山田孝之、リリーフランキー、ピエール瀧。濃い役者で進められる、胸がどんよりしてくるような内容の映画。
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凶悪
300円
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凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)
680円
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これは、実際にあったノンフィクションのルポを元に映画化されたもの。これが実際にあったんだと思うと本当にゾッとするし、何よりリリーフランキーのサイコパス具合がもう飛びきってて最高に胸糞悪かった。
本物の役者がする演技は本当にその人になってる感じするもんね。こんな人間いたんだろうなって。
正直、正義と悪の対立構造で物語が進んでいくというよりは、本物の悪と悪とは言えないけれど、どっちにも転びそうな人間が向き合うって感じ。それがたまんないのよね。
主演の山田孝之も、雑誌の記者として一応正義のジャーナリズムの側として登場しているんだけれども、仕事のために家庭を犠牲にすることは厭わないわけね。でもさ、奥さんからしたらそんなことどうだっていいのよ。夫のジャーナリズムとか信念なんて。ただ、二人で幸せに穏やかに過ごしたいだけなのよ。
でも、事件に関わっていくうちに家庭が壊れていくわけね。でも、山田孝之は殺された被害者のことを考えて少しでも真実を明らかにしようと全てを犠牲にして調査を続けるの。
ここにジレンマがあるのよね。
最後の終わり方なんて、まったくスッキリしないもんね。観てる側に宿題を渡して終わる感じ。
人間という生き物、獣な部分が存分に描かれたヒューマンドラマと言っていいと思う。
グッとくるよ。役者がいい映画は観ててすんなり入り込めるから楽しいよね。

