$「天使の弁護士 成瀬領」VS「天才鍵師 榎本径」
封印されたルシファーの言葉とは?


月曜日の朝を迎えた (土日の詳細は後日アメンバー記事へ)

二人は、肩を並べて大学構内を歩いていた。

何を隠そう、あれからずっと一緒だったのである。

もはや、二人は離れられない関係になっていた。

未来の両親が彼女の行動の異変に気がつき始めるほどに・・・(少し遅い・・)



先月 未来は、通学のためという理由で、西武新宿線沿いのマンションに移り住んだ。

未来の両親は、その時は何の疑いも持っていなかったが、夜間の連絡が取れずに心配することが多くなっていた。

ある時、母のしおりが未来のマンションを訪ねてみたのだが、生活している形跡が少ないことに気がついた。

そして、もともとサイコメトラーでもあるしおりは、未来の身辺に男性の気配をも感じていたのだ。

ともかく、万が一、学業に支障をきたすようでは、親として警告せざるを得ない。

何よりも、嫁入り前の一人娘である 間違いがあってからでは取り返しがつかない!正直、そう思った。

それにしても、どんな人物なんだろう?ここまで娘に影響を及ぼす男性とは?

その時、彼女の視線の先に男物のハンカチが見えた・・

思わず、しおりは 手をかざして透視してしまうのだが・・・・

驚きのあまり「えっ!」と声を上げ 目を見開いた。

その残像は、彼女の記憶を呼び覚ますのには十分なものだった。

「まさか・・・」「そんな・・」

そう呟いて 彼女は自分の手のひらを見つめていた。



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大学からの帰り道、未来は開に お願いがあると切り出した。

「実は、母が私のことを心配していて・・・」

「付き合っている人がいるなら、紹介して欲しいって言うんです」

「迷惑ですよね?」


「あ、それなら僕もルシファーの言葉を伝えなくちゃいけなかったんだ」

「君のお母さんへ・・」


「あなたから、母へ伝えてくれるの?」

「言葉で伝えるのは、僕も気恥ずかしいから・・」

「ルシファーが死の直前に焼き捨てた最後の手紙を再現しようと思う」

「それは封印されたルシファーの気持ちでもあるから・・・」

「君にも協力してもらいたいと思っていたところだったんだ」


「それは、どんな言葉だったの?」

「それは・・」




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そんなわけで、消えない成瀬領の動画「成瀬領 最後の手紙 【封印】」ができました。
沢山のご視聴ありがとうございます。(もうすぐ10万回再生に感謝!)
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小説の続きはまた気が向いた時に書かせてもらいます。マイペースでごめんなさい!  Ran