やっぱり忙しい方がいいんだよ。
気持ちを分散させて置いた方が一個一個が自分にとって軽くなるから変な緊張もしなくなるし。
一つ一つを過度に重要視してはいけないんだ。
緊張でおかしくなる。
僕がね。
舐められ馬鹿にされる。
それはアカンでしょ。
昔はもっと上手く出来てたんだけどなぁ。
人見知りなんだよね。
入り口で躓いてる感じ。
最初から意中のサークルに入っておけば良かったなって、今思うよ。
二年から入っても結構浮くし、既に構築済みのcommunityに俺(部外者)が1から立ち向かっていくのも面倒臭いしね。
繊細な立ち回りが必要とされる。
そんなのも昔は上手くできてたんだけど。
今はもうそういうの面倒臭いし、失敗が連続してる時期だから自信もないんだよ。
今の僕は昔の僕と全く違う。
人間は変わっていくものなんだ。
別人から別人に。
今の所、複数の自分から共通点を見いだすことが出来ない。
これは、僕のidentityが消滅しつつあることを意味する。
だからこんなに悲しくて、哀しくて、無表情で、冷たくて、怯えているんだ。
あの時、人生の選択を間違えた。
間違えることって本当にあるんだね。
経験した人にしか分からないだろうけどね。
今の僕の立場から言わせて貰うと、人間の位ってのは運の要素が強いね。
一度頂点に上り詰めた僕だから言える。
あの頃の僕も、ただ運が良かったんだ。
今、イケイケの人間達が運が良いように。
たまたま良い人と巡り会い、たまたま良い選択をしてきた。
僕は全部知っている。
努力は意外と関係ない。
運って強いなって思う。
ただ運に支えられている自分としては運に文句は言えない。
これだけお金を自由に使えるのは多分僕だけだろうし、本当に恵まれた環境にいると思うよ。
自分のやりたいことが出来ないという環境を除けばね。
衣食住は最高ランクだ。
ただ、これは僕の実力ではなく、運だ。
今イケイケの人間達も運。
僕も運。
過去の最盛期も運だった。
巡り巡っていく。
そして、ずっと運の良い奴が成功するんだろう。
それか、運が此方を見るまで努力を続けるか。
続ける何かがあればいいんだけど。
それ自体、始めるのがもう大変なんだ。
僕は堕ちる所まで堕ちてしまった。
損をした。
色々な物を失った。
実力も技術も栄光も名誉も女も学力も学歴も立場も。
全て失った。
これは全て過去に持っていたものだ。
あまりにも僕の姿は変わり果てた。
今の自分を見て、私の過去の栄華を想像できる人間はいないだろう。
僕は堕ちたのではなく、既に別人になってしまった。
最初からそうであったように。
僕は堕ちて堕ちて変わりすぎてしまった。
だから別人になった。
しかし、このままでいられる訳がないんだ。
上に登らなければ、またあの位置へ。
正直、もう一度登るガッツは残ってないけど、もうここは嫌なんだ。
心が死んでても動くしかない。
諦めてても諦めてはいけない。
身体だけは動かして、今僕は一歩ずつ、上へ向かって歩いている。
ただその道のりは気が遠くなるほど長い。
大抵の人間は諦める。
僕だって何回も諦めては歩き、歩いては諦めてる。
ただ、この歩みは一歩ずつではあるが、止めたくない。
何年、何十年かかるか分からないが、また僕が返り咲く日まで。
僕はもう嫌なんだ。
負けて負けて罵られるのが。
馬鹿にされるのが。
みっともない自分をさらけ出すのが。
過去の栄光があるだけに。
自分自身がもっと出来ることを知ってるからこそ、僕は僕を諦めてきれないんだ。
一位という数字を常に取っていた。
そして嫌いなことで一位になろうとして失敗した。
人間は嫌いなことでは、一位になれない。
それどころか時間を無駄にする。
他の人が好きな事に精を出して人生の経験値を上げているときに、自分ば嫌々やって実力も上がらず、思い出も作れず、時間を無駄にする。
この長い数年で、僕は同世代の人間に置いていかれた。
結果的に僕は人間を信用出来なくなっていたし、人間が嫌いになってしまった。
何より過去の情熱はどこへやら。
全ての『やる気』『根性』『勇気』『気迫』を失った。
僕の長所であり、全てだったものが。
あまりにも人間が変わってしまった。
今の僕は何もしたくないんだもの。
こんなの僕じゃないみたいだ。
昔の僕と真逆だ。
しかし、取り戻したいという思いもあるんだ。
僕に差し込む一筋の光。
まだ諦めたくないんだ。
もう嫌なんだ、こんな僕は。
あの頃の僕を返してくれ!
俺はまだやれる!!
まだ走りたいんだ!!!
やれるかどうかじゃなく、やるしかない!!
変えるしかないんだ!
ならば、変わろう。
自分の為に変わってやろう。
俺はどん底からやり直す。
何度くたばろうと1から全部やり直す。
他人に今の僕を嗤われようが、蔑まれようが、自分を信じて取り戻す。
全部掴み取れ。
1から。
どん底から。
底辺から。
健気に七転び八起き。
諦めねえ。
俺は諦めたくない。
諦めても諦めない。
何回諦めても、最後には諦めない。
心が無くなっても、心が死んでても歩き続けろ。
身体だけは動かせ。
絶対に俺は取り戻すぞ。
過去の栄光を。
今を変えてやる。
いや、取り戻す。
情熱と自我が僕は人より強い。
それは特別な証だ。
魂が弱い大多数の人間達なんかに負けるか。
俺みたいな人間が成功するはずなんだ。