから交流させて頂いてきた
労働組合メンバーの方の、
労働組合を立ち上げた想いに深く共感した。
学校の労働環境を改善したい、
今、私の手元には
日本から届いた
1枚の紙がある。
この1枚の紙には
玉川学園に在籍する約10000人をより良い生き方へと導くポテンシャル、教育機関としての質の向上、教職員/学生が安心して働ける環境づくり、そして命の重みの大切さを省みる真のエッセンスが込められている。
在校生、卒業生、前教職員、
保護者など多くの方に
玉川学園労働組合に関心を持って頂きたい。
創設者 小原國芳先生が思い描いていた
玉川学園の真髄を見失わないために。
アメリカ時間
2024年12月31日
佐藤馨一の姉
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