リサイタルの「リ」の字も書いてなかったくせにリサイタルが終わったことを報告する不届者は私です。
実は3月2日にスメタナオンリーのリサイタルをやりました。
この日はスメタナの200回目の誕生日。奇しくも土曜日にぶつかったこの日は、日本の各地でモルダウが演奏されたようです。
私はそこからさらに一歩踏み込んで、スメタナの声楽作品をがっつり歌いました。バリトンのアリア全部と歌曲集、一個だけ歌わなかったものがあるのですが、そちらは習作で、歌としての完成度がかなり低いシロモノでしたので今回外しました。
こちらが愛を持って歌えば知らない曲でもご満足いただけるのか、非常に喜ばれました。
ほとんどの人が一曲も知らないわけです。スメタナはモルダウ以外何も知られていませんから。強いて言えば「我が祖国」の他の曲はオケファンであれば知っているでしょうが、歌は誰も知らなかったと思います。
それでも来ていただいた方には喜んでいただけた。
やはり有名な曲ばかり歌わなくても喜ばせることはできるのだと思いました。
ちなみに歌曲集「夕べのうた」。これはドイツリートやフランス歌曲にも勝るとも劣らないポテンシャルを秘めていますので、チェコ語を頑張って勉強して、いろいろな方に歌ってもらいたいものです。