11月17日の大竹紳士交友遊録を聴きましたが、

現在の防衛費だけが異常に突出した予算の組み方をそのままにした上でいくら消費税減税をやっても長い目で見れば事態をより悪化させるだけとおっしゃる金子さんの主張は正しいと思いますよ。

でも、大竹さんが、「じゃあ、どうやったら予算の組み変えが出来るんですか?」とおっしゃることも私にはわかります。

だって政権交代しなくては予算の組み変えは出来ないじゃないですか。

金子さんともあろうお方がそのぐらいわからないのでしょうか?

要するに大竹さんのおっしゃってることは、

消費税減税を掲げない限り、国民は納得しないってことです。

金子さんのおっしゃるようにまずやるべき事は、予算の組み変えをやって予算のバランスを健全化したり、石油元売りや電力会社の独占状態にメスを入れることだというのは間違いではないですが、

それをやるためには「政権交代」が必要ということを金子さん、よもやお忘れではないでしょうね?

野党もそこを正さないと単に消費税減税しただけではダメなことは一部のバカを除いてはよくわかっていると思いますよ。特に共産党は。

野党の中の一部のバカを除いて、まともな野党はおそらく政権を取ったら防衛費にも石油元売りにも電力会社にも手をつけるはず。

しかし、じゃあ、消費税減税を言わないで、単に防衛費の削減や石油元売りや電力会社にメスを入れる政策だけを掲げて選挙にのぞんでも、野党は勝てるか?と言えば、野党は確実に負けます。

絶対負けますよ。

それは間違いないことです。金子さんがそれを理解出来ないのだとしたら、

庶民感情も庶民の生活実感も全くわかってないと言わざるを得ないと思います。

つまり、庶民感情としては、消費税減税を言わない限り、絶対納得しないのが現実。

もし、立憲野党が消費税税減税を掲げなければ、

票は間違いなく共闘野党の方には行かず、

必ず維新の方に流れます。

そうなったらとんでもないことになるんですよ。

そこをよく考えてみて下さい。

国民は万博もマイナカードも消費税も反対ですが、防衛費の激増にはあまり反対ではありません。

国民は政府にだまされて、日本は、安全保障上の危機的状況にあると思い込み、

防衛費の激増はやむを得ないと思ってる人もけっこう多く、

防衛費は激増のままでも、消費税さえ減税すれば暮らしが楽になるんじゃないかと思い込まされているので、

消費税減税を言わない政党は国民生活のことを何にも考えてくれてないとしか受け取らないのです。

そこを理解しないと選挙には勝てず、自民党は負けるだろうが、その代わり維新に票が流れて、維新が勝ってしまうという最悪の結果にしかならないことぐらい理解しないと。

野党はまず選挙に勝って政権交代を実現して、それから、予算の適正化や石油元売りや電力会社に進んで行くしかないのが「現実」ですから、

そこを無視して何か改善しようとしても絶対失敗するに違いない。

つまり、

野党が選挙で自民党に勝つためには、戦略として消費税減税を掲げることがどうしても必要ではないか?っていうのが大竹さんの言わんとしていることだと私は思っています。

政治を全体的に正すためには、そもそもまず選挙に勝って「政権交代」を実現しないとダメで、そこから始めるしかないことわ忘れないでいただきたいと思います。


以上。