ある番組で1人の霊能者が叩かれた
番組の内容は子供2人と奥さんを残して事故で亡くなった旦那さんを降霊させ、話をすると言う内容
いかにも涙誘い狙いバリバリの内容
旦那さんは高校の時ラグビーをやっていて奥さんは当日マネージャー
奥さんは旦那さんの優しい人柄と体が大きいわりに笑顔が可愛い所に一目惚れし告白し付き合う事になった
当日マドンナとされていた奥さんを射止めたのは奇跡と言われるくらいの美女
それから5年付き合い結婚
喧嘩もあったが旦那さんの笑顔で仲直りするのは早かった
子供が生まれ2人目がお腹にいる時に旦那さんが交通事故で死去
2人目の子供が生まれ一周忌の時に番組に投稿した
霊能者が降霊し、亡くなった旦那さんとの会話をする
デートの思い出や、初出産の事、様々な思い出話をした後に別れの話をする事になった
まずは子供達へ
勉強の事や健康の事
ママに対してちゃんと聞き分けるようにと話した後に奥さんに対しての話になった
少し霊能者が黙っていたと思ったら急に涙を流しはじめた
そして
「今まで有り難う。体の方は無理してないか?俺がいなくて大変だろうけど頑張ってな?子供達を頼みます。もし新しく君を思ってくれる人がいたら俺の事は気にしないで再婚しなきゃダメだよ。体には気を付けて」
ありきたりの言葉
奥さんは少しだけ涙を流して番組は終了
なぜ霊能者は無駄に涙を流したんだ
あまりにも普通過ぎる終わりに視聴者からクレームが多少あった
少し経って番組の編集者が霊能者と会う機会があった
世間話をした後に当日の番組の話になった
「○○さん。番組では多少の批判はありましたね。あの時は急に涙を流してましたけど何かあったんですか?」
編集者のおもむろの問いかけに、霊能者は思い出したかのように少し涙を流し、話はじめた
「実はあの言葉は旦那さんの言葉ではないんです。私がアレンジして話ました」
編集者は一瞬ビックリしたが、なぜアレンジしたのか知りたくなり問いかけた
実は奥さんへ話する前に旦那さんから「妻にはなるべく僕を引きずらないような話をしてほしい、1人じゃ子供を養っていくには大変だから早く再婚して幸せになってほしい」と言われていたらしい
ところが霊能者が子供達に旦那さんの言葉を伝えてる時に旦那さんの独り事が聞こえてきた
「やっぱり本当は嫌だ。
君が違う人を愛して僕の事を忘れてしまうのが怖い。
ずっと君のそばにいたかった。君を一生守るって言ったのに、こんな風になっちゃってゴメンね
会いたい
抱きしめたいよ
やっぱり嫌だ
君が誰かを愛してしまうのは苦しいよ
でも君の幸せの為ならそれが1番なんだ
いつまでも愛してる
悲しい思いをさせて本当にゴメンね
ずっと幸せを見守ってるよ」
霊能者はその言葉を聞き言葉に詰まってしまったとの事でした
「私達は言葉を伝える事は大事にしています。だけど相手の幸せを願う思いを伝える事が大切だし、本当の愛情なんだと思います」
言葉を伝えるだけが全てじゃない。相手の幸せの為の思いを言葉以外にも伝えていく事が本当の愛情なんだと、編集者も涙を流しながら知る事ができた話でした