ゴールデンウィークにオーストラリアへと出かけた
ケアンズとシドニーである。
オーストラリアはちょうど秋。シドニーは日が落ちるのが早く物悲しかった(ケアンズは
底抜けに明るかった)。
オーストラリアは広い。
ケアンズはグレートバリアリーフに属するグリーン島を楽しんだ。シドニーは映画『マト
リックス』さながらの舞台設定といえた。無機質なのである。
そこで考えたことをまとめてみた。
観光マーケティングの定義について
「観光マーケティングとは、顧客のあらゆる「まなざし*」を計算し、顧客の経験を演出
し、顧客からのキャッシュフローを最大化させる諸活動である」
*まなざしについてはジョン・アーリ『観光のまなざし』法政大学出版局を参照。
キャッシュの回収方法については、1万円以上のアクティビティやエンターテインメント、
1500円から2000円の(自分の)写真、数百円の小物アクセサリからなっている。
そして担保となるものはクールcoolである。具体的には、クレジットカード担保の与信、そ
つがなくおいしい食事、清潔なトイレ、他言語音声暗証番号式コインロッカー、景色入りCD
-ROM+(自分の)写真、フェアトレードのコーヒー、よく手入れされたコアラなどである。
というわけで大散財となってしまった。
オーストラリア全体については、構造改革以前の日本という印象がある。
日米構造協議以降のデフレがない状態と考えるとわかりやすい。つまり
オーストラリアは、物価が高い。給料も高い。人口は増加している。
日本は、 物価が異常に安い。給料は普通(二極化?)。人口は減少している。
のである。
カテゴリーキラー登場以前の専門店が並び、アルコールは免許が必要で、夜開いている店は
少ない。コンビニエンスストアは現地の人の話だと「高くて行けない」とのことであった。
価格破壊概念がないと思われる。ポテトチップは3ドル(1ドル85円前後)はするのである。
オーストラリアでは、自己実現のコストが高いと直感した。日本では、自己実現で失敗した場
合や最初から非正規雇用の場合にやや悲惨なものがあるのでは・・・
写真はブルー・マウンテンズである。「青い山」という訳となるが、ユーカリの葉の油が蒸気と
なって太陽の光と反射して青くなるということである。このあたりジャミソン渓谷は2億年前の
大昔海底であり、今はユーカリの大原生林となっている。エコーポイントには風化によってで
きた奇岩スリーシスターズがあり、アボリジニの伝説とともにこの地域のシンボルとなっている。
壁画に描かれた巨大カンガルー、巨大岩、普通のカンガルー
みんなの危機、みんなで歌う。レッドロックはブルーになる。
「昔オーストラリアは海の底で、父と母も暮らしていた。」
あまりの巨悪に拳銃をブーメランに持ちかえる警官
「実は市民と特別な市民がある。今日から君は特別な市民だ。環境を守れ。」
「酒も料理もうまい。メイトシップが酒場のポリシーだ。」
海も山もたっぷり楽しめる あなたもオージーになってみませんか?




