2010年
江戸人展行って来ました。刀傷のある人骨が見られるというので。
入ってすぐこんなかんじ。武家と町人では随分顔つきが違っていたみたいですね。とにかく髑髏がたくさん。
とってもリアルな生首。わかりづらいですが、右手前が町娘、右奥が町人男性、左奥が武家男性、左手前が武家女性の復顔像です。
肌の具合とか目とか鼻とか唇とかすごくリアルでびっくりでした。毛穴まであったよ…。
大雑把に言うと、町人は食べているものが硬いものが多いために顎ががっしりしっかりとしていて歯並びも良く、武家は柔らかい物を食べていたので顎が細く歯並びが悪かったようだという。
眼窩も町人は四角めで武家は丸く、鼻の形や上から見た頭の長さまで違いがありました。
昔は町人と武家とで食べ物の差が激しかった事が大きいのでしょうか。何かでもすごくよくわかる顔の違いです。武家男性、エリートサラリーマンみたい。町人男性は八百屋のおっちゃん。
推定平均身長の時代変化。江戸時代でがくっと下がりますが、鎌倉時代や古墳時代はもう少し高かったのですね。この図はわかりやすい。
そして現代大きすぎ。
一番楽しみだった刀傷のある人骨。他に病気にかかったものや老人、子供の骨まであり、棺桶も展示されていて、そちらもなかなか興味深かったです。
肩とか。
この人は腕や足や全身至る所に刀傷があり骨が欠けていました。十箇所以上は軽くあったので、これだけ斬られたとなると相当奮闘したのでしょうね。
しかし骨まで食い込み抉る日本刀がすごい。
胴体だけが何度も斬られている、試し斬りをされた人骨。罪人が斬首された後にその死体を使って刀の切れ味を試したものです。
これの隣に刀剣博物館から借りたらしい長曾祢虎徹の脇差がありました。貳ツ胴切落と銘が入り、試し斬りした人の名前も刻まれた刀です。当たり前ですが、二尺三寸程の打刀だけでなく脇差でも試し斬りをしたんですね。
記憶に残っているのはこれくらいで。あとは死ぬ直前に柿の種を大量に食べて腐敗を防ぎ自分で自分のミイラを作った映像とか着物、化粧道具等の展示もありました。
ついでに常設展示のティラノサウルス・レックス。小学校の頃恐竜が大好きでよく調べていたのです。
今もティラノの頭部の骨を見るとテンション上がります。
三度目。行くたびに人が多くなっている気がします。
今回は展示替えをメインに。あと外せない刀。
展示替えで登場した、厳島神社の宝相華平塵地螺鈿飾太刀(平安時代)。これが展示替え後の展示品の中で一番お気に入りで脳内に焼き付けてあります。
太刀といっても1メートルほどの小さな飾太刀で、細身ですし本当に飾りとしての拵です。螺鈿がとても綺麗なのは言うまでも無いのですが、責金物の細工が非常にかわいい。人の合間を縫ってまたスケッチしてましたが、彫りがしっかりしている割にふんわりとした印象で、なんとも麗しいのです。つやつやしてたし。
鐔は欠失してしまったらしく無かったのが残念でした。兜金も艶っぽかったのでどんな鐔をしているのかと気になります。
後何点か展示目録にメモ書きがあったのですが、記憶がもうほとんどこの鞘一色だったので割愛。
津和野藩主、亀井政矩が大神山神社に奉納した短刀の合口拵、金熨斗付合口。重要文化財。きんぴかです。
柄と鞘を金板で包むことは珍しいそうです。確かに見たことがない。金ぴかな分他に特に装飾がないシンプルな姿をしているので、それでバランスがとれているように思います。
輪宝の目貫。
そういえば大神社展前編の金銀装鳥頸太刀の鍔も輪宝でした。古代インドの想像上の武器で、輪宝自体は今でも密教の仏具として伝わっているそうです。
黒漆千段巻塗打刀。千段巻とは槍の柄等を細かく裂いた麻布等で巻くことを言い、それに似せた漆の塗り方を千段巻塗といいます。
刻鞘をもっとなだらかにしたような見た目。これはこれで品がありますね。
溜塗打刀。鞘の塗りむらが溜塗の由来でしょうかね。
