
『バレーボール』
やはりバレーは面白い!モントルー大会を見て思いました。1回で相手に返球する卓球やテニス、バドミントンとは違う面白さがあります。それは3回で基本返すので、相手の駆け引きはもちろん、味方の思いやりや意思疎通が必要だということ。その一体感が生まれる時にバレーは最も面白いと。
人間性を非常に表しやすいスポーツかもしれません。全く無名の選手達の性格や特徴が今大会で非常にわかった気がしている自分です。勝手な判断で間違っていることも多いかと思いますが、それもバレーボールファンとしての楽しさだと思います。
ボールとボールをつなぎ、その気持ちを持った最後の3rdタッチの選手が決める!素晴らしいスポーツです。やっぱりバレーボールが好きだな、と自分は実感します。
■2014モントルーバレーマスターズ大会の総評
その中で、全日本候補31名のうち、14名のA代表入りを賭けた選手たちがわずか2週間の合宿を経て試合をこなしました。真鍋さんはほぼ選手たちに均等にチャンスを与え、実力を十分に見せた選手、全く貢献できなかった選手など色々見えたと思います。
まさに代表はサバイバル。といっても世界バレーまであと3か月半しかない中、今季は育てるというよりも即戦力を必要としています。14名中、どのくらいの選手が即戦力として期待できるのかをみてみました。
●新戦術について
全日本始動会見で表明された「MB1」続行宣言。更には進化形までも。でも今の全日本の試合を見れば見るほど納得してしまいます。ブラジル戦は、MB2人で30点。日本もサイドの不調で平松8、大野8の16点と踏ん張ったんですが、それでも14点もの差。ミスを差し引いたら、もっと行くかと思います。
「MB1」は個人的には非効率的な戦術で賛成できないんですが、ここまで世界との差を痛感させられると仕方ない。おそらく岩坂、大竹などに変わっても同じことだと思います。やはりMB陣は1枠を争って、MB枠に入るサイドアタッカーのMBSを誰にするかだと思います。
MBSに要求されるのは、攻撃の多様性。レフトからもミドルからもライトからも打て、そして速攻を組み入れられることが必須。真鍋さんも言ってましたが、昨年のMB1の課題はトランジションで機能しなかった。
特に迫田の場合は助走を8m擁するので、ブロック後に助走を取る時間がないのが現状。迫田はサイドアタッカーだと感じます。やはり今適任なのは長岡。テンポも速く更に左利きなので、前衛2枚でもエースとしてライトから機能できる。更にはBSも打てる。
そしてブロックが良く、テンポも速い井上愛里沙や古賀紗理那も面白いんじゃないかなと感じます。まだ若いのでレセプションアタッカーとしては荷が重すぎる。でもMBSならば十分に機能するんじゃないかと思います。
ベテランの山口も候補に挙がりますが、ミスが少ないですが高さ的にどうかなという印象です。山口がコートinする場合は、周りのサイドアタッカー陣を工夫する必要があると思います。コンビを絡められる布陣だと山口は機能し始めるかなと感じます。
色々とまた後日、考えてみます。ではモントルーの個人評価をしてみます。あくまで個人的意見なので、参考程度にみてください。
[セッター]
◎藤田夏未
藤田選手は、この1年で最も伸びた選手だと自分は実感してます。特にバレーボールに向き合う姿勢が最も変わったのではないかと感じるくらい。今自分がどういう立場で何をすべきなのかをしっかり把握している選手だと思います。得意のゲームメイクはもちろん、昨年のモントルーで課題だったランニングセットも徐々にボールの下に入るのが早くなってきました。更に一番伸びたのはサーブ。昔はもっと横から打つようなフォームでしたが、できるだけ高さを出すフォームに変化。
問題なくA代表に入っても違和感ない選手だと思います。メンタル面の充実と責任感、自覚の表れがコートに出ているので、全日本の正セッターとしても期待できる選手だと思います。特にMB、OPの使い方が非常に上手く、ここ最近はBSの使い方も相手に応じて使えるようになってきたのが大きい。非常に評価できる選手です。
△佐藤美弥
まだまだセッターとしての経験が必要な選手だと感じました。まずハンドリングの正確性、ランニングセットでのボール下に入るスピード、味方の調子や特性、そして相手との駆け引き、更には序盤、中盤、終盤のゲームメイクと試合を通しての流れの読みなど、たくさんやることがあると思います。おそらく佐藤美選手にとって、とてつもなくいい経験ができたと思うので、今後に生かしてほしいです。高身長のセッターで攻撃的なトスワークができる選手はそんなにいません。とても貴重な存在なので、次の機会に期待したい。この1年、リオ五輪を本気で目指すなら、セッターの五輪期限は2015年8月まで。彼女にとって勝負の年でしょう。
[WS]
◎高田ありさ
