性別を変えて生きている人で、

私が知っている範囲の人には、

うまくいっている人が存在しないと、

以前のブログに書いていました。


ある人は自営業で、とにかく始めては、すぐにやめ、

それも大金を借り入れているので、

本当に大丈夫なのか、心配しています。

長く付き合っていた彼女も、性転換手術を境に別れてしまい、

その後、いません。


ある人は飲食系自営業で、

性を変える前は、店はかなり繁盛し、

超高級車を乗り回していましたが、

性転換手術の後、しばらくして、

店をたたんでいなくなってしまいました。


ある人は介護系管理職ですが、

ねずみ講に手をだしています。


ある人は運輸系会社員でしたが、

性を変えてすぐ、会社での扱いが変わったらしく、

最近になって、勤めを辞めてしまいました。

性を変える前は、結構女性にモテル人でしたが、

今は長いこと彼女もいません。


ある人は運輸系会社員として、いい会社に採用されるのですが、

とにかくすぐにやめてしまうのです。


MtFのある人も、食料品を扱う中堅規模の会社の管理職でしたが、

リストラされてしまいました。


そして私も今、仕事をしていません。


私も性を変える前は、男になれば、きっと幸せな未来が待っていると

思っていましたが、ぜんぜんそうではなかったです。

むしろヒドイ目にばかり、あったなぁと思っています。

失敗してみないと、わからないこともあるんですけど。


うまくいっている人もいるのだろうと思うので、

一応、うまくいってないケースも多いということだけ、

参考にしていただければ。

ホルモンは麻薬だ、これは間違いないと思います。


また書きます・・・。


1965年のブルーボーイ事件以降、長い間、

性を変えるということは、封印されて来ました。


どうしても性を変えたい気持ちにあるときに、

まわりが何を言っても、理解されていないと思うだけで、

反対する人を疎ましく感じてしまうものです。

押さえつけられると、尚更欲望は肥大するものです。


しかし性を変えて生きる選択をして、

本当に晩年まで、それを貫き通せるでしょうか。

誰一人、自分と生きてくれる人がいない状態になっても、

性を変えて生き続ける自信があるでしょうか。


偶然ですが、私は性を変えて生きている最中に、

何度も膵炎で入院しなくてはならなくなりました。

その際、男部屋に入院したのですが、

強い腹痛をかかえて、なりふりかまってなどいられない状態で

パスとかそのようなことは眼中になく、

日常的には概ねパスしてるかな?とは自分で思っていましたが、

外見にまるで無防備になると、中には気づく人もいて、

膵炎の痛みだけでなく、他のことでまで辛い思いをしました。


それからは個室に入院しましたが、

お金がかかってしまい、

ゆっくり入院などしている気分ではありませんでした。


重苦しい話ばかりして申し訳ないのですが、

実際に性を変えて生きるということは、

先の先まで考えると、よほどの覚悟をしない限り、

安易にホルモンに手をつけるべきではないと思うのです。


生命保険の加入も、ホルモンを使っている場合、

ことわられることがほとんどです。

若いうちは必要性を感じないかもしれませんが、

中年以降は、病気をした時の保証や、

公的年金に不安のある今、

年金型の生命保険などへ加入していないと、のちのち不安になるのではと思います。


性を変えることは、こういう多くのリスクがあるため、

女装や男装の解放スペースの必要性を感じるのです。

女装は時々ありますが、男装は皆無です。

私自身も、そういう場が欲しいと思います。


一時的なガス抜き(自分の欲望を許す)をして、

なんとか社会的な顔を保つようにすることが、

本当は一番生きやすい選択のように、

今の私は考えています。


また書きます。

心と体が食い違っているというのが、性同一性障害の定義ですが、

心って何ですか?

男の心とか、女の心とかあるのでしょうか?

心が、というより、ジェンダーが反対である方が、嬉しいと思う・・・そんな感じではないんでしょうか。


ジェンダーとは、性役割です。

子供を産むということは、女性しかできません。

何歳まで育てるかは自由ですが、

とりあえず母乳を与えられるのも女性しかできません。


そこから出発して、ならば子供を産めない、母乳の出せない男性に

エサをとってきてもらおうということになったのだと思います。

それで幼少期から、男の子はこうで、女の子はこう、

そういった刷り込みがなされるのだと思います。


いいかどうかの判断は、個々人がされることとして、

ジェンダーというものは、合理性から発生したことだけは間違いないと思うのです。


性同一性障害は、体とは反対のジェンダー観を持った人ということになるのですが、

そもそも100%の男性の心、100%の女性の心を持った人など

どこにも存在しないのです。

性を変えて生きてみて、私は男性のジェンダーをより強調しようとしていた自分に

とても居心地の悪さを感じていました。

FtMの人で、男性以上にメカに強く、父親として子供を養える人はどれくらいいるでしょう。

MtFの人で、女性以上に家事がこなせる良妻賢母たりえる人はどれくらいいるでしょう。

心が違っているということなら、そうならないのでしょうか。


男性であるが、女性のジェンダー(母としてあるべき姿)の方が自分は希望するものである、

女性であるが、男性のジェンダー(父としてあるべき姿)の方が自分は希望するものである、

反対の性の、いいところだけでなく、しんどい面も含めて、そう確信している方は、

性を変えたほうが、やっぱり幸せなのかもしれないですね。


選択できる自由がある今の世の中は、

不安定でも幸せなのかもしれないです。


また書きます・・・。