人から読んでもらうような意見を書くために、一般的な考えではないちょっと変わったものを書く事は大事だと言われています。しかしそんな事はやろうと思ってもなかなか知る事はできず、意図的に人と違った意見を作ってしまうと、奇抜発想であったり、ウケねらいといったような低い評価を受けてしまう事もありえます。
かといって一般的な誰もが認識しているものをわざわざ文章にするわけにもいかず悩むところが多いと思いますが、簡単に人と違う人間になることはできません。ごく平凡で特別変わった人生を歩んできているわけではない人も、人から読んでもらえるような文章を書くためには、自分がどんな事を持っているのかよく注意して意識しておく事が大切なようです。
完全に人と同じ考えの人はいないと思いますし、特別な才能を持っているわけではなく、非常に特殊な人生を歩んでいるわけではない人も、自分の本当の気持ちを素直に文章にして表現する事ができれば、それは一般的な考えと近いものであっても個人的な意見になります。その微妙な違いを、読んでいる人にわかってもらえるように、論理的に説明する能力をつけるというのが、樋口裕一の説明する文章能力なのかもしれません。