柄。片手巻です。萌黄の柄糸らしいですが、随分退色してしまって握られた痕のような艶がありますね。それとも汚れてしまったんだろか。
片手巻もなかなか嫌いじゃないです。でも本来滑り止めの為に柄糸を巻いてるはずなので、この巻き方はその点どうなのでしょう。握りすぎてずれてきたりしないんでしょうか。というか、ずれないように締めながらぐるぐる巻くのも大変な作業のように思います。
柄巻き奥深い。
黒皮包金桐文糸巻太刀。重要文化財。
石突金物から責金物と覆輪。鞘は韋包で黒漆を塗ってあります。素材感が良い感じ。
柄糸は紫。太刀鐔が大切羽に挟まれているのがよくわかります。当初は太刀鐔は3枚重ねだと思っていなかったので、大切羽に挟まれているのだと知った時は驚いたものでした。
頭の冑金。金物には魚子地に枝桐文を打ってあります。
以上。
大神社展は、以前気になっていた神輿も変わらず展示されていました。鹿島神宮の直刀も春日大社の神鹿御正体もあります。
まだ行かれていない方は是非に。おすすめです。
これやってるそうなので行って来ました。鯰はあんまり意外でも無い気がする…。
都会っぽい。明治大学は前に一度通りすがっただけで、入るのは今回が初めてです。時間がまだお昼前だったせいなのか人が少なかった。
館内の写真撮影、並びに掲載は許可が必要だそうなので、さわりで今回は言葉だけ。
刀装具の特別展示は数が少なかったです。ポスターにも有る鼠の小柄がかわいかった。デフォルメされているというべきなのか簡単な線で彫られていて、見ていて和むような意匠でした。
あと龍の鍔。陰影がとてもはっきりしていて彫りが深いです。「二条堀川佳 顕珠作」と銘が入っていました。
この鍔が結構力強い印象を受ける造りをしていて、鍔中に瑞雲と龍の身体がぎっしり詰まっているような感じなんですよね。でも緻密な感じではなく部分部分はざっくりしているようなのです。
この鍔にどんな拵が合わされたのか、それがすごく気になって仕方なかったです。特にこの鍔が凄く好きという事ではないのですが、鍔と拵のバランスは必ずあるはずなので、縁とか小柄とか目貫とか頭とか、鞘はどんなだったのだろうかなとか考えたりしました。
うーん刻み鞘とかだとかっこいいのかもしれない。幅の広めの斜刻で黒漆とか。鞘尻にも金具つけたりして。
華美な拵よりは質実剛健な方だとは思うのですが…とか珍しく深くそんな事を考え込んだりしました。あんなにはっきり陰影ついたのはそうそう見たことがなかったからかもしれません。
あとは猿猴捉月をイメージした、水面に映る月に手を伸ばす猿の鍔が何種類か。水面に映った月を取ろうとした猿が溺れてしまったという故事があり、身分不相応な大望を抱いて破滅することの例えなんだそうです。
一見不吉っぽいですが、戒めの為にできたんだろうなと思います。鍔の縁の円に沿って猿の腕があり、月は銀、水面の刃紋は金象嵌になっていたりして、細かな細工があるものもありました。おさるの顔が可愛かったです。
あとは常設展示の江戸時代の拷問、捕縛、仕置道具を見たり。実寸スケールは見たことがなかったのでよかったです。十手にも鮫皮着せたり金具に模様があったり高級そうなのもあるものなんですね…。思ったより種類あってびっくりでした。十手かっこいいです。欲しい。
あと捕縛縄を季節ごとに色変えたり。江戸時代、人に縄を打つことは神事に基づく行為だと考えられ、四季に応じ5色の縄を使い分けたんだそうです。展示されていたのは黒、赤、朱、青、白でした。
生首の晒し台や石抱きの拷問具、磔柱、火あぶりの火罪木、あとはアイアンメイデンもあります。磔柱は男女で形違ったんですね。そしてアイアンメイデンの針はあんなに長いんですね…。痛そう。。
あとは明治大学建設の際の出土品やら何やらがあり、退館。
歩いていける距離に神田神社があるようなのでてくてく。
大きな鳥居。
