南澤の廃隧道(再訪) | 油探

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油にまみれたヤマを行き

前回の探索から1年以上経ってしまいましたが、探索の装備が揃ってきたので再び南澤に訪れてみました。ここ最近は雪が降り始めるのが遅くなっていますので10月下旬といえど藪が非常に濃く、たどり着くまでは身長ほどの藪を掻き分けなければいけませんでした。

 

ちなみにここ最近判明したことなのですが、この隧道は100年以上前の1911年に測量された地図には既に載っているんです。1904年発行の大日本帝国油田地質及地形図には載っていないことからこの7年の間に掘られたことになりますね。

...でも何か違和感ありませんか?中央にあるのがこの隧道なんですが、北向きの坑口が何故か二つ描かれています。何を示唆しているのでしょうか

 

それでは本題に入りたいと思います。

南側の坑口です。特に変化はありません。

 

洞内。入ってしばらくはチョコレートのごとく泥が堆積していて最悪なのは変わりませんが、途中から崩落した土や岩で泥が塞がれているので歩きやすいです。

 

電球、それとアウトレットボックスみたいなものも落ちていました。右下あたりに碍子もあります

 

一斗缶とブラシです。いつごろのものなのでしょうか?風化してぼろぼろになっていますね

 

さらに進んでいきます。半分を過ぎたころから水溜りになってきました。しかも左右に送油管がどんどん増えていく

 

落石がありました。30cmくらいの岩石天井から剥離したみたいです。当たったら大変ですね...

 

北側の坑口が近づくにつれて支保工も現れてきました。

 

金属製の支保工です。錆だらけでもはや意味を成して無いですね。こちら側は地質が安定していないのか、中央以南より大規模な崩落が目立ちます。

 

天井には木材も詰めていたみたいです。真ん中のは倒れた支保工ですが、中身がスカスカです。これでは隧道の崩落も近いかもしれないですね。

 

坑口手前10mほどはこんな状態です。支保工萌えですね

 

北側坑口。5mくらいは完全に崩落して支保工がむき出しになっていますね。もしくはロックセットのようなものがあったのでしょうか?

今回の探索、想定外の藪の濃さから自由な行動が取れませんでしたので、12月ごろまた行って記事にしたいと思います。