Q1. どうして3種類もシステムのシグナルを公開しているのですか?

A1. 過去の成績が最も良いのはリアル運用している「Candle9システム」ですが、他の2つのシステムも長期のリアル運用では、Candle9システムよりパフォーマンスが良い可能性もあると思っています。そのためのフォワードテストです。また、将来の寄付き前公開に向けた布石でもあります。

Q2. システムトレードの一般的なメリットは?よく本を出している「○年で○億稼いだ!」みたいな人たちは、みんな裁量デイトレーダーです。

A2. 偏見かもしれませんが、そういう方たちのうちの多くは、ライブドアショック以前の新興市場ブームの時期に大きな「買い」勝負に連勝して資産を何十倍にもしています。トレンドラインすら引けなかった私も、その時期には持ち株が勝手に6倍になりました。もちろん本当に実力があるデイトレーダーの方もいることは否定しません。ただ、成功し続けているデイトレーダーの方も感情を抑え、「自分の頭の中でのルール」に厳格に従い、メカニカルに取引されているからこそだと思います。長期に渡って安定したパフォーマンスを出すには、相場環境や感情に左右されないメカニカルな投資手法が必須です。ビルゲイツに次ぐ世界2位の大富豪、ウォーレンバフェットやジムロジャースといった著名な投資家の多くはシステムトレーダーです。

Q3. 陰陽予想システムと、一般的なスイングトレードシステムとの違いは?

A3. ①オーバーナイトリスクがない②スリッページが発生しない③ポジション保有期間が一定④取引回数が多く過去データから大量のトレードサンプルが取れる。カーブフィッティングを起こしにくいこと⑤複利運用に最適。雪ダルマ式に資産を増やしてゆくことが可能。 日経陰陽予想システムは、ボラもあり、流動性も高い世界最高レベルの市場である日経225先物市場を舞台とした世界最高の投資法だと思います。

Q4. システムスペック表にある「P/F」「POR」「期待値」「利益/全値幅」の意味は?

A4. P/F(プロフィットファクター)総利益÷総損失。スイングシステムにおいては3.0以上が理想と言われていますが、陰陽システムでは2.0もあればかなり優秀と言えます。Candle9システムのP/F3.58です。

POR(ペイオフレシオ・損益レシオ)1トレード利益平均÷損失平均。小損利大になっているかを見るための指標。

・期待値 負けトレードも含めた1トレードあたりの利益額平均。トレード効率を示します。

・利益/全値幅(収益率)寄り引け値幅の絶対値合計のうち、どれだけを利益化したのかを示します。損益はボラティリティに大きく依存するため、ある期間の利益が同じ+100円でも値幅合計が1000円の時と500円の時では、価値が2倍違います。寄り引けのボラが大きい時期ほどザラバで一定方向に強く動くため、収益率も上がる傾向が顕著。逆にボラが無い時期はシグナルが減るため、収益率は落ちます。

Q5. 資産曲線にある「累計勝敗(青い線)」はどういう意味ですか?他ではあまり見かけません。

A5. 勝ちを+1、負けを-1として累計していった数値。勝率の安定度を示します。スイングシステムで勝率は重要視されません(1ティックで利確するようにすれば勝率90%も可能だからです)が、ポジション保有期間が一定である陰陽システムでは、勝率は非常に重要です。

Q6. 損切りはするのに利益確定はせず、大引け成行きで決済なのはどうして?利確もすべきなのでは。

A6. 利益確定を過去データで検証するには、入手困難なザラ場データ(1分足など)が必要です。何故なら、損切り値と利確値のどちらが先にヒットしたのかは、4本値データからは不明だからです。わりと長期のザラバデータも持っていますがデータ期間が足りませんし、データの信頼度も低いです。また指値注文になるためかなりのスリッページを見込まなければなりません。利確することで、まれにみる大陽線・大陰線を取り逃がしてしまうことも考え合わせ、引け決済がベストだと考えます。

Q7. 資産曲線を見ると、後半45年の成績が前半に比べて下降気味になっているように見えますが?

A7. 寄り引けのボラティリティの下落によるものです。年別の寄り引け平均値幅は、1996年から順に [131-208-165-135-147-132-96-87-73-68-110] 徐々に下落傾向にあることが顕著です。2006年は5年ぶりに3桁の値幅を回復し、2007年は、年初から200円以上の値幅の日が連発して派手に動いていますので期待できそうです。

Q8. あなたの過去のトレード日記を読むと、「売り」ばかりで「買い」が少ないように見えるのは何故?

A8. 寄りで仕掛ける場合、売りの方が有利であることは、過去のデータから疑いようのない事実だからです。日足では全体として陰線の方が出やすく、かつ平均の値幅も大きい。大陽線が出る条件の日は、逆の大陰線が出る条件とかなり重複し、陽線狙いは極力慎重にならざるを得ません。

Q9. 何故こんなにシグナルが少ないの?毎日やったほうが儲かると思いますし、他サイトではほぼ毎日シグナルを出していますが。

A9. 陰陽予想システムは、終値が寄付値の上で終わるのか下で終わるのか・・を予想するシステムです。寄付値というのは、前日に市場が閉まってから翌日9:00までに起こったことを全て織り込み、プロ筋が9割だと言われる日経先物市場参加者が折り合った値段。その時点で未来に最も近い値段なのです。仮に当日に陰線を引くことが分かり切っているのならば、寄付きで買う人はいません。つまりたいていの日は予想などしても当たるわけがなく、当たっても偶然に他なりません(確率はコインの表裏でやっても1/2です)。ただし、過去の例から高い確率で予想できる日、というのは確実に存在します。Candle9システムは、そういう「ちょっと特別な日」だけを狙うシステムなのです。

Q10. このシステムを実運用するのに必要な資金はどれくらいですか?

A10. 理論上、最大ドローダウンの830,000+委託証拠金(建玉1枚あたり)。現在だと130万円で継続可能ということになりますが、最大リスク(ストップロス値)が総資産の5%以内に収まるように資金を用意すべきでしょう。

Q11. いくら過去データで検証して儲かったからと言っても、将来も通用するという保証はないのでは?

A11. もちろん保証は全くありません。だからこそ将来にも通用するように統計学的に正しい手法でシステムを作るように心がけていますし、確認のためのフォワードテスト&1枚運用によるリアルトレードを現在行っています。「過去データに基づくシステムトレードが、そもそも有効な手法なのかどうか」という問いに対しては、数十年に渡って勝ち続けた著名な投資家の多くが、システムトレーダーであることがなによりの証拠だと思います。「ランダムウォーク論」というのがありますが、まったく賛成しかねます。相場を動かすのはいつの時代も「欲望」と「恐怖」という弱い人間の心理。相場が、懲りない人類による営みである限り、永遠に変わらないでしょう。

Q12. 寄付き前にシグナルを公開しないのですか?

A12. フォワードテストが順調にすすみ、そういう要望が出てくるように頑張ります。応援よろしくお願いします!