朝6時55分の風景。

猛烈に寒い朝で、すぐに建物に入りました。

傷も塞がらないうちにパジャマで外に出るのは無謀だと思いつつ・・・

どうしてもこの風景を撮ってみたかったので。


待ちに待った米飯食です。うまうま。

ここの病院食は薄味だけれども、とても丁寧に作ってある感じが伝わってくるものばかりでした。

お昼ご飯はなんとカレー。

もう、こんなの食べてもいいの~?とおそるおそる口に運んでみると、食べやすくて美味しかったです。


サラダもデザートも美味しいです。

小鉢の野菜はいつもたっぷり入っているので、大満足。


食事は美味しいけれど、どうしても足りない物が。

珈琲。

日中は薬を飲むこともないので、とうとう我慢できずに缶コーヒーを買ってしまいました。

あみぐるみを編みながらちびりちびり飲みました。


お風呂に入ったあと、お見舞いに頂いたTシャツを着て撮影。

通りすがりの看護師さんに「パジャマ姿と違ってイメージ変わりますねえ」と声をかけられました。


この日は日曜日ということもあって、病棟はお見舞い客で混雑。

ここは病気の人ではなく、お産の人がほとんどなので大にぎわいです。

穴場の小児科の待合室でのんびり過ごしました。

診療は休みなのでだ~れもいません。


今日の晩ご飯は中華料理です。

やっぱり白いご飯は美味しいです。

宅急便が届きました。なんだろう???


すてきな包装紙にくるまれています。なんだろう???


枕に寝かせてみました。なんだろう???


ポッキー!

ポッキーが丁寧に梱包されていましたよ!


ポッキーを包んでいた布はTシャツでした!

朝7時に庭へ出てみると、少し遠くの山が真っ白!


東の空はまだ朝日が見えず。


アオチャン「みっちゃんまだ四日目なのに早朝の寒い外へカメラ持って出たんだって。」

マクロ「元気いいな。」


アオチャン「僕はぜったいに良くないと思う…」


給湯器のある場所にはいつも、アツアツのほうじ茶があるので

よく貰いに行きました。

愛用のサーモマグです。


朝ご飯。

どんぶりいっぱいのお粥をたいらげるのには苦労しました。


オムレツの美味しいこと!

油っけがほとんど無く、だし巻き卵のようでした。


食事のあとは食器を「下膳室」という小さなお部屋まで戻しに行きました。

そのままにしておいても回収にきてもらえるのですが、なるべく体を動かしてみたくて

自分でできることは積極的にとりくみました。


お見舞いのお花。薔薇がいい匂い。


病気が発覚した日に自分を励ますために買ったiPod。


お昼ご飯はきつねうどん。


瑞々しい野菜がたくさん出るのでとても嬉しかったです。


サツマイモとレーズンの甘煮。


シャワー浴の許可が出たので、気分転換もかねて早速お風呂を使いに行きました。

まだ歩くこともまともにできないので、ママに手伝って貰いながらのシャワー浴でした。

傷口はどうなっているのか見てみると、しっかりしたフィルムで密閉されていました。

水をいくら被っても大丈夫そうです。


半日単位で回復してくるという看護師さんの言葉通り

ぐんぐん調子が整ってきました。

しかし、お通じがまだ一度もないのが心配でした。

今日出なければ明日には下剤か座薬を使わないといけないし、

お腹の中をなるべく圧迫されない状態にしていたかったので

ちょっと裏技を使いました。

お手洗いのウォシュレットでお尻をこちょこちょしていると

必ず百発百中でもよおしてくることは解っていたので

試してみたところ、Well done!!


夕焼け色の病室。


横たわっていて見える景色はこれだけ。


入院中の私のデスクトップ。


この日あたりから退屈さを感じることができ、安心感も出てきました。

お腹を出してフィルム越しに傷口をまじまじと見てみたら、なんと針金で留めてありました。


晩ご飯。お粥も今夜でおしまいです。

重湯やお粥は食べづらかったけど、点滴もされなくなっているので

体力を落とさないように頑張って食べました。

大きめのスプーンを持って行ったので重宝しました。

この日は独りでお手洗いに挑戦。

なんとか用を足し、とりあえずズボンを上げ半ケツになっていないのを確認し

そそくさとベッドに戻り看護師さんを呼んで腹帯を直してもらいました。

立ったまま巻くほうがいいかと思っていたら「寝た方がしっかり巻けるのよ」とのこと。

裾の端を三角に折り曲げ、下はきつめに上はゆるめに巻くのがコツなんだそうです。

しっかり巻くと、これがちっとも落ちてきません。すごい。

昨日落ちてしまったのは、軽く閉じてあっただけで正しく巻けてなかったためでした。


そして、朝ご飯のときに術後初めてのショット!


今日の食事は五分粥。これは朝ご飯のつけあわせに出た白菜のおひたし。

久しぶりの固形物。シャキシャキして美味しかった!

お腹の働きがまだ不十分かもしれないので、一口百回咀嚼しました。


心電図の電極も背中の硬膜外麻酔の管も外され、だいぶ自由がきくようになりました。

体を起こすことも積極的にして、固まっていた指先をほぐすために編み物も再開しました。

この日の回診は執刀医の先生で、編み物している姿に「・・・元気ですねぇ」と驚いた様子でした。


お昼のおかず。やわらかく煮てあるハンバーグとボイル野菜。

食欲をそそるメニュー。


蕪の酢の物。さっぱりして美味しい~。


茄子の煮浸しを薄くスライスしたもの。

分葱がたくさんまぶしてあって有り難い!


お昼ご飯の頃には、このように一品ずつ撮影する元気も出てきました。

いよいよ点滴の管も外され、日中は病室のそばの処置室で内診がありました。

内診台が空くのを待つ間、先客の妊婦さんの悲鳴とうめき声がすぐそばで聞こえ、

ものすごくどきどきしてました。怖い!

当の私の内診ではエコー検査をしたところ「ああ、いいですねえ いいですねえ」と先生のお言葉。

お腹の中の傷の具合はよさそうでほっとしました。


ベッドの脇の様子です。

黒猫のマクロは先生の処置を見守る役、アオチャンはお腹の傷を見守る役。


先生がベッドにやってきて「お加減はいかがですか」と尋ねてきました。

お陰様で具合は良いですと答えても、何か言いたげで煮え切らない雰囲気の先生。

今日診察したばかりなのにどうしたんだろう、何か経過を注意深く見守るような

問題でもあるのかしらとどきどきしていたら、

「・・・あのう、こういうのフリーズしたときってどうすればいいですか?」と

先生の手にはiPodが。


私はPCスクールのインストラクタを数年経験していたこともあり

未だに色々なところで救急対処として教えを請われることが多く慣れていたつもりでしたが、

まさか三日前に自分のお腹を裂いた先生から質問を受けるとは思わなかったのです。

この状況が何とも笑いのツボに来て、思い出すたびに楽しく笑ってしまいます。

それまでのストレスが一気に解消された楽しいハプニングでした。


実は昨日も先生がやってきて「お加減は?」と一言。

「お陰様で」と答えると、何かお話したそうだけどもじもじしたまま先生は行ってしまいました。

そのときはママがそばにいて「何か言いたげだったけど、どうしたんだろうね。

何か問題あるのかね。」と、少し気になっていたんです。


あとからママに話したら、このときは家族がいる手前、iPodのことを聞きたくても

なかなか言い出せなかったのかもと二人で笑ってしまいました。


ひなまつりの日なので晩ご飯も豪勢!

真鯛の塩焼きに黒豆に潮汁。

ご飯は半分重湯のお粥ですけども。


朝、うがいの水と蒸しタオルが配られます。

少しでも動いてみようと、寝たままほんの少しうがいをし

気管に差し込んだ管で怪我をした口の端の血をぬぐいました。


あいかわらず点滴の針の存在が辛くて仕方ありませんでした。

体調はさほど悪くないので点滴くらいなんともないはずなのに。

昨夜の輸血のために指には血中酸素を計るクリップが留まり、

胸には心電図の電極、それらの記録を採るための端末が枕元にゴロゴロ。

硬膜外麻酔のボトルも首にかけられ、オペ着はハダけてバラバラ。

尿を採る管も痛みや違和感はないけれど管をつぶさないように気を遣います。

指のクリップに繋がった端末はしょっちゅうアラームが鳴ります。

体調や傷の痛みとはまるで関係のないことにずいぶんストレスを感じました。

同室のお見舞いの声もテレビの音も、家族のお見舞いも何もかも辛く、

この日の自分のお見舞いはどうしても応対できないと断りました。


こんな調子で気持ちだけが疲労困憊。

事前の診察でかかりつけの精神科医から入院先の精神科医に引き継ぎをしてあり

何かあったらいつでも対応してくれるとのこと。

なんども枕元のナースコールを押そうとしましたが、そうなれば問診をするはめになり

それもまたしんどいだろうと思いとどまりました。


日中、オペ着からパジャマに着替えることになり、これもまたしんどそう。

でも看護師さんはとても上手に楽に着替えさせてくれました。

でも暑がっていたせいで下のズボンは履かずにバスタオルで腰巻き状態。

ショーツもなぜかお尻の下までしか上げてもらえず。

こんな中途半端な・・・・・。


そんな中、今日こそは起きあがらなければと頑張る気持ちもあり、

気持ちを落ち着かせ集中できるように、そばに居たママに席を外してもらい独りに。

ベッドを上半身部分を電動で立てて、そのまま自力で体を起こしてみると

目眩のように視界がぐる~りと回ります。

しばらく何度か寝たり起きたりを繰り返し、目眩がしなくなったところで

看護師さんが来たときに思い切って「歩く練習をしてみたいです」と告げまず体を起こしました。

ショーツとズボンを履かせてもらい、ベッドを低くしてよいしょと立ち上がるとあっさり成功してしまいました。

ふらつくことも無く、ゆっくり歩けました。

血中酸素の指クリップは外されました。

尿の管ともおさらば。自分でお手洗いまで行かなくてはなりません。


戻ってきたママに起きあがれるところを見せ、立って歩いてもみせました。

なるべく早めにお手洗いに行くことにし、ママに付いてきてもらいました。

半歩ずつすり足で、ものすごいスローな歩み。

いざお手洗いについてもズボンとショーツが自力でおろせず。

ショーツをおろすと腹帯がドサっと落ちてしまいます。

これはさすがに独りでは難儀そう。


この日の晩からは流動食が始まりました。

オートミールや離乳食みたいなものが出るのかと楽しみにしていたら

運ばれてきたのは四つのマグカップ。

一つずつ開けてみると、重湯・牛乳・コンソメスープ・オレンジジュース。

これは流動食とは言わずに飲み物と言うんじゃ無かろうかとがっくり。

それでも一所懸命ごくごく飲み干しました。


携帯電話をいじる元気も出てきて、近しい人々に手術が無事済んだことをメールで伝えました。

お腹の傷の痛みと合わせて左手首の点滴の針が気になって気になって

一日中、体を微動だにせず過ごしました。

うがい用や飲み水を持ってきてもらっても何もしないまま。

あいかわらず目が半開きでうつらうつらしている状態。

言葉もあまりでないので、ときどき「んー」とハミングして声が出るか確かめてみたりしました。

排尿の管は痛みどころか何の違和感も無く、尿意をまったくもよおさないので楽でした。

点滴をしているせいか、ずいぶん出ていたようです。

頭痛や吐き気などの麻酔の副作用は全く無かったです。


人によれば術後一日目で起きあがり歩くこともするそうですが、

私はとてもそんなことはできそうになく、看護師さんの誘いも断ってしまいました。

実は入院前にネット上で手術の経験談を読んでいたときに

最初の歩く練習は怖くて断ったという記事を読んで

私はそんなことにはならないゾと回復に自信があったのですが甘く見ていました。


執刀医の先生がやってきて、私の貧血状態が思わしくないとのこと。

出血に備えて術前に貯血したのが多少響いているようでした。

なので貯血した血液をまた輸血して戻すことに。

輸血がスタートすると今度は「今からエコーを撮ります」と。

これを聞いたときはとてもしょんぼりしました。

手術したばっかやん、動くのがずいぶん怖いのにどうしよう。

寝ているだけで動くわけではないのですが、受け答えをしたり体をいじられることに

だんだんナーバスになってきていました。

お腹の上からエコーを撮った結果、施術したところに大きな血豆ができているとのこと。

先生の話では、この血豆が貧血の元かもしれなくてこのまま大きくなりつづけるようなら

再度開腹して処置しなければならないと。

この話を聞いた時点でかなりしょぼくれました。

またお腹を開くのはもうごめんだと強く思っていました。

いよいよ手術当日。

体が確かな異常を示すようになってから7年くらい経ったかな。

長年の患いからやっと前進できると思うと感無量。

施されるのは15センチ前後の開腹手術による「卵巣膿種摘出」。


本当は手術することがものすごく怖くて嫌なのだけど、

今更中止できるわけもなく開き直った感じで朝からぼんやり過ごしました。

昼前にオペ着に着替えブドウ糖か何かの点滴を一本。

オペ着はかなり年期が入ったように見え、ところどころ鉤裂きができていました。

でも丁寧に繕ってあって長持ちさせている感じに関心しました。

昼過ぎに憂鬱の種であった筋肉注射。

子どもの頃、剣道で膝を傷めたときに全身麻酔の手術経験があったので

術前の筋肉注射の痛さに懲りた経験がありました。

いざ、注射されてみると、痛いことは痛いけれど激痛ということはなく、あっさり終了。

やれやれ、難関を一つクリア。


それから間もなくして手術室へ。

ベッドのまま別フロアへ運ばれました。

手術室へ入るとBGMが渡辺真知子さんの「迷い道」。

あれー!?昨日のオペ室担当のお姉さんにオーダーしたのはクラシックだったのに~。

麻酔科ドクター「渡辺真知子か~うーん迷い道。誰が持ってきたの?」

執刀医「あ、ボクです。好きなんですよ~渡辺真知子。」

先生、あなたかい!

私「クラシックじゃないんですか~」

執刀医「あ、クラシックに変える?」

私「いえ、いいです~ 何か記念になりそうだから」

麻酔科ドクター「あはは 聴くたびに思い出したりして」

というやりとりのあと、手術台の上でボイル海老のように丸まって背中に硬膜外麻酔の管挿入(のはず)。

それから仰向けになり、既に刺さっている手首の点滴針から麻酔注入。

「腕がすこし痛くなるよ~」と言われ、二の腕に鈍痛。

直後意識がフワっと遠のいたとき、ああやっと手術が始まるな、よし眠るか

と力を抜くと意識がそこで途切れました。


そして術式終了後、口の中に差し込まれていたパイプを抜かれた拍子に覚醒。

覚醒した瞬間は夢を見ていた感覚が残っていて、意外でした。

気管に挿した管のせいか喉に痰がかなり詰まっていて、

すぐに「痰を出したいんですけど」とふにゃふにゃ言うことができました。

病室に戻ってからは気分が悪いこともなく、傷がひどく痛むこともなく

ただただ眠たいばかり。

ああ、あとお腹もすいていました。

しばらくしてお腹からコロコロと小さな音が鳴る感覚があり、それは安心しました。

時間が経つに連れ傷口やお腹の中が少しだけ痛みました。

我慢できないこともないけれど、なるべく楽にしておこうと思い

痛み止めを何度かもらいました。

腰の背骨にさした硬膜外麻酔の管には、この日の晩に麻酔液が入りました。

もうすでに入っているかと思ったけれど。


麻酔の副作用で頭痛が起こらないよう、枕は外されていました。

だけど枕が無いことすら気付きませんでした


とにかく、意識がうすらぼんやりしていて、言葉もうまく発せられず。

「でしゅ(です)」「きじゅ(傷)」「あい(はい)」というような赤ちゃん言葉状態で

そんな自分にとほほな気分。

夜中に検温血圧測定や点滴交換に来る看護師さんが皆

なぜかフィギュアスケートの荒川静香選手に見えておかしかったです。

ベッドに横たわった時の視界はこんな感じ。

天井からぶら下がっているものをよく見ると・・・↓


高千穂!!(オリンパスの愛称です)


氷が浮かんでいる甘酸っぱ~~~~い下剤。


晩ご飯。


オクラ大好き。

ごあいさつ

二匹のネコを連れて入院しました。


アオチャン「みっちゃんはここで何されるのかなぁ?」

マクロ「腹ァかっさばかれるらしい 豪儀だな」

アオチャン「こわいねえ」


マクロ「なかなか寝心地のいい枕だな」


アオチャン「ここはみっちゃんが寝るところだよ・・・」