神田神社は東京都心百八町会の総氏神様で、今の場所に映ったのは徳川家康が江戸幕府を開幕してからだそうです。江戸庶民を初め江戸幕府に崇敬され、明治に入ると皇居、東京の守護神と仰がれ、明治天皇も参拝になられたとのこと。
ご祭神は一宮が大巳貴命、二宮が少彦名命、三宮が平將門命。平將門の名が入った勝守買いました。勝てそう。
境内にある石獅子。水が流れてます。木の影に隠れて見難いですが、上に二頭と下に小さいのが一頭います。
この石獅子は江戸期末のもので、「岩石を積み、石にて刻みし獅子の子落としの作り物を納む」と武江年表にあるようです。そして関東大震災で子獅子は紛失してしまい、今の子は二代目のよう。
上に立つ親獅子の格好が力強くて、岩石を伝って響く水の音が綺麗で、うちの庭に似たのが欲しいと思うくらい気に入って見てました。獅子かわいいですなあ。
神田神社の御朱印。判子と日付以外プリントアウトでちょっとというか大分萎えました…。仕方ないのかな…。
わりと近所に伊勢神宮を奉った神社があるみたいだったので行って来ました。
この日もよく晴れていい天気。伊勢原駅から徒歩10分ほど、大通りに面したところにあるのでわかりやすいです。
入ってすぐ左のところに稲荷総社がありました。伊勢原大神宮参拝の前に手を合わせる。
稲荷神社とあれば参拝せずにはいられませんし最近は狛狐様の御姿チェックしてるので…。
ご祭神は宇迦之御魂神。稲の神様、食物の神様なだけあってどこの神社に行っても隅にちまんと鎮座されていますね、お稲荷さま。
身近な神様です。
狛狐。ふっくらしていてかわいい。あんまり目付きもけわしくなくていいですな。
お社上部、両端の所に象がいました。龍や獅子と並ぶほど何かいわれがあるのでしょうか。
江戸時代までに象が日本に来た回数はさほど多くなかったはずなので、物珍しさからなんでしょうかね。
伊勢原大神宮は江戸時代初期に伊勢神宮を奉る為に建てられた神社で、伊勢神宮と同じように内宮と外宮があります。お詣りする順番も伊勢神宮と同じ。
大神宮という名から広々とした敷地を想像していたのですが、思っていたよりこぢんまりとしていました。
御朱印。筆を走らせる方が車祓いをされていたので暫く待った後に頂けました。
宝物館とかあったら行きたかったのですがなかったので、近くの御嶽神社へ。
御嶽神社。ちょっと寂れた感じがあって淋しさが漂うところでした。手水も無く、お賽銭箱も無く、格子戸の隙間からそっと中をうかがってみたものの、かろうじて手入れがされているかという位。屋根の瓦も一部壊れています。
お社から少し手前のところ。樹齢100年ほどの桜が立っていたようなのですが、折れてしまったそうです。その切り株からまだ桜の葉が茂っていて、もしかして花を咲かせたのかしらと思ったり。
太い幹も無く背丈も無いのですが強いですね。なんだかとても愛おしくなりました。
同じ敷地内に日本陸軍の方が建てたとおぼしき慰霊碑があったり、なぜかシーソーや滑り台や鉄棒が同じ敷地内にあったり。
鉄棒に挑戦した私は当然のように失敗しましたわ。衰えを感じました。
背筋が緊張するような、やたら不安になるような、不思議な雰囲気をした神社でした。
車でぶいぶい連れてってもらいました!少し肌寒かったですがいいお天気。
伊勢神宮はご存知の通り内宮と外宮に分かれています。内宮が日本人の総氏神ともいうべき天照大御神、外宮が豊受大神が御祭神です。
ならわしに沿って外宮から参拝。
鳥居のある風景。いいですね、日本ならではのこの感じがすごく好きです。
社務所の屋根。神社の屋根の装飾見るの結構好きです。多分日本人の血が騒いでます。
線の細い唐草がかわいい。
平日月曜日でしたが人が思っていたより多かったです。柵のところから本殿を眺めましたが、華美な装飾もなくしんとした佇まいなのにやたら神妙な気持ちになり、ずっと眺めていられそうでした。
手を合わせたくなる気持ち。
屋根。今年は丁度式年遷宮の年で、この左隣で新しいお宮が立てられてました。20年ごとの丁度節目の年に来れたみたいで嬉しかったり。
