オバマが来広して「核無き世界」を訴えたことを偽善的と批判する記事を見かける。
確かにオバマの発言は非現実的であり、解釈の仕方によっては「その場凌ぎで被爆者に対して行ったリップサービス。」と看做すことも出来る。
しかしながら、偽善と言う面で言えばオバマよりも日本のマスゴミの方が断然上であると言わざるを得ない。
政治とカネの問題となると現在進行形で叩かれている舛添や、甘利元経産省大臣が記憶に新しいが、彼らを叩く一方で「政治とカネ」のダーティーさでは歴代総理で群を抜く田中角栄を持て囃すのだから、マスゴミのダブルスタンダードぶりは凄まじいの一言に尽きる。
中でも酷かったのは"週刊現代"で、「今の日本の現状を憂い、田中角栄だったら、こんな政策をする。」みたいな特集記事を組んでいたのには呆れてしまった。
週刊現代も「政治とカネ」の問題に関しては、小沢一郎の問題をスクープするなど、舛添のデタラメぶりを露にした週刊文春に勝るとも劣らない厳しさを誇っていると思っていたが、そんな週刊誌が田中角栄を持ち上げるのだから支離滅裂も甚だしい。
背景には"暴走老人"による田中角栄を褒めちぎった本が出版されたことがあるだろうが、旧民主党がマスゴミにチヤホヤされていた時期に、この本が出版されたらマスゴミは、どんな反応をしたであろうか?
恐らく「政治とカネの諸悪の根源となった政治家を持ち上げるとは何事だ!!」とバッシングしてたに違いない。
オバマの核に関する発言に悪意は無いが、田中角栄を持て囃す日本のマスゴミには凄まじい悪意を感じる。