国産ジェット旅客機「MRJ」がついに初飛行しましたね!
みなさんもその初飛行の姿に感動したことと思います。
その国産ジェット旅客機「MRJ」について少し触れてみたいと思います。
MRJは三菱重工業が筆頭に日本製の小型旅客機として計画され
三菱航空機として事業を子会社化し、開発・製造が進められていました。
2014年には日本航空から31機の発注を受け、2015年1月に正式契約を締結
しました。初飛行は2015年11月11日に愛知県営名古屋空港で行われ
午前9時35分頃離陸しました。離陸後は太平洋上にある防衛省の訓練空域で、
航空機の基本動作である降下・上昇・旋回等を行い午前11時2分頃に同空港
に無事着陸。1時間27分に及ぶ初飛行を終えました。
三菱航空機が独自に進める日本初のジェット旅客機で,戦後日本が独自の
旅客機を開発するのはYS-11以来なんと約40年ぶりで、三菱製としては
戦前の1940年に開発されたMC-20(帝国陸軍航空部隊の三菱製一〇〇式輸送機
の民間機型)以来約75年ぶりとなるそうです。
機内は「新しい快適さ」というコンセプトのもと、モダンでスタイリッシュな客室空間
を計画。前方扉と後方扉を左右同一のステーションに配置し、 翼上の非常脱出口を廃し
たことから、柔軟かつ多様な座席レイアウトを可能。キャビンはほとんどの米国
人男性が収まる値の1.88mを考慮して高さ約 2mとし、大抵の欧米人男性なら屈まずに
室内を移動できるようにしました。通路幅・座席幅は共に46cm、座席配列は通路を挟
み、左右2列ずつの横4列で中央 座席は無く、乗客は容易に移動することができます。
機体には日本の最新技術が結集しており、日本が得意とする複合材を始め、機体の設計
には国内開発のスーパーコンピュータを使用。また、航空機開発は自動車以上に技
術の裾野が広く、MRJから様々な産業への技術移転が期待されており、機体の部品数95
万点のうち3割を日本企業が手がけてます。
予定ではANAで2017年に就航の予定となっています。まだ具体的にどの路線で運行され
るのかは発表されていませんが、大型ジェット機の離着陸数が制限されている
伊丹空港への便などに就航することが予想されているそうですよ。