ここで私のデジカメの電池が充電したはずなのに無くなるという珍事。
目で見て存分に感ぜよということだと勝手に解釈し、その後はのんびり歩いていました。陽が結構強く、生い茂る木々の木漏れ日がまぶしかったです。
内宮と外宮の両方で御朱印がいただけるようなので、いただいてから内宮に移動。
内宮前のおかげ横丁。歩いているだけでも楽しいですね。周りの建物がこんな時代を感じさせる建物ばかりで、なんだかテンション上がります。こんな家に住みたい。
焼き物や織物や組紐等の民芸品が並んでいて目移りしまくってました。
赤福。行きは通り過ぎましたが帰りにお茶と一緒に火鉢をかこって頂きました。おいしかった。
お昼に食べた伊勢うどん。濃いめのつゆに麺をからめて食べるんですが、麺の食感が独特。なんというか…普通のうどん麺をめっちゃ茹でたみたいな。太くてふやっとしてる。
量も思っていたより少なかったので、この後ラーメンを食べに別の店に入りました。
橋の開放感に誘われて渡ってみたら鯉のぼりが泳いでいたのです。そういえばもう5月になるんですね…。
内宮も外宮と同じく藁葺屋根の作り。樹齢数百年もあると見える杉の木が森に点在していて、幹の太さと大きさに圧倒されます。
森の中を歩いていると樹齢数百年はいってそうな杉の木がどんと立っていて、その幹に手をついて何かお祈りをしている人がいたのが印象的でした。皆触るから幹がつるつる。
神社を歩いていると毎度思いますが、場の空気が穏やかなのに雄大というか、神木の大きさやお社の佇まいから経てきた時間の違いを感じるというか、極端な話異世界入ったような気になりますね。鳥居の前で一礼してくぐるとそんな感覚に陥ります。私も日本人だと実感。
近くで刀の展示もやっていたらしく行ってみたかったのですが、時間がなくて断念しました。次行くときはおかげ横丁もゆっくりぐるぐる回りたい…。
地域の名産品とか見てるの好きなのです。行って参りました東博の大神社展。(前)なのは展示替え後にもう一度行くからです。
平日と日曜で二回行ったのですが、流石に日曜の方が混んでましたね。当たり前か。
展示品は神社の奉納品やらゆかりの品々が沢山で、もう国宝と重文祭状態でした。国宝と重文をこんなにいっぺんに見たの初めてです。
数が多いので、展示の中で記憶にも鮮明に残っているお気に入りを4つほど。
まず金銀装鳥頸太刀。熊野速玉大社に奉納されている南北朝時代の直刀の飾太刀拵です。名の通り鳥の意匠がそこかしこにあり、そもそも柄頭が金の鳥の形をしているという…鳳凰の頭じゃないかと思うのですが。そして太鼓皮の部分にもポーズの違う鳥がそれぞれ居まして、鞘には麒麟と龍が。
一緒に行った人の言葉で気付いたんですが、一番鞘尻にいるのが足の指三本に分かれてて龍っぽいんですよね!他の二頭は蹄なんです。それに気付いた時は何か嬉しかったです、造りをただ見るのではなく僅かながらも理解できたという点で。
二度目行った時にはスケッチもしてみたんですが、やはり目で見た上でのスケッチは大事だなと実感しました。細かいところまで目を配らなければならないので勉強になります。
日曜日で人も多かったので若干邪魔そうな扱い受けましたが、とっても楽しかったです。
次に沃懸地螺細金銅装神輿。鞆淵八幡神社、平安時代のものです。ガラス越しではなく台に置かれて展示されていましたがこれが美しいのなんのって…。全方面に丸鏡と錦地と見事な唐草の透かし装飾金具があり、見ていて惚れ惚れでした。
大きな鈴から小さな鈴まで涼やかな音を鳴らしながら担がれたらさぞかし綺麗なんでしょうね。陽の光が鏡に反射してきらきら光るのが目に見えるようです。
また屋根の装飾も細かくて素晴らしいんですよ!平安時代の雅やかさを窺わせるものでありました。
そして肝心の刀剣は拵含め何口かあったのですが、その中でも鶴岡八幡宮の大太刀が良かったです。身がとてもよかったです。
