今から遡ること約5年、国連の場で、イギリスの女優で『ハリーポッター』のハーマイオニー役で知られるエマワトソンが講演を行った。恥ずかしながら、私がこのスピーチについて知ったのは、大学2年生の春のことだった。
しかし彼女の言葉は、私がジェンダー問題に興味をもつきっかけとなった。彼女の言葉は非常にシンプルなものであったが、それと同時にとても考えさせられるものであった。彼女は「ジェンダー平等は男性にとっての議題でもある」と言った。
その言葉には、非常にハッとさせられた。私はジェンダーの専門家でも何でもないが、ある日、友人とジェンダーという議題について言葉を交わす機会があった。その時彼は私に「でもお前男じゃん。ジェンダー勉強する必要なんかなくね」と一蹴した。
これこそがエマワトソンが声を大にして訴える問題ではないか。女性が平等を求める、ただそれだけではジェンダー平等の達成は見えてこない。必ず両者が寄り添って、協議していくことこそが必要なのである。
私も性別は男ではあるが、今後もこの問題について検討していくつもりだ。