基礎編として分類していますが
日本人にとって非常に難しいのが
この名詞の概念です
これと合わせて身につけておきたいのが、
aやtheなど、名詞の前に置く冠詞です。
これも日本語にはない概念なので、
慣れておくことが大切です
このように非常に大切な分野であるにもかかわらず
中学ではしっかりやらないのも事実です
その理由は難しいからです
実際、
ちゃんと理解していない教師も多く、
きっちり説明できない。
色々な回答の可能性が出てしまうので
テストの採点が面倒になるのは
わかりますがこれを端折ることが
英語理解の大きな妨げになるのも事実です
名詞は大きく5種類に分類されます
①普通名詞
②集合名詞
③抽象名詞
④物質名詞
⑤固有名詞
さらに、
別の分類として
・可算名詞 数えられる名詞…複数形になる
・不可算名詞 数えられない名詞
…複数形にならない
があり、
①普通名詞と②集合名詞は可算
③〜⑤は不可算
となります。
しかし、
同じ単語でも、
その意味によって加算か不加算か異なったり、
普通名詞か抽象名詞となる場合があるので
単語ごとに分類を考えるのも危険です
難しいですよね
そう、難しいんです
とりあえず、
よく使う単数に関しては
慣れることが大切です
では、ひとつ一つ見ていきましょう
①普通名詞…物や種類などを表す名詞
pen dog student など
②集合名詞…人や物の集合した名詞
family class team people police など
数えられないものもあるので注意しましょう
また、
There are 5 families
in the garden.
のように、
ひと家族単位で考える場合は数によって
単数にも複数にもなる
その一方で、
My family are all rugby fans.
私の家族全員がラグビーファンだ
のように家族ひとり一人をフォーカスする場合
は単数形でも複数扱いになることがあります
中学英語では、
後者の用法のみしか教わりませんが、
集合名詞が複数形になる場合の意味を
理解しておくことも大切です
もう一つ、
fish には es がつかない
と教わると思いますが、
この理由も集合名詞だからということです。
魚の種類として使う場合
various fishes
となる場合があります
似たような使い方をする
よく使う名詞でfruitをイメージすると
分かりやすいかも知れませんね
では、
ここからは複数形の形にはならない
不加算名詞です。
③抽象名詞…具体的な形のないもの
peace hope advice work など
物事の性質や状態を表す名詞です
advice(助言)なども日本的に考えると
数えられそうなものですが不加算なので
注意が必要です。
数を表したいときは
a piece of advice
のように表します
a piece of を使うことが多いようです
それに対して、似たような単語でも
question に関しては少し異なります
疑問の意味では不可算
質問の意味の場合は加算
などと非常に紛らわしい単語もあります
④物質名詞…液体、気体などの形を持たない
ものや、原料や材料のようなもの
water milk salt air gold cloth(布) など
さらに
注意したいのが、一見、普通名詞に見えて
数えられそうで数えられないものです
bread、soap、paperなど
日本では普通に数えているものにも
不加算名詞があります
バンに関しては、日本でも1斤とか1枚とか
数え方に種類があります。
英語のパンの基準となるのは1斤です
だからパン1枚を英語にするなら
a slice of bread
という単位が必要になるのです
それに対して、
パン1斤の場合は
a loaf of bread
となります
soapに関しても同じです、
日本で石鹸と言えば
手のひらサイズのものを想像しますが
もともと石鹸も大きな塊を切って使って
使っていたため、そのひとかけら
という考えで
a cake of soap
paperも、もともとは大きな紙から
裁断されているため
a sheet of paper
になります
これら単位で表す名詞の複数形は
その単位が複数になります
たとえば、
2枚の紙であれば
2 sheets of paper
のように表します
その他の単位
・a cup of コーヒー、紅茶
・a glass of 飲み物
・a bottle of ビン
・a pound of 重さの単位
・a spoonful of
スプーン○杯の…
・a lump of かたまり
・a cake of かたまり
などなど
⑤固有名詞…人や物の名前
通常、単数扱いになる
かなり
理解しにくい分野ですが
とはいえ言語の基本的な部分
なので、ゆっくり慣れて
いきましょう
