ベイビー・ブローカー

 

 

 

 

 

 

 

是枝裕和監督の作品で、登場人物が少ないのに

役者さんがとっても豪華 乙女のトキメキ

 

ソン・ガンホやIUを筆頭に、有名人が多数出演している。

 

カンヌでも受賞があったし、期待アップアップアップ

 

 

これは、万引き家族の、赤ちゃんポストVerでは?

 

と思ったのは、きっと私だけではないハズ。

 

 

ミルク ミルク ミルク

 

 

ソン・ガンホとカン・ドンウォンの仕事は人身売買だし

 

IUは殺人犯だし、刑事は、梨泰院クラスのイ・ジュヨン

 

これだけで、何となく期待しても良さそうな設定だ。

 

その他にも、ポロポロと有名な俳優さんが出演しているのに

 

何だかとっても、物足りない。

 

なんで???

 

 

 

 

これは、そう、期待値のせいだ!!

 

 

先日の星2.5の映画は、期待をしていなかったから

 

山場がどこだかわからないまま、ハッピーエンドでも

 

特に不満を感じなかった。

 

でも、見る前から「面白いに違いない」と決めてかかると

 

小さな感動の連続では、心は満足できないのかもしれない。

 

 

ミルク ミルク ミルク

 

 

この映画では

 

年代や性別、境遇の異なる人達の

 

満たされなかった親や子に対する気持ちを

 

一人の捨てられた赤ちゃんを通して表現していた。

 

 

家族を手放してしまった父親、母親に捨てられた息子

 

息子を捨ててしまった母親、望んでも母になれない女

 

 

それぞれのの心のなかで、固く凝り固まっていた想いが

 

少しづつ形を変えていく様子は

 

儚くて貴重なものをみているような、気持ちになる。

 

 

ミルク ミルク ミルク

 

 

映画の冒頭、フードを深めに被った母親は、

 

赤ちゃんポストの前に、自分の子どもを置き去りにする。

 

養護施設や乳児院の前ではなく、わざわざ赤ちゃんポストの前に

 

遺棄していく意味はなんだろう?

 

 

捨てた理由を尋ねると、ポストに捨てたと思っているブローカーには

 

「捨てたんじゃなくて預けたの」と言い

 

ポストの前に遺棄したと知っている刑事には

 

「もう会わないつもりだったから」と答えていた。

 

 

「もう会わない」としながらも、

 

遺棄した翌日には、教会に息子を引き取りに行っている。

 

教会にいないことがわかると、通報しようとさえしていた。

 

 

この、どこか矛盾している行動には、どのような想いが隠されているのだろう。

 

 

ミルク ミルク ミルク

 


「ウソンの未来について、みんなで話し合いたいです」

 

子どもを預かっている刑事からの手紙には

 

児童養護施設にいるヘジンにも連絡を取ったと書いてあるが

 

映画とは言え、これは少し無責任だ。

 

連絡を受けたヘジンが、ヒッチハイクに失敗したシーンがあったが

 

まだほんの子どもなのに、なにかあったらどうするんだろう ガーン

 

 

 

映画では、この「話し合い」の結果には触れられてていない。

 

 

いつか、養親候補の執行猶予期間は、終わる。

 

母親の生活も、その頃には、余裕ができる、かもしれない。

 

 

子どものできない刑事夫妻は、

 

乳児から預かったウソンを手放すことが、できるのかな?

 

 

 

ミルク ミルク ミルク

 

 

ラストシーン、道路に止まっているクリーニング屋さんの車には

 

助手席に人が乗っていて、ルームミラーには

 

5人で撮った写真が飾られていた。

 

 

ブローカーの2人が、今も一緒にいるという意味なら、嬉しいなと思う花

 

 

 

 

 

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