しこり記念日 | 精神科医の頭のなか 精神科医 松薗りえこのブログ

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 去年の9月7日、左胸にしこりを発見したので、明日はしこり記念日です。この一年いろいろなことがありましたが、皆さまの支えによって、今日も元気に生活しています。

 

 去年の記事を読み返してみようかと思いましたが、自分の動揺かげんがちょっと恥ずかしくて読めずにいます。笑。あたり前かもしれませんが、何とかしようと必死になっていた時期がありました。

 

 効果的なサプリメントをいろいろ教えてもらったり、運動を取り入れたりお酒をやめてみたり、食生活を変えて見たり。しこりに愛を送ればいいとか、ありがとうと言えばいいとか、このペンダントを付けていればいいとか、たくさんの情報をいただいて、たいていすべてやってみましたが、いくつかのサプリメントを続けているくらいで、ほとんど続いてはいません。笑。

 

 自分への愛が足りないとか、自分のパターンがそうさせているとか、意識のなかに毒があるからだとか、ストレスのせいなど、何かのせいにするような情報や意見もたくさんあり、割と素直なほうなので、「自分の何かを変えなければならない」と衝撃を受けていた時期もありました。

 

 それについては、今でもよくわかっていません。そういうこともあるかもしれないけれど、それだけではないかもしれない。ただ、取り組んでみたところ、自分のなかの何かを悪いものとして扱い、何とかしようとするエネルギー自体が私を疲れさせることがわかりました。

 

 疲れないほうが楽だし。笑。

 

 先日、商標登録が完了したアマラクリニックのロゴです。大好きなデザイナーで心の友でもあるももこちゃんに創ってもらいました。

 

 

 

 

 体験を通して今言えることは、しこりのおかげで肉体の「死」を意識できたことが大きかった。それまでは自分が死ぬなんて思ってもみなかったし。160歳くらいまで生きると思っていたから。笑。人間は生まれたときから死にむかっているんだなあって知ることができた。いつ死んでもおかしくないんだなあ。だから今ここにこうしていることってありがたいんだなあ。

 

 私は完璧な人間ではないし、どうしようもないところもたくさんもっているけれど、それはそれでしょうがない。何とかしようとしていた時期もあったけれどあきらめた。笑。そんなことはどうでもよくなった。誰かといっしょではない、似てもいない、皆がオリジナル。それでいいのだ。

 

 クリニックも自分の手の及ぶ範囲で、のらりくらりとやるのが私のスタイル。ときには患者さんに引きずられて笑ったり泣いたり怒ったりしながら、愛すべきスタッフに囲まれてのらくら精神科医を続けさせてもらっている。

 

 なんだかよくわからないけれど、今日も青空が広がっていて、残暑厳しいけれど薄着でいられるし。大好きな友達とごはんの約束があるし。特許事務所から商標登録の書類が届いたし。気がかりななことがないわけではないし、クリニックは暇だけれど、何とかなるでしょうって思っちゃう。53歳で独身で子どももいないし、収入も不定だし、家も車もないし、家族は遠く離れているし、しこりはあるし、確かなものは何もないのにね。笑。

 

 このブログを読んでくださって、何か学べるものがあると期待していた皆さま、ごめんなさい。オチはありませんでした。笑。これからもとりたてて何の目標も持たず、あるがままにのらくらしていきます。笑。

 

 今日もセクシーで破廉恥なあるがままの一日を。