ひめじょおん
ある山深い、なぜか近寄りがたい森に誰が残したのか誰が利用していたのか不明なツリーハウスの林がある。森の周囲に御神木らしき、古い大木が何箇所かに立っている。大人には見えないのか、大人では踏み入ることができない。東方から旅をしていたバックパッカーがその山で休息していた時のことだった。突然、数人の子供たちが、転がり込むようにその森の中へ消えた。旅人は初めて何かしらの結界がはられているその森に気づき、慌てて立ち上がり子供達を抱きかかえようとし たが、子供達は、すんなりと腕をすり抜け森の中へ消えてしまった。旅人は目を閉じ、数珠を巻いたほうの手のひらを森に向けた。しかし、結界が強すぎてはいれない。しまったと思いながら、その場に座り子供達が出てくるの待つしかなかった。子供達は、ツリーハウスの中で、カバンを放り投げ寝そべった。すると、窓から何かが覗いている。次々に増える。見たこともない動物達だった。皆、可愛い顔、姿をしている。子供達は、お菓子を食べ始めた。そして、動物達に分け与えた。ある日、その森の中で異変が起きていた。一匹の動かなくなった動物に他のたくさんの動物が集まっていた。それまで可愛らしいだけの動物達だけしか住んでいなかったのに、恐ろし顔、姿になってしまった動物もいた。子供たちは森を去り、旅人とおしゃべりしたいた。後に森に異変が起きることなど知る由もなかった。