僕の稚拙な言葉で感想を語るのは申し訳無いが、是非聞いてほしい。

あらすじは控えておこう。

見終わった後の感想だけを書きたい。

主人公ティムはタイムトラベルを通じて日々の有り難さを教えてくれた。

タイムトラベルが出来る能力があったら、お金を稼ぎたいだとか可愛い女とセックスしたいだとか俗物的な欲望が生まれるものだが、本当の幸せは平凡な毎日をよく見渡すことにあった。

終盤のシーンで同じタイムトラベルする能力を持つ父親が息子のティムに人生を幸せに生きる秘訣を教えてくれる。

父親はどんな時にタイムトラベルの能力を使うべきか教えてくれた。

『同じ1日をタイムトラベルでもう一度繰り返す。

平凡な1日の幸せを感じ取る事ができる。』

毎日、忙しく生きて嫌なこともあるものだが、その嫌な事ですら、愛おしく感じるのだ。

客観的に日々を見渡す。平凡な1日を俯瞰して見てみる。

その中に本当の幸福がある。

ティムという主人公の日々と、ティムが結婚したメアリー、そしてティムの家族の愛情に包まれていた。

過去を変えたい、未来が不安だという思いは誰しも少なからず持っていると思う。

もし自分が将来、死に際になって過去に戻れるタイムトラベルの能力を開花したらどうするだろうか。

きっと過去の当たり前を愛おしく思えることだろう。

子供の時、家族と一緒にキャンプに行った記憶、苦い青春、学校での一時、馬鹿な親友と過ごした時間、死に際となった今は全て愛おしく思える。

そんな風に、未来から来た自分だと思って今を大切にしよう。

いつかは誰しも死に出会う。

その時に過去の当たり前を思い出すんだろう。

今はその死ぬ瞬間からみたら、過去だ。

今ある過去をささやかに、大事に生きよう。

大層な事をやってのけようって訳じゃあない。

平凡を繰り返すんだ。

本当の幸せは、ささやかな愛の中にあるのかもしれない。