自分はこの選手は世界には難しいと思ってました。確かにVプレミアでは通用するけど、海外の高いブロックにはほぼ不可能だろうと。ただコートinすると全く違います。チームに不思議と安定感が生まれ、レセプションやつなぎ、ブロックやフェイントのフォローなど見えない部分での下働きが非常に評価できました。更に攻撃面でもテンポも速いのでブロック1枚で打つことが多く、コース打ちが非常に上手いので、十分な得点力を上げていました。ただ課題も。高田は後方からロングサーブなので、相手コートに入る時は、球威が落ち、レセプションが入る形。球威が落ちている場合は、もっとボールの変化が必要なんです。変化球的なサーブを心掛けないと厳しい。サーブの打つ位置を考えないと。
サーブだけでなく、ブロックもジャンプ力がないのでなかなかシャットしにくい。その2点が14名に入れるかどうかの瀬戸際だなと感じました。ただ新鍋の代わりに入ったら、どうなるだろう?と思ったこともあるので、ぜひ試してほしいです。非常にミスが少なく、真鍋さんが使いやすい選手だと思います。
高田のもう一つの利点は、体の柔軟性。スパイクやレシーブフォームは独特ですが、体の柔らかさがあるので、怪我が少ない選手の一人ではないでしょうか。そういう点も評価されると思います。
◎井上愛里沙
期待以上の、想像以上の選手だったことが嬉しいです。まだ大学1年生の弱冠19歳。2020東京五輪は古賀紗理那と双璧を成すWSになるだろうと思います。ただブラジル戦は、レセプションアタッカーとして入ったので、体勢維持に苦しみました。レセプションを受けた後に体勢を崩すことが多く、打数さえ増えなかった。これがブラジルの大きな狙いだったんですけど。ブラジルは良くバレーを知っているというか、弱点を見つけるのが早く、その適応能力の高さを感じます。
このモントルーの得点源は井上。井上を潰すことで日本は攻撃力が激減する。それを知ってか、井上を得点源のローテで集中攻撃、そしてもらったチャンスボールをアデニジア、キャロルの速攻で連続得点。
ブラジルはバレーでの勝ち方、「勝利の方程式」が本当に無駄がなく、十分すぎる。途中から今村にレセプション変更しても良かったかなとは感じましたが、最後まで井上で行きました。
将来は日本のWSとして十分に活躍できる才能は魅せてもらいましたので、まずは"自覚"が必要。サーブもサイドアタッカーを狙えと指示が出ているのにリベロの真正面に打ってしまい、ベンチで川北コーチが激怒していたのを思い出します。
まずメンタル面で、全日本で何をすべきなのか?何を求められているのか?感じてほしい。その中で若さを前面に出して思いっきりプレーをしてほしいと感じます。
相手コートを見る、ブロックを見る、そういう判断力は素晴らしいし、手首でコート奥に打ったり、素晴らしい球威で超インナークロスを打ったりと、スパイクの技術は素晴らしいものがあるだけに、サーブの正確性やブロックの基準、何よりもレセプション、ディグなどのつなぎが向上すれば、かなりすごい選手になると思います。
△今村優香
この選手は危険度大。リスク大という認識です。とにかくミスはするけど当たり始めるとバンバン決める。どちらかというと海外の選手のような性格なのかもしれません。大事なポイントでミスをしてしまうので、真鍋ジャパンにはまだそぐわない。サーブも〇、スパイク△、レセプション△ですが、特にディグ。バックライト管轄のフロントレフトのフォローを何度もしてしまい、衝突する癖が抜けない。
バレーの組織としてのルールを守れないというか、非常に個性的なのかなという印象です。もっと効率の良いチームプレーを心掛けないと、いつまで経っても上達しない気がします。もったいない選手ですが、バレーボールというスポーツの考え方そのものを変えるべき選手だと痛感します。彼女がいることでチームの和が乱れないか不安が残ります。考えてプレーをしながら、周りをしっかりと見るプレーが欲しい。
△内瀬戸真美
ドイツ戦フル出場で、内瀬戸は勝負弱い。そういう印象でした。大事なポイントでミスになってしまう。レセプションは〇ですが、その他の特徴がない。ドライブサーブも結局Jフローターに変更。
ピンチレシーバーでは使えるけど、ピンサーや前衛では使えないとなると、全日本での居場所は難しい。やはり落ち着いてプレーできるレベルになるまでリーグ経験が必要かなと思いました。次に期待したい。
△高橋沙織
高橋は2年目のジンクスなのか、U23までは活躍していたものの、リーグ戦に入りスパイクが不調のどん底。コース打ちがなかなかできてない感じです。テンポを速くしているのか、何かを変えようとしている途中段階だと感じますが、それが上手くいってないので、伸び悩んでます。またレセプションアタッカーとして本格的に挑み始めたので、その影響も大きいようです。体勢を崩しながらもスパイク助走に入るので、当然いい状態で打てるスパイクとは限らない。今レセプションアタッカーとして最も大きな難関にぶつかってるかもしれません。乗り越えてほしい。
[OP]
×白垣里紗
未だにこの選手が全日本に招集された理由が不明です。テンポも遅くコース打ちも今一つ。身長の割にレセプションやディグも△なので、思った通りモントルーでも活躍できなかった。とはいえ、どんなトスでも打ちこなす器用なタイプでもないし、レフトもミドルも打てる選手ではない。全日本はまだ早い選手だと思います。
