9月16日に「がん」と題したブログを書きました。「がん」は関心がある人もいるだろうと思って、主に起こった事実を淡々と書いたものです。このブログに昨日までの1週間で77通のアクセスがありました。それで、ああっ、見てくれる人がいるんだなーと思いました。せっかくなので、まだ言い足りなかった部分、主に心境、気持ち、感想などですが、それらをPART2としてまとめてみました。
ー忘れ子
では、前回言い足りなかったことを述べてもらいます。
まず、最初に、「がん」と分かったとき、どんな気持ちになりましたか?
ー雷太
やはり「何故、がんになったのか」です。「タバコも55才できっぱりやめ、その後15年間禁煙を続けているのに」「適度な運動を行い、食べ物もそれなりに気をつけていたのに」。特に体に悪いことをしてないのに、どうしてという気持ち。
それと「このまま死んでしまうのか」「私の人生もここまでか」という気持ちになりました。
絶望的な気持ちになりました。
これはがんになった者でないと分からない、がん特有の心理状態だと思います。
ー忘れ子
そうですね。がんになった者でないと分からないということは良く聞きますね。
次に、がんの原因をどう考えましたか?何故がんになったかという気持ちになれば、当然、原因は何かと考えたでしょう?
ー雷太
主治医は原因不明と言ってました。また、すぐにネットで「がん 原因」を検索したが、煙草、飲酒、食べ物・栄養、身体活動、体格、ウイルスなどの感染、化学物質、放射線など多岐にわたっていて、これといった特定はできない。原因不明とあった。
また、NHK特集「人は何故がんになるか」を見たら、次のような説明をしていた。
人の細胞は約60兆個あり、皮膚は28日、胃腸は40日、血液は127日、骨は200日で入れ替わる。毎日、膨大な細胞分裂を行っている。この分裂の際、健康な人でも1日約5,000個の不良品を作り出す。その不良品ががんになる。健康な人ががんにならないのは、免疫力でその不良品をことごとく死滅させているから。
つまり、老化、ストレス、不眠などで免疫力が低下すると、不良品を除去できず、残った不良品ががんになるというものです。
さらに、「病の起源」という特集では、夜眠っている間、副交感神経が活発になり、免疫機能で体内のがんを死滅させる。文明の発達で、電灯が普及し、夜になっても起きているようになった。眠る時間が減ったので、それにつれて、死滅しなかったがんが増殖するようになった。
つまり、文明の発達ががんを生むようになったということです。
このようないろいろな情報を集めてみて、比較検討して、がんの原因は免疫力の低下であると思いました。
ー忘れ子
なるほど。免疫力の低下ですか。そうかも知れませんね。
前回のブログでは、治療は医者に任せますと祈るような気持ちで入院したと書かれていましたが、どうしてそんな気持ちになったのですか?さんざん考え、調べた結果、そういう気持ちになったんでしょう?
ー雷太
はい。そのとおり。色々と調べました。
まず、抗がん剤治療をすると言われたので、抗がん剤について調べました。
抗がん剤は、第二次世界大戦でも使われた毒ガス、ナイトロジェンマスタードを起源とし、これを薄めたのが今使用されている抗がん剤であると。
そうか、毒ガスだったのか。だからがんも殺すが正常細胞も殺してしまうのか。正常細胞まで影響があることを抗がん剤の副作用と呼んでいるが、毒ガスなら仕方ないと思いました。
次に、全国の現役の医師に、自分ががんになったら、どういうがん治療を望むかというアンケート調査があるのを知りました。
それによると、手術は良いが抗がん剤は望まないという医師が多かった。抗がん剤は副作用が強すぎるという理由です。
それから、日本では、専門医が行っている手術、抗がん剤、放射線ががん治療の主流だが、このほかにどんな治療があるのかを調べました。
諸外国では、代替治療が行われていました。
ゲルソン療法(肉を食べず、大量の野菜ジュースを飲む)、超高濃度ビタミンC療法、ケトン療法(炭水化物を極端に減らす)、
NK細胞療法(患者の血液からナチュラルキラー細胞を取り出し、増殖・活性化して体内に戻す)、樹状細胞ワクチン・ペプチドワクチン併用療法、超高濃度ゲルマニウム療法、ポリMVA療法、インシュリンMVA療法、天然酵素反応療法など沢山の療法が紹介されていました。そして、日本のがん治療は50年遅れているとも書いていました。
また、最新のがん治療法として、プレシジョン・メディスン、人ゲノム療法というのもありました。
更に、民間療法としては、温熱療法(秋田県の玉川温泉など高温の湯で体温を温め、免疫力でがんを治す)、アガリクス(きのこ)療法、フコイダン療法(昆布、わかめなどに含まれる成分フコイダンを使う)、そのほか手かざし療法や祈祷まで紹介されていました。
これらの療法は、効果絶大とか、治った患者の証言とか、大学教授推薦、著名な医師も推薦しているなどを謳っていました。
ネット検索で最後に見たのはこれ。
がん患者は’何か良い治療法はないか’と藁(わら)にもすがる思いで代替療法や民間療法に頼る。だが、まれに治癒する患者もいるようだが、ほとんどはがんが進行して命を落とす。日本は皆保険の国。優れた治療法があれば国が承認し、保険適用とされる。逆に言えば、保険が適用されていない治療法は、効果が認められていない研究的治療にすぎない。日本では、医師の裁量権が広く、保険外の自由診療が行われている。中にはインチキ療法としてトラブルになっていることもある。こういう内容の記事でした。
これらを見て、やっぱり専門医にお任せするしかないんだなという気持ちになったものです。
ー忘れ子
入院治療中、死ぬんじゃないかと思ったことがありましたか?
ー雷太
①医師から、治療法が難しく、再発しやすいやっかいながんという説明を受けたとき。
②ネット検索で、私の病名マントル細胞リンパ腫をみたら、悪性リンパ腫の中でも非常に少ない希少ながんで、症例が少ないため、まだ標準療法が確立しておらず、医師が実験的な治療を行っているという記事を見たとき。
③入院して1か月後、髪の毛が全部抜けてしまったとき。
④同室に入院していた人が、治療の効果がなく、死んでしまったとき。その人は、急に別室に移され、しばらくしたら病院からいなくなった。地元紙に死亡広告が載ったので、死んだことを知った。だめと分かって自宅に戻されていたんだ。
⑤リツキサンを投薬中、アレルギー反応が出たとき。
⑥抗がん剤投与で、骨髄障害が起き、白血球や血小板が減少したとき。私の治療は難しかったようです。
そういったことで、6回ほど、死んでしまうんじゃないかと思いました。
ー忘れ子
では、逆に、助かるんじゃないかと思ったのは?
ー雷太
岩手医大を出て盛岡日赤に転院したからです。悪ければ、医大にとどまり、緩和治療室に移されるか、ホスピスに移される。かかり付けの病院に転院させるというのは、治る見込みが出たということだと理解していたから。
ー忘れ子
やっぱりがんは大変な思いをするんですね。雷太さんは運が良かったのですね。
では、これでPART2を終わります。
令和元年9月24日 都南 雷太