穏やかな光が差す部屋で、
一人のおばあちゃんがベッドに腰掛けていました。
最近は体が不自由になってしまったことと、
孫たちが遠くに行ってしまったので、少し気持ちが落ちていました。
ふぅっとため息をついて外をぼんやりと見ていました。
おや?
窓際に置いてある、今は花が枯れてしまった鉢の陰に、
ちょこちょこと動く、生き物がいました。
その生き物は風に乗って気のままに散歩をする、
ちょっと変わった生き物でした。
体の大きさは自由に変えられるらしく、その日はちょうど手のひらサイズ。
人間の家の庭を散歩するにはこれぐらいがちょうどいいのです。
ふとした拍子におばあちゃんと、その変な生き物は目が合いました。
変な生き物はびっくりして目をぱちくりしたあと、
鉢の陰から出てきて、少しじっとおばあちゃんを見ていました。
おばあちゃんはその生き物に名前をたずねました。
「久しぶりのお客さん、あなたのお名前は?」
名前を聞かれた変な生き物は、大きな口を広げて笑い、
鉢の上の白い石の上にのぼって、
短い両手を上に、下にとパタパタと動かし始めました。
それがすごくおかしくて、おばあちゃんはふふっと笑ってしまいました。
ベッドの横の引き出しから、木いちごを何粒か取り出して、
その変な生き物にお土産として渡してあげました。
「ありがとう、おちびちゃん。ちょっと眠くなったから私は眠るわね。」
ポカポカの陽だまりの中で、
大きな口をあげて、短い両手をパタパタしている変なお客さんに挨拶をすると、
重くなったまぶたを閉じました。
少したって、眠りから覚めたおばあさんが先ほどの鉢に目をやると、
枯れてしまっていた鉢に、たくさんのお花が咲いていました。
「また会いに来てくれるかしら。」
そうつぶやいて、窓際に木いちごを数粒置きました。
トトロは風に乗って、今日はどこを散歩しているのでしょう。
おしまい
と、こんなことをお風呂の中で考えてフラワーアレンジメントしてみました(笑)



トトロが枯れた鉢の上で、両手をパタパタしているシーンあたり。
今回のはお店に置くのではなくて、プレゼント用です
プリザーブドフラワー、ドライフラワー、アートフラワーの三種類を使って、元気が出るような色合わせで作ってみました。
僕が赤ちゃんの頃からお世話になっている、まぐばっぱ。
まぐらって土地の名前と、そこに住んでいるおばあちゃんだから、まぐばっぱ。
僕が小さいときにつけたあだ名みたいですが^^
なんだか最近、元気なさそうなので少しでも元気が出ればと思いまして、
お茶飲みに顔を出すついでに、このお花を置いてこようかと。
喜んでくれるといいな。
ずんだまでした^^
PS
トトロ先生の顔見てるだけで、口角が上がってくる。
笑顔は伝染するけども、トトロ先生の笑顔パワーはすばらしい☆