こちらは妄想小説です、ドラマ原作とは一切関係ございませんのでご了承ください。

$「天使の弁護士 成瀬領」VS「天才鍵師 榎本径」
榎本径 怒りのレスキュー


榎本は芹沢を伴って再び熊田法律事務所へ向った

彼女の安否を気遣って毛布や飲み物を用意し目的地に到着すると

まずは芹沢から熊田へ電話を入れてみることにした

できれば穏便に相手を刺激せずに青砥純子を連れ戻したかったのだ

芹沢「もしもし、いつもお世話になります F芹沢総合法律事務所の芹沢です」

熊田「ご無沙汰しております、こちらこそお世話になります」

   「今日は何の御用でしょうか?」


芹沢「実は、会議で使う重要書類をうちの青砥が管理していまして・・」

  「ここへ寄った後に届けてくれることになっていたんですが」

  「GPSでここにとどまっている事は分かっているんです」

  「そろそろ帰るように言ってもらえませんでしょうか?」


熊田「芹沢さん無粋ですよ すぐには帰れないようですが」(微笑)

  
芹沢「困るんだよね~、資料の場所だけでも教えてもらわないと・・」

  「ちょっと、本人に替わっていただけますか?」

熊田は純子に向かって

「芹沢さんから、資料の場所を教えてくれという電話です」

「出ないわけにはいきませんよね、出ますか?」


純子は頷いた


芹沢「青砥、今から俺の言うことに、はい と いいえ だけで答えてくれ」

  「答えにくいかもしれないが、君を救うためだ 正直にゆっくり答えてくれ」


  「体は大丈夫か?」


青砥「・・・」


芹沢「青砥、大丈夫なのか?」

青砥「い・い・え」


芹沢「犯罪行為があったのか?」

  「はい」


芹沢「体の自由はあるのか?」

  「いいえ」


芹沢「答えにくいかもしれないが、今、服は着てるか?」

  「いいえ」


芹沢「青砥、 今から、榎本が突入するから待っててくれ!」

  「あ」

  「いいえ」

  「いいえ!」既に声は上ずり涙声になっていた

見られたくない、彼にだけは一番見られたくない姿だった


その直後に、榎本が地下室に突入した

持って来た毛布で素早く青砥の体を覆い、熊田に怒りの拳を振り上げた

「く ま だー」

榎本の怒りは収まらず、芹沢が止めに入らなければ

おそらく 熊田は殴り殺されていただろう


芹沢「熊田さん、榎本の暴行は謝ります」

  「ですが、お互い様ですよね」「ここは、双方穏便にお願いします」

  「それから、ご存知のように、青砥は一般人ではありません」

  「本人の意思で告訴することもありえます」

  「あとは、お分かりですよね」


熊田「フン 女は彼女だけじゃない、掃いて捨てるほど・・・」

  言うか言わないかのうちに榎本の拳が熊田に追加パンチを食らわした



榎本「帰りましょう」

青砥「・・・」(ゆっくり頷いた)

芹沢「三人でな!」


三人を乗せた車は都会の喧騒から逃れるように

静かに闇夜に消えていった

何事も無かったかのように・・・



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GPSとは
グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System)全地球測位システムを言う
人工衛星を利用して自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り出すことができるシステムである。


ぶ‐すい【無粋/不粋】とは
[名・形動]世態・人情、特に男女の間の微妙な情のやりとりに通じていないこと。また、そのさま。遊びのわからないさま、面白味のないさまなどにもいう。やぼ。「―なことを言う」「―な客」



この後の気まずさをどう克服するかですよね・・・