私の座右の銘は、『灯台下暗し』。

僕の経験則上の話になりますが、人生の中で何かを選択する時は『現状を変えない』選択肢を選ぶのが最も良いと思われます。

人は欲がある生き物ですから、『あれをしてみたらどうなるだろう』『こうした方がいいのではないか』『現状を捨てて新しい事を始めた方が良いのではないか』と考えがちです。

しかし、現状が自分にとってある程度満足できているのなら、軽はずみに別の事を始めるべきではありません。

『ある程度満足できている現状』は、それ自体実は中々巡り会う事のできない貴重な現状なのです。

人はあらゆる局面でどの道を進むか選択して生きています。

選択肢分の人生があり、『あの時、この選択をしていたら存在していたであろう未来』というのは無数に存在します。

そんな無数の世界線の中で『ある程度満足できている現状』というのは数が少なく、実は貴重であるということを私は言いたいのです。

今より良い生活があるのではないか?と、新天地を目指し、今を捨てて新しい事を始めたがるのは人間の性ですが、大体そういう思いで何かを始める時は上手くいかないものです。

上手くいかないどころか、それを始める前の生活の方が実は満ち足りていたことに気付くのです。

本当に現状が嫌で、不快で堪らないという状況でない限り、単なる好奇心や興味で今を棄てるべきではない。

『自分がある程度満足できている現状』を安易な気持ちで棄てるのは愚かだ。

変えるべきではない。

ある程度満足できるなら、そのままその生活を続けるべきだ。

これは、人生においても万物においても当てはまる話。

好きな色は、その色が嫌いになるまで好きで居続けるべきだ。

モンハンの武器で今使っている武器が『自分にとってある程度満足できている』なら、迷わずその武器を使い続けるべきだ。

格ゲーで今自分が使っているキャラクターが『自分にとってある程度満足できている』なら、迷わずそれを使い続けるべきだ。

今の生活が、『自分にとってある程度満足できている』なら、迷わず今の生活を継続すべきだ。

『ある程度』というところが大事なところで、完璧に満足している、という状況ではないんですよ。

完璧に満足できる状況は、恐らくあることにはあるのでしょうけれども、それを獲得するのには相当の苦労が伴うでしょう。

今の生き方を変えるのは簡単なことではありません。

本当に変えたいなら、それだけの覚悟が必要なのです。

『本気で今を変えてみせる』という、その覚悟がないのに、軽はずみに今を棄てると損します。

今よりマイナスな今が手に入ってしまいます。

今がある程度満足できているなら、変えるべきではない。

それが最も人生効率が良く、賢く、平均値以上の幸福指数を獲得できる生き方だと考えます。

今を大切に。

地に足を着けていきましょう。

身の程に合わない大きすぎる野心は自分の身を滅ぼす。

灯台下暗し。