漫画的なキャラクターは記号の集まりである。猫耳、長髪ロング=清楚、ポニーテール=ツンデレ、幼なじみ、名探偵、海賊、忍者、ヒーロー、などなど、漫画にはあらゆる漫画的要素がある。これらを繋ぎ合わせた物がキャラクターとなる。類型的であり、要はパクリであり、オリジナリティもへったくれもないのだが、これは創作作品においては至極当たり前の事で、漫画に限らず、映画やドラマも過去作品のオマージュは必ず含まれている。何故なら作り手の人間は、過去になんらかの他の作品に必ず影響されているからだ。他の作品の影響を受けずに育った作り手はいないだろう。皆、何かしらの影響を他の作品から受けている。だから誰が何を作ったとしても、その作品が独立して起源となる事は有り得ないのである。必ず他の作品の要素を含む。言わば創作物は類型的なのてある。しかし類型的と個性的は矛盾しない。要素と要素を組み合わせることによって、そのキャラクターのオリジナリティを作る事はできる。