[MB]
〇大野果奈
同僚の島村の召集が見送られたことが残念でなりませんが、NECの裏MBとして活躍していた大野。速攻を主にサーブが非常にいいので、前衛でも後衛でも貢献できる選手。しかしブロックはどうしようもない。総合的に〇ですが、全日本のMB1枠として使えるか?といったら疑問が残ります。〇平松美由紀
とにかくテンポが早く、キレがある。それが平松の特徴。初戦のアメリカ戦で1本目のみ通用し、2本目からは早速対応されリバウンドの嵐だったのが鮮明に残ります。そこから藤田と話し合ったと思いますが、ブラジル戦で更にテンポの速いCワイドが完成してました。完璧なコンビから更にLを使ったりと、相手との駆け引きに応じた攻撃に幅が出てきました。ただ平松の課題は攻撃以外。サーブが△、ブロックが△、ディグが△でスパイク以外使えない。もし日本のレセプションが総崩れで30%台の試合があるとすれば、平松の活躍の場はないということになります。
まだまだ1枠で使える選手にはなってない現状です。スパイク以外の総合力を高める選手に成長しないと。土壇場で庄司にピンサーを変えられるような状態では厳しいです。全日本という自覚と成長を期待したい。それしかないです。
△庄司夕起
庄司はもうベテラン。ですがフィジカルがかなり落ちてます。まだ2009年グラチャンの時の方が状態は良く、キレも気迫もありました。どうも気持ちが入ってないプレーが多いというか、責任感を感じるプレーが少ない。ブロック、攻撃共に今一つ世界からはおいていかれている状態。高さもないので、今庄司が全日本に必要か?と聞かれると、yesとは言えないです。
△関李香
この選手もなぜ召集されたのか今ひとつ理解不可能。基本岡山のブロックはマンツーマンブロックを基本としているので、横移動のブロックには対応が△。その上、ネット近くで空いたスペースを見つけて、そこにボールを沈めるバレーなので、190㎝以上ある海外相手には簡単に抑え込まれ打つ場所すらなくなる。テンポの速さというよりもトスの速さを利点としているので、他のセッターとなるとコンビ合わせに時間がかかります。
岡山の選手はチーム内で同一の認識があれば、十分に活躍できますが、個人になった途端、全日本と全く違うバレー種なので、実力を発揮しにくい選手が多い。山口などは器用なので特殊ですが、岡山の選手が全日本に少ないというのは、特殊なバレーだけに世界で戦うには難しいという逆の不都合点になってます。
川島も同様に感じます。なぜ関、川島が召集されたのかが未だに不明です。
[L]
〇筒井さやか
非常に安定している。でもスーパープレーもない。それが自分の筒井への印象でしょうか。大きなミスもないけど、チームが盛り上がる1点につながるスーパーディグもない。レセプションもさほど乱れないけど、オーバーパスが得意なわけでもなく、特徴がない選手です。佐野や佐藤あに比べると、下位チームへの戦いはいいですが、上位チームとの戦いでかなりの差が出てくると感じます。相手を読む力、相手と駆け引きする力が欲しいです。そして守備範囲がまだ狭いので、コート半分くらいは自分という意識で臨んでほしい。
△宮本小百合
オーバーパスのレセプションは抜群にうまい。ただ現在はそれだけです。守備範囲の認識が違うので、まずその範囲を確認し、把握しなければならない。更に9人制と違って、かなりの動きをするので、相手との駆け引きがまだできる状態にないのを感じました。
余裕がないと言ったらそうですが、わざわざ味方の目の前でレセプションを取に行き、逆に乱れて不利な展開を作ってしまうというプレーも何度も見ましたので、リベロとして使える状態にはなってないです。
ただ日本が苦手なオーバーパスのレセプションを簡単に戸なる技術は◎。今後日本がどういう形でレセプション陣形を組んでいくのか不明ですが、ブラジルのように前で構えるように変化していくのであれば、宮本のような技術は必須。もう少し合宿で見たい気もします。真鍋さんはどう判断するでしょうか!?

全日本なので、チームへ帰る選手もいれば、再度召集される選手もいます。通告は厳しいことですが、自分に何が足りなかったのか?これから五輪にでて金メダルを獲りたいのか?
金メダル獲りたい、本気で全日本で活躍したい!と強い気持ちを持つ選手が最終的に残るだろうと思います。
いよいよ本格的な全日本の指導。おそらく諸外国の動向を見ていると、一番遅い始動かもしれませんが、残り3か月半で、何が完成するのか?グラチャンでは1か月で未完成品だった戦術の完成品を早く見たい気もします。
今後の全日本は、
6/6~ 国内合宿
7/9~ エリツイン杯(ロシア)
7/28~ WGP予選第1週(トルコ)
です。まずエリツイン杯で、若手とベテランの融合的なチームになると思いますが、いきなりMB1を使ってくるのか?期待したいです。
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