室町時代の相州綱広作のものなのですが、とっても綺麗に整った皆焼刃をしていました。焼入れに一定のリズムが有るような、炎のように不規則ながらも整然とした印象を受ける刃紋で、光に透かすと綺麗のなんの。大太刀という長寸もあって遠くから見ても姿が豪壮です。そいでいて茎尻の細まり方はすごいですね。一気にぐっと引き締まる感じでとても好みでした。
この刀がいっとう気に入ってしまって、丁度真ん前に椅子があったものですから、しばらく坐って眺めてみたり。いやぁいいですね皆焼刃…。何か掻き立てられるものがあります。
最後に記憶に焼き付いたのは、春日大社の神鹿御正体です。南北朝時代のもので有名な神鹿ですね。
デフォルメ感がほとんどなく、愛くるしい顔をした神鹿でした。角の質感まで表現されていて何とも写実的。そして思ったより小さく、神鹿自体の高さは角も含めて1メートル強くらいだったでしょうか…。
尻尾もかわいい。瑞雲の彫りも深くて立体的です。神鹿御正体がプリントされたチケットフォルダ買ってしまいました。
鹿かわいい。。
続いて常設展。
国宝の太刀、古備前包平。地金と刃紋の出来が抜群に優れ、現存作刀中一等の刀剣と賞されているそうです。本当に地金がとても冴えていて明るく、照明が当たると眩しいくらいでした。
茎。通常、包平の作品は「包平」と二字銘を切りますが、これは「備前国包平作」と長銘が切られています。
樋が茎まで掻かれていますね。一番茎尻の方の欠けたような孔は一番最初の目釘孔でしょうか。はばき側の目釘孔は打刀の目釘の位置で、銘の上から開けられているので、拵を変えられた時にそれに合わせるために開けられたものです。
それにしても地金がめっちゃ健全でよろしい。
関兼本の刀。関の孫六と言ったほうがわかる方いるかもしれませんね。
関の孫六はこの三本杉の刃紋で有名です。小さい波と大きな波が3山1セットで連続で焼入れられています。
茎。目釘孔が茎尻の方にあるので磨上げられていますね。銘は兼本と切られています。
おそらく真ん中の目釘孔が打刀拵の孔だと思うので、それよりはばき側(右側)にあるものは合口の拵でもあったのでしょうか。
それにしても茎の状態がいいように思います。綺麗。
太刀一文字。鎌倉時代、備前国には福岡一文字、片山一文字などの流派がありましたが、これは片山一文字則房の作と伝えられているそうです。重要文化財指定。
反りが浅めですっとしています。茎は真上から一直線に切り落としたような一文字です。
刃紋。荒波のような刃紋から、今荒波と号がつけられています。足のはたらきが盛んで華やかです。
茎。茎尻側に「一」と切られているのが一文字の銘です。茎尻の一文字に合わせてか樋もぶっつり切られて終わっていますね。その影響か硬い印象を受けますな。
樋の始まる位置が気になります。区送りでもしたのでしょうか。その後で一番はばき側の打刀位置の目釘孔を空けたようですね。
とか、憶測ながらも茎から刀の道筋を想像するとわくわくします。
相州正宗。重要文化財です。無銘ですが、石田正宗の名があります。
名の由来石田三成が所持したことに拠ります。また、刀身の棟にこのような刀疵がある為に、石田切込正宗とも称されるようです。
刀疵見つけるとテンション上がりますね。嫌いじゃないです、この疵。大きな博物館や美術館ではそう頻繁にみられるものでもないかと。
美観的にはどうかもわかりませんが、死地を巡ってきた刀の疵というのは凄みがある気がします。
上の方にちょちょっと七宝があるのがいいです。ちまちました文様が可愛いですね。刀装見るたびに思いますけど、こんなに細かいもの作るのに、さぞかし顔くっつけてやってたんでしょうねえ。目が悪くなりそう。
桜花鳳凰図鐔。明治時代のものです。明治3年とありましたが、まだ江戸時代の空気をひきずっていたころでしょうね…。
江戸時代から続く驚異的魚子地。おわかりいただけますでしょうか。鳳凰の羽にもちゃんと筋が入るのが凄いところですよね。
