前回、店の入口で話してから暫くは接点がなく彼女とは話しをしてなかった。


そんな時、業務終了後に懇親会の案内がきた。正直その日は、都合が悪く欠席しようと思った矢先に彼女から「飲み会来るん?」と声を掛けられた。

「行くよ…タガミさんは?」
思わず言ってしまった。

彼女は「行くよ」

そう気になる彼女の名前は「タガミミオ」


今思えば、この日に参加さえしいなければ、彼女を苦します事は無かったのに
会社の同僚が人には半径一メートル程の領域があって信頼している人ほど近付くことが出来るって話を自慢気に僕にしてきた。
その話を聞いて6年前にそんな事があったなぁ…と思い出す。


9月の初旬
彼女と初めて会ったのは、お店入口でした。
無表情でボーと外を眺めて立っていたので声をかけた「仕事は馴れた?」彼女は一歩後退りして「…はい…大分…馴れたと思います…」

少し訛りがあったので「どこの出身?」と聞くと「大阪です。標準語どこかおかしいですか?」と流暢な関西弁で答えた。

派遣社員で入ってきた彼女は、僕と同じ28歳で誕生日が1日違い。

僕は一気に彼女に興味が湧いた。彼女も僕に一歩近付いて笑顔で僕の話を聞いて頷いていた。