髭の剃り残しのある
少し長い顎が好き。
猫みたいに眠そうに
話す時の姿勢が好き。
名前を呼ばれて
「んー?」って聞き返す時のヨーグルトの声が好き。
問題を解く時の右手が好き。
それは僕の手首を唐突に掴んだ
あの時の右手。
きっと彼女を抱きしめた
右手。
小さな目をいっぱいに開いて僕を見る瞳が好き。
見ないでほしい
見つめて欲しい
いっぱいいっぱい
眠って欲しい。
君からのお願いを
僕が聞かないわけがない。
なんだか
気付いてる気がする。
君は僕の気持ちに
気付いてる
そんな気がする。
伝えたいことが多すぎて
君に知って欲しいことが多すぎて
沢山言葉を被せてしまった。
せっかく
君から僕だけに
向けられた言葉が
届くのに。