蛭巻は好きな方なのですがこの配色はどうにも好みじゃなく気に入りません…。朱の色が少しくすんでるんじゃないかと人に言われて気付きました。そうかも。蛭巻の金は案外凸凹してます。
柄は鮫皮包に黒漆を塗り、藍韋を柄糸にして巻いてあります。質素な見た目ですがいい具合に渋く、鞘の黒漆塗が艶っぽくて好きです。
他、もっと色々撮って来ましたが割愛。一度目はほとんど開館から閉館までいた感じでしたが、二度目は帰りにちょっと余裕がありました。ささっと見たからなんですが。。
帰りに上野駅近くにあるという下谷神社へ。
行ったらぎりぎりで社務所閉まっちゃってました。16時30分までみたいです。
柵の隙間から撮った拝殿。遠くて切ない…。
ズームインすると猫様がおりました。かわいい。撫でたい、しかし遠い。
ここの狛狐もすごく特徴的な顔してます。身體も細身だし顔立ちがすごくしゅっとしてる。つんつんしてそう。
でも正面から見たら案外イケメンでした。好きです。顔撫でてみたり尻尾触ってみたりして。
以上。また後半に続きます。
今回の展示で一番気に入った大太刀は展示替え後もあるようなのでまた見られるのが楽しみです。
天気が心配だったのですがなんとか雨も降らずにいけました。
サントリー美術館は六本木ミッドタウン内にあります。日曜日なのに思ったより混んでいる様子もなかった。
歌舞伎座が新しくなったこともあっての展示です。
刀関係では大小拵えが一腰ありました。安土桃山~江戸時代の、青漆銀流水文大小拵。
青漆の鞘は初めて見ましたが、深くていい色合いだったように思います。照明が少し暗かったので明るい所で見たかった。その青漆鞘に、銀の流水文が蛭巻のようにあしらわれているように見えました。ところどころ流水の銀が浮いていたもので。
拵は太刀拵を意識していて、大小ともに猿手や責金物、石突金物がありました。渡巻はなかったのでやはり腰に帯びていたのでしょうね。
柄糸はおそらく濃茶の皮、栗形や逆角は鍍金で、鍔は角木瓜型。涼やかで品のある拵でした。
身の方は無かったです。まあ展示が展示だものなあ…。
そして今回初めて音声ガイド付で回りましたが、なかなかいいものですね。自分で気付けないところとか背景までその場で解説してくれるので頭に入りやすいです。
ちょっと歩いて出雲大社東京分祠へ。六本木に分祠あるんですね、初めて知りました。
何かいろいろと現代的でした…。手水とか自動だった。。神社は古い神社らしい方が好きなので落ち着かなかったです。
その後丁度桜が見頃なのもあって六本木ヒルズの毛利庭園へ。
正式名称は毛利甲斐守邸跡です。元赤穂藩士四十七人のうち十人が預けられた長門長府藩毛利家麻布日ヶ窪上屋敷の一部だそうです。
脇でお祭りしてたり芝生の上に人がたくさん座り込んでたり、お花見してる人はたくさんおりました。
ヒルズの裏手…というべきか、まあ近くにあるさくら通り。桜並木がとっても綺麗で往復して来ました。
車の走りも遅くなりますね。花が道路に散り始めてはいましたが大満開でした。
帰りがけに見つけた十番稲荷神社。宝船のお社でもあるみたいですね。こちらも桜が綺麗に咲いていました。
御祭神は倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、宗像三女神の市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)、田心姫命(タギリヒメノミコト)、湍津姫命(タギツヒメノミコト)とあります。
ギリギリで社務所が閉まってしまいお守りが見れなかったのが残念でした。しかし鳥居の注連縄がかっこいい。
東京では今週末もお花見が楽しめるみたいですね。今年はわりと春を楽しめたので満足です。


























































