$「天使の弁護士 成瀬領」VS「天才鍵師 榎本径」


こちらは、全くの妄想ストーリーです。
登場人物も想像上の人物のため、誰かさんとイメージを重ねて読むも良し、
成瀬さんを思い描くも良しなのです。 妄想は、遠慮なくご自由に!



「あ、待って!」

Ryoは背を向けた未来の後ろから腕を掴み

自分の方へ引き寄せた

一瞬、何が起こったのか

彼女の怒りを鎮めるには十分すぎる程の・・


彼の情熱が伝わってきた

彼女にとっては初めての

一瞬気が遠のく程のKISSだった


「え・・」

「君を・・返したくなかった」

「正直、妬けるよ、その僕に似てる先輩って人に」


「信じてもらえないかもしれないけど」

「惹かれるんだ君に、運命的な何かを感じてる」

「君のこと、もっと知りたい・・」

Ryoは再会を望んだが

「ごめんなさい」

「ここに度々足を運べるような優雅な身分じゃありません」

「それに、私、好きな人がいますから」

「ああ、あいつだろ 榎本開?」

「なぜ、その名前を!?」

「ンフフ 図星か」

「あいつのことなら何でも知ってるよ」

「好きな食べ物から洋服の好みまで」

「俺とは真逆だけどね」

「知りたい?彼の夜の世界?」

Ryoの目が怪しく光った

「あの、いい加減なこと言うのやめてください」

「ホントは何も知らないんでしょ?」

「彼の宝物を知っているよ、 天使の落書きだよ 子供の頃に描いた」

「あれを持ち歩いているのも問題なんだけどね」


この言葉を聞いて未来は驚いた

「やっぱり、親戚?」

「正確には親戚じゃないよ、血が繋がっているの?って聞かれたらYesだったけど」

「じゃぁどんな関係なの?」

「今度会ってくれたら話すよ」(笑)

「え、今、教えてください、気になるじゃないですか!」

「ねぇ、今話してよ」

「・・・」

「ここで!」

「フフ・・」


「俺と朝まで過ごしたら?」


「そしたら、わかる」



「そんなリスクの高い条件は飲めないわ!」

「ねぇ、気がついてる?」

「未来ちゃんさぁ、俺を追いかけてもう1キロ近く歩いてるってこと」

「え! ここどこ?」

「そろそろタクシーに乗って帰らないと」

「今夜は満月だから危険だよ」

「どう言う意味?」

「狼男に襲われても知らないよってこと」

「あ、もう着いちゃったか!」

「ここ、もうひとつのバイト先で俺の隠れ家TRASH」

「何かあったら連絡して!あ、金曜の夜から土曜の午前3時までに限るけどね」

「それ以外の時は?連絡できないのね」

「ああ、この世に存在しない幽霊だから」

「また、ご冗談でしょ」(笑)

「彼のことなら情報をリークするよなんでも」

「知りたいだろ?女の好みから性■まで・・・」

「キャッ」(//・_・//)

「あ、タクシー止まったよ 気をつけて帰ってね」

Ryoは未来を乗せたタクシーを見送るとTRASHへの階段を地下に降りていった

薄暗い階段の踊り場に赤いスポットライトが煌々と不気味な光を放っている

$「天使の弁護士 成瀬領」VS「天才鍵師 榎本径」



Ryoは一度閉じた眼を大きく見開いた


「あいつを消すしかないな」

「榎本開を・・」


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その消し方が尋常じゃないはず!ミステリアスな関係が見えてきました。
もう、みなさんわかってますよね!