今年も行ってきました。博多天神落語まつり。
相変わらず豪華な顔ぶれ…
私が行ったのは最終日のJR九州ホールで開催された、
『東西の襲名披露の会』
出演者はこちら。
好楽師匠の息子さんの王楽さん、円楽師匠、ざこば師匠、南光師匠。
襲名されるのが萬橘さん(前・きつつき)と文之助さん(前・雀松)。
最初は口上から。
下手から、王楽さん→円楽師匠→萬橘さん→文之助さん→ざこば師匠→南光師匠。
王「最近は口上の仕事が多く、仲間内からは『コウジョウチョウ』と呼ばれております」
とのこと(笑)
まずご挨拶はこのイベントのプロデューサーである円楽師匠から。
円「ひらがなの名前というのは、あまりよろしくないですねえ……」
上手にはひらがなの師匠がおられますが。
ざ「…( ゚д゚)ハッ! わしひらがな三文字やぞ!」
円「待って待って、最後まで聞かないと」
円「ひらがなの名前で悪いと言えば、たい平のようなねえ。しかしざこば兄やんはひらがな三文字、更に濁りがある!」
ざ「…(・∀・)!」
お互い手でオッケーサインを作って笑顔でした。
しかしその後何故か円楽師匠の口がまめらないことに(笑)
あんなに噛みたおす円楽師匠は初めて見た。そして新鮮だった。
そして南光師匠から襲名する二人のエピソードなどお言葉をいただくことに。
南「萬橘くんの話もせないかんの?」
円「そりゃ…」
南「萬橘くんの話と言ってもねえ…今日初めて会うたからなあ」
初対面の人間の何を話せば良いか分からぬと難しそうに言う南光師匠(笑)
とりあえず、お祝いということでいくらか包むのが襲名の際の先輩達。
南「いくらがええかな、と思ってとりあえず三万お祝い包もう思ったんです。でもそれをこの人(ざこば師匠)に言うたら『お前が三万包んだらわし五万十万包まなあかんやろ!一万にしとけ!』って言うたんで一万包みました。でも気持ちは三万分ですから」
まさかお金の汚い話を聞くことになるとは。
そしてここで南光師匠の襲名の話。元々は違う名前にする予定だったとかで。
南「最初は南光やなく萬光にしようと思ったんです」
ざわつく会場。
ドン引く下手。
南「いやいや、ホンマにおったんです、萬光って師匠が。そんで師匠達もええんちゃうかって言うてくれてたんやけど、その頃NHKのレギュラーがありまして。NHKにそれ言うたらやめてくれって言われたんで南光になったんですわ」
調べたらおられました、萬光師匠。
三代目が1917年に死去されたってところで終わっております…
今の世の中では難しいかねえ。
ざこば師匠からもお言葉を。
いろいろありましたが、文之助さんに苦言。
ざ「あれなんて言うんですか?横断幕?」
会場の両側には襲名された二人の幕が下げられておりました。
萬橘さんの幕はきつつき(?)のキャラクターが描いてあって可愛らしい(*´ω`*)
ざ「お前(文之助さん)の小さいやないかい!」
まさかの幕の大きさに文句。
文「いえ、あの、あれは繁昌亭の大きさに合わせてあります(;´Д`)」
ざ「あ?じゃあ持ち運び出来るようにいろんな大きさ揃えんかい!」
工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工
先輩からの苦言、ひでぇwwww
そして長引く口上(笑)
そろそろ締めて…と王楽さんが困り果てる。
むしろ上方のお二人に下手の二人も困り顔。ずっと困り顔。
なんとか、力業で締めに入ることに。
ざ「では、皆さん。三本締めで。この二人と、そして日本の発展を願って…」
円「領土問題は?」
ざ「そう、尖閣諸島…北方領土…それら全て還ってくることも願って三本締め(`・ω・´)」
壮大なことになって締めとなりました。
口上はずっとおっちゃん達がキャッキャしておった印象しか残っておりません。
そして真ん中の襲名の二人がずっと頭下げたままという辛い姿勢の中、先輩達の自由っぷりに困惑して追った印象がずっと残っております(笑)
演目はこちら。
王楽さん『みそ豆』
円楽師匠『猫の皿』
ざこば師匠『お玉牛』
萬橘さん『鮑のし』
南光師匠『いたりきたり』
文之助さん『替り目』
でした。
仲入り前の萬橘さん。
萬「ざこば師匠の後、という…私は何か罪をおかしてしまったのかと思う仕打ち」
とかなりのプレッシャーを感じておった言葉は忘れません(笑)
パンフレットでは円楽師匠のプロフィールやご挨拶で、友達がいることを強くアピールしておりました(笑)
今回はメモ帳を持って行っておらんかったので曖昧になってきた記憶だけで書きました。
違うよ、ということは多々あると思いますがご了承